ニュースリリース

国際財務報告基準(IFRS)導入支援ソリューション事業を強化

日立グループでコンソーシアム発足、ワンストップでIFRS導入をサポート

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村　隆／以下、日立)は、国際財務報告基準(以下、IFRS*1)の迅速な導入支援を目的として、業務改革・システム構築支援の経験豊かな日立グループ会社(各社)と共同で、技術・ノウハウ・人材を結集した日立IFRSソリューションコンソーシアムを3月1日に立ち上げ、IFRSのソリューション事業を強化します。日立IFRSソリューションコンソーシアムは、当初100名で立ち上げ、2011年度中に200名規模の体制とする計画です。

  IFRSとは、IASB*2(国際会計基準審議会)が、EU諸国をはじめとして各国が国際的な統一化を進めている会計基準です。日本においても2015年での強制適用が予想され、任意適用が可能となる2010年以降、上場企業を中心にその対応検討が本格化すると予測されています。しかし、日本でのIFRS導入は、日本基準の会計・税務に関わる業務上の問題や現行システムの対応が必須であり、またIFRSの制度変更にも随時、対応が必要です。一方で、IFRS導入は、連結グループ会社内の業務の共通化・標準化により、経営効率向上、業務コスト削減等の効果が期待できる絶好の機会でもあります。そのため、日本の会計・税務対応業務、および様々なシステム構築のノウハウ・経験・技術を活かしながら、グローバルレベルのIFRSの円滑な導入とさらなる付加価値を提案できるソリューションベンダーが求められています。

  日立は2010年1月から日立IFRS導入支援ソリューションを提供していますが、今後、各企業でのIFRS対応が本格化することが予想できることから、企業でのIFRSの迅速な導入を支援するために、株式会社日立コンサルティング、株式会社日立システムアンドサービス、株式会社日立情報システムズ、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社、日立電子サービス株式会社、株式会社ビジネスブレイン太田昭和の６社と共同で、日立IFRS導入支援ソリューションを開発・提供する日立IFRSソリューションコンソーシアムを3月1日に発足します。このコンソーシアムは、会計分野でのシステム構築の経験が豊かで、プロジェクトマネジメント力、業務ノウハウを保有するIFRS導入支援エキスパート100名(コンサルタントおよび営業40名、SE60名)から構成されます。
  コンソーシアムでは、IFRSの導入を検討する企業が初期段階で直面する主要課題「人材育成」「既存システムへの影響」「システム改修に伴うコストイメージ把握の難しさ」などの不安を解消するIFRS対応エントリーサービスの提供をはじめとして、以下の取り組みを行い、企業のIFRS導入を支援します。

1. ワンストップでIFRS導入を支援

  上流(ユーザー企業のIT部門向け要員トレーニング・ITインパクト診断)から下流(運用サポート)まで、ワンストップで提供します。さらには将来的な会計業務パッケージのバージョンアップへの対応やシステム運用のアウトソーシング、財務情報等のXBRL*3対応まで、IFRS導入を広範囲にカバーします。

2. 短期間でIFRS導入が可能となるシステム連携ツールを開発

  SAP 社の連結会計対応ソフトウェアSAP® BusinessObjects™ Financial Consolidationを日本企業向けに本格適用するため、業界に先駆け、導入支援ドキュメントHITRY/FC(HITRY/Financial Consolidation)を開発し、4月から提供します。これにより、日本企業は、短期間でIFRS導入が可能となります。

3. さまざまな統合業務パッケージに対応

  SAP、Oracle EBS、日立のGEMPLANET Ver.2、日立ソフトウェアエンジニアリングのFit-ONE等、連結グループ各社内で異なるシステムを使っている場合でも、システム連携に対応できるソリューションを提供します。

4. 金融機関向けのソリューションの提供

  IFRS導入に伴う金融商品会計対応での影響が大きい金融機関向けには、グローバルで豊富な実績を有する金融商品会計評価・仕訳ルールエンジンFlexFinanceを中核にしたソリューションを提供します。

  日立IFRSソリューションコンソーシアムは、エキスパート教育カリキュラムにより、人員のレベルアップ・体制強化をさらに進め、2011年度中に200名規模の体制とし、IFRS導入支援ソリューションを提供していきます。
  なお、日立は、2010年2月24日に東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区)で「日立IFRSセミナー」を開催します。

*1

IFRS : International Financial Reporting Standards

*2

IASB : International Accounting Standards Board

*3

XBRL : eXtensible Business Reporting Language

日立IFRSソリューションコンソーシアムが提供するサービスおよびソリューションの概要

関連情報

• 日立IFRS導入支援ソリューションに関するホームページ
• 日立IFRSセミナーご案内ホームページ

他社商品名称等に関する表示

• SAP、SAP® BusinessObjects™ Financial Consolidation、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
• Oracleは、米国オラクル・コーポレーション、ならびにその子会社、関連会社の米国、ならびに　その他の国における登録商標または商標です。
• その他記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 経営戦略室 事業戦略本部 [担当:谷岡]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
TEL : 03-5471-2687 (ダイヤルイン)

以上