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Hitachi

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2010年2月24日

クラウド時代のデータベース基盤を高性能で支える
「HiRDB Version 9」を販売開始

インメモリデータ処理による最大約30倍の大幅性能向上をはかり、
リアルタイム稼働分析機能によりデータベース性能の最適化も支援

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)は、このたび、クラウドコンピューティングの進展でさらなるシステムの高性能化が求められる状況をふまえ、インメモリデータ処理による大幅性能向上のほか、データベース(以下、DB)性能の最適化を支援する新機能をサポートしたノンストップデータベース「HiRDB Version 9」を2月25日から販売開始します。
  本製品は、インメモリデータ処理技術の適用で処理性能を従来比で最大約30倍と大幅向上したほか、業務アプリケーションからのDBアクセスをリアルタイムに稼働分析する新機能で、システム性能劣化要因となる兆候の早期発見や効率的な対処といったDB性能最適化を支援可能としています。これらにより、クラウド時代の高性能なDB基盤として新たなビジネス価値の創出を支援します。

  近年のクラウド進展で、仮想環境でのサーバ統合やシステム間接続の多様化が進むにつれ、業務データの増大に対応したシステム高性能化や性能最適化をいかに図るかが重要なポイントとなります。こうした状況に対し日立は、基幹システム分野で高信頼なリレーショナルDB管理ソフトウェアとして実績のある「HiRDB」に、新たにインメモリ技術を融合して大幅に性能向上するとともに、確実かつ効率的にDB性能の最適化も支援する「HiRDB Version 9」を提供するものです。

「HiRDB Version 9」の主な特長

  • (1) インメモリ処理によりDB処理性能を従来比で最大約30倍に向上。ハードディスク上のDBとインメモリDBの併用により、既存DB環境の柔軟なインメモリ対応が可能

      「HiRDB Version 9」では、DBエンジン製品の「HiRDB Server」およびDBサーバオプション製品の「HiRDB Accelerator」でインメモリ処理を新たにサポートし、インターネットオークションシステムなど、商品情報テーブル(データ群)に対する高頻度なDBアクセスが集中するような運用でのDB処理性能を、既存製品に比べて約3倍から約30倍*1に向上しています。
      また、インメモリDBと従来型のディスクDBとの併用が可能で、例えば商品情報テーブルなど短期間に高頻度なアクセスが集中するようなDBのテーブルはメモリ上で処理し、各種の処理履歴情報など、DBアクセスが高頻度になりにくいテーブルはディスクDB上で処理するなど、業務やシステム運用に応じた柔軟な使い分けが可能です。
      これらの特長で高性能なDB環境を柔軟に運用可能となり、DBの処理能力向上で余裕の出たシステムリソースを新たな業務サービスに利用したり、新たな設備投資を抑えたシステム性能の向上も容易となります。

    *1
    当社測定モデルでの検証結果
  • (2) DBをリアルタイムに稼働分析する新機能により、確実で効率的なDB性能最適化を支援

      「HiRDB Version 9」では先端技術であるストリームデータ処理*2を採用し、業務アプリケーションからのDBアクセス情報の収集、分析、可視化までを自動的に行い、性能上のネックとなる兆候をいち早く検知可能とする「HiRDB RealTime Monitor」を新たに製品化しました。
      従来は、たとえばDBの構築や運用時にDBアクセスでのレスポンスが遅い場合に、アプリケーションから発行されるSQL*3の応答時間の遅延について大量のSQLログをファイルに出力して分析する作業が必要となり、性能ネックの解明までに時間がかかる場合がありました。
      本製品では、リアルタイム稼働分析機能で性能上のネックとなる可能性のあるSQLを早期に検知することで、性能問題が顕在化する前のDBチューニングやDBキャッシュの拡張などの事前対処を可能とし、確実で効率的なDB性能最適化を支援します。

    *2
    ストリームデータ処理 : 刻々と発生する大量の時系列データを、リアルタイムに分析可能とする技術。時系列データが表す様々な事象をリアルタイムに把握可能で、モニタリング分野への適用が期待される。
    *3
    SQL : リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) において、データ操作や定義を行うためのデータベース言語。

  なお、「HiRDB Version 9」では今後、稼働中にサービスを停止せずDBサーバの追加を可能とする機能や、これまで移行が困難であったメインフレームの構造型DBからのストレート移行を実現する機能などの強化拡充もはかり、日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」におけるDB基盤を担う製品として新たなビジネス価値の創出を支援していきます。

関連情報

価格および出荷時期

製品名 概要 価格 出荷時期
HiRDB Server データベースサーバ製品 1,890,000円〜*4
(税抜 : 1,800,000円〜)
4月28日
HiRDB Accelerator メモリDBを融合させたハイブリット
構成により処理性能向上を実現
するサーバオプション製品
945,000円〜*4
(税抜 : 900,000円〜)
HiRDB RealTime
Monitor
データベースの負荷状況をリアル
タイムに分析する製品
630,000円〜*5
(税抜 : 600,000円〜)
*4
CPUライセンスの価格。
*5
インストールライセンスの価格。

商品名称に関する表示

  • 記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ソフトウェア事業部 計画部 [担当 : 高橋・玉田]
〒244-8555 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地
TEL : 045-862-8975 (ダイヤルイン)

以上

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