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2010年2月2日
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)は、このたび、KDDI株式会社(代表取締役社長兼会長 : 小野寺 正/以下、KDDI)のCDMA2000*1方式の携帯電話サービス向けフェムトセル*2システム(以下、フェムトセルシステム)を受注しました。
今回、日立が受注したフェムトセルシステムは、ユーザー側に設置されるCDMA2000 1x(音声サービス)とCDMA2000 1x EV-DO(高速データ通信サービス)を同時にサービス提供可能なフェムトセル基地局、局舎側に設置される音声サービス向け呼処理サーバ[SIP*3サーバ]、ネットワークゲートウェイ装置、およびそれらを管理するためのシステム管理サーバから構成されます。
なお、フェムトセルシステムは、KDDIが、本年3月から「auフェムトセル」としてトライアルを、さらに、夏頃に本格的商用サービスを予定しています。
今回、日立のフェムトセルシステムは、KDDIから主に次の点において高く評価され、受注にいたりました。
音声サービスと高速データ通信サービスの同時提供を可能とするフェムトセル基地局の開発について、日立はCDMA2000方式のフェムトセル開発を先導している米国エアヴァーナ社 (Airvana, INC. 、President and CEO : ランディ バタット/以下、エアヴァーナ)のフェムトセルシステムである「HubBub™ CDMAFemtocell」を用いてエアヴァーナと共同開発しました。これにより、CDMA2000 1xとCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aのデュアルモードをサポートすることができました。
また日立は、今回、既存システムとの連携を中心としたシステム全体のネットワーク構築や導入に向けたシステム試験なども行いました。日立とエアヴァーナ両社の技術により、フェムトセルシステムにおける高品質な音声サービスと高速データ通信サービスを実現します。
今後日立は、商用導入に向けてフェムトセルシステムのトライアルの結果を製品にフィードバックさせるとともに、これまで培ってきた固定電話・携帯電話網構築技術をベースに、フェムトセルシステムの普及やフェムトセルを応用した新しいサービスの創生に貢献していきます。
エアヴァーナは、世界中のモバイルユーザーがモバイルブロードバンドを体験できるように改善をめざしている携帯通信事業者のサポートを得意としています。総合的なフェムトセルソリューションからコアモバイルネットワークインフラまでを含む、高い技術・高性能の製品を提供し、地理的な要因にとらわれない、携帯端末におけるブロードバンドサービスを実現します。本社は米国マサチューセッツ州チェルムスフォードにあり、英国、中国、インド、日本にも拠点があります。詳細についてはウェブサイトをご覧ください。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 通信ネットワーク事業部
モバイルシステム本部 モバイルシステム部 [担当 : 植田]
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