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Hitachi

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2010年2月16日

「モジュール型データセンタ」に
モジュール内の温度や湿度、消費電力量を一元的に管理する
管理・監視機能を追加

データセンタ管理の見える化を実現、省電力化/TCOの削減に貢献

「モジュール型データセンタ」 イメージ図

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)は、省電力・省スペースなデータセンタ環境を提供する「モジュール型データセンタ」に、モジュール内の温度や湿度、消費電力量を一元的に管理する管理・監視機能を新たに追加し、2月17日から販売を開始します。本機能により、モジュール内の温度や湿度、消費電力量の一元管理を実現することに加え、収集データを視覚的に表示することでデータセンタ管理の見える化を実現し、省電力化や、TCO(Total Cost of Ownership)の削減に貢献します。

  クラウドコンピューティングへの関心が高まる中、クラウド基盤を活用したIT機器の集約や効率化の取り組みはますます盛んになっています。一方で、クラウド環境の基盤となる高集約なシステムにおいては、IT機器のみならず、IT機器を冷却する空調機器などのIT設備環境も含めた最適化・省電力化が大きな課題となっています。これらの課題に対し、日立では、モジュール内に機器の稼働効率が最大限になるよう最適配置することでデータセンタの省電力化、省スペース化を実現する「モジュール型データセンタ」を、2009年1月からデータセンタ構築ソリューションとして提供してきました。

  そしてこのたび、データセンタ運用のさらなる最適化、省電力化を実現するため、「モジュール型データセンタ」にモジュール内の温度や湿度、消費電力量の一元的な管理・監視を行う機能を追加しました。従来は、各空調機器を個別に管理・監視する必要がありましたが、今回の機能追加により、モジュール内に設置された操作パネル上で、「モジュール型データセンタ」の設備管理に必要な温度・湿度・消費電力量などのデータを一元的に収集し、監視することができます。また収集されたデータは、モジュールを上から俯瞰したマップやグラフなどにより視覚的に表示されるため、設備管理者が「モジュール型データセンタ」全体の稼働状況を把握することが容易になります。

  これらにより、データセンタ管理の手間を大幅に削減することができ、TCOの削減に貢献します。また、設備管理者にとって、「モジュール型データセンタ」全体の稼働状況を踏まえたきめ細かい運用が可能となるため、データセンタのさらなる省電力運用の実現にも貢献します。

  なお、2010年度上期には、「モジュール型データセンタ」内の空調機器の管理に加え、制御までを実現する機能を提供する予定です。また将来的には、IT機器も含めたデータセンタの最適な管理をめざし、開発を進めていきます。

  今後も日立は、日立グループの総力を結集したデータセンタ省電力化プロジェクトCoolCenter50*1に基づき、データセンタ構築や運用管理のノウハウ、省エネルギー技術、そして日立グループ各社の省エネルギー対応製品などを中心に活用することで、環境に配慮したデータセンタの構築を支援していきます。

*1
CoolCenter50 : 2012年度までにデータセンタの消費電力を最大50%削減(07年度比)することを目標としたプロジェクト

  今回、追加した機能の特長は下記です。

管理・監視機能の特長

  「モジュール型データセンタ」を管理・監視する専用ソフトウェアと、様々な設定情報の入力や、マップやグラフなどを用いた視覚的なデータ表示を行う操作パネルにより、データセンタ管理の見える化を実現する機能です。「モジュール型データセンタ」専用に作られているため、迅速に導入できるほか、導入時のコストパフォーマンスにも優れています。

1. 空調機の稼働状況に関する情報の監視や異常通知を実現

温湿度表示 イメージ図

  温度、湿度、電力量など、空調機の稼働状況に関する各種データの収集・監視や、異常の通知などの機能を提供します。収集したデータや異常発生箇所は、「モジュール型データセンタ」を上から俯瞰したマップ表示により視覚的に表示されるため、設備管理者は迅速な対応が可能となります。また、管理者が異常値範囲を各々設定できるなど、ユーザーそれぞれのポリシーに沿った、きめ細かで無駄のない運用を支援します。

2. 一定期間の温度、湿度や電力量をグラフ表示

グラフ表示 イメージ図

  収集した各種データは、一定期間保持されるため、温度、湿度や電力量の変化の履歴を、グラフなどを用いて視覚的に表示することが可能です。これにより、運用状況を長期的なサイクルで振り返ることができ、効率化に向けたデータセンタ運用方針の検討などを容易にします。

「モジュール型データセンタ」及び関連ソリューションの価格・出荷時期

*太字部分が今回の発表にて追加した部分です。
ステージ ソリューション名 価格 提供時期
コンサル
テーション
空調環境コンサルティングサービス「AirAssist®」 個別見積 提供済
設計 モジュール設計サービス
構築 「モジュール型
データセンタ」
ラック型空調機 個別見積* 2010年
3月1日
分電盤/動力盤
ラック
パーティション
(仕切り)
付帯工事
管理・監視機能
保守 保守サービス 個別見積 提供済
  • * 構築規模や機能に応じ、税込3,045万円(税抜2,900万円)からの個別見積にて提供
  • ** 制御機能は、2010年度上半期に提供予定

「モジュール型データセンタ」及び関連ソリューションについて

  2009年1月から日立が提供している、企業の情報・システム部門やデータセンタ事業者向けに、省電力・省スペースなデータセンタ環境に関するコンサルテーションから構築、保守までを、ワンストップで提供するデータセンタ構築ソリューションです。
  はじめに、シミュレーション実施などのコンサルテーションを行い、その結果に基づいて、サーバやストレージ装置などのIT機器を搭載したラック、冷却装置などを小規模な一つの「モジュール」内に機器稼働効率が最大となるよう配置した「モジュール型データセンタ」を構築します。この「モジュール型データセンタ」では、同程度のIT機器を従来型のデータセンタ設備において稼働させた場合と比較して、消費電力を最大27%、設置面積(床面積)を最大75%削減することが可能*2です。
  なお、本ソリューションは、日立及び日立アプライアンス株式会社、株式会社日立プラントテクノロジー、株式会社日立情報システムズ、日立電子サービス株式会社、日立情報通信エンジニアリング株式会社、株式会社日立建設設計など日立グループ各社の総力を結集し、提供していきます。

*2
2010年2月16日時点 日立調べ

「HVAC&R JAPAN 2010(ヒーバック&アールジャパン) 第36回冷凍・空調・暖房展」出展について

  本日から2月19日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「HVAC&R JAPAN 2010 (ヒーバック&アールジャパン) 第36回冷凍・空調・暖房展」の日立アプライアンス株式会社のブースにて、「モジュール型データセンタ」にて利用されている空調設備を展示します。

関連情報

他社商標注記

  • 記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12
利用時間9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く)

以上

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