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2010年1月28日

エレベーターの研究施設として世界一高い*
地上高213mの研究塔「G1TOWER」が4月に完成

定格速度1,080m/分の世界最高速*エレベーターや
世界最大級*の高速・大容量エレベーターを開発

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)が茨城県ひたちなか市にある昇降機の研究開発・製造拠点で現在建設中の地上高213mの研究塔「G1TOWER (ジーワンタワー)」が、本年4月に完成することとなりましたのでお知らせします。地上高213mは、 エレベーターの研究施設としては世界一の高さです。
  本研究塔は、世界最高速となる定格速度1,080m/分のエレベーターの実証実験や、世界最大級となる積載質量5トン(定員約70名)で定格速度600m/分の高速・大容量エレベーターの製品開発を行うことを目的に世界一の地上高で建設しています。また、本研究塔では、エレベーターが高速走行をする際の乗り心地を向上するための制振装置、およびかご内気圧調整装置を開発するほか、昇降路の省スペース化や、エレベーターかごの軽量化に向けた技術開発などにも取り組みます。関連設備を含む本研究塔の総投資額は、約60億円です。

  近年、世界的に建築物の高層化・大規模化が進展しており、特に中華人民共和国(以下、中国)を中心にエレベーター市場の拡大が予想されています。このような市場環境の中、高層オフィスビルや大規模複合施設などでは、一度に多くの乗客を安全かつ快適に運ぶことのできる高速・大容量のエレベーターの需要が拡大しています。また一方で、地球温暖化防止の一環として、エレベーターにも環境への配慮が求められています。

  日立は、1967年に、当時の日本における代表的な高層ビルの一つであった霞ヶ関ビルへのエレベーター納入にあたり、新研究塔と同敷地内に地上高90mの研究塔を建設し、業界最先端のエレベーターの開発、および実証実験を行ってきました。今後も、新研究塔を活用し、建築物の高層化・大規模化に対応する製品の実証実験や、快適性・環境に配慮した製品の技術開発に取り組み続けます。また、本年夏には中国・上海の生産拠点で、中国一*の高さである172mの研究塔が完成予定であり、中国市場におけるエレベーターの高速化に対応した機種の拡大に向けて開発を進めていきます。

  日立は、新研究塔をはじめとした最新のエレベーター研究施設を活用し、エレベーターの安全性・効率性・快適性・環境技術の向上にさらに磨きをかけていきます。

  なお、新研究塔の名称「G1TOWER(ジーワンタワー)」は、世界一(G1:グローバルナンバーワン)のエレベーター技術および製品を生み出すという決意を表現したものです。

  • * 2010年1月時点 日立調べ

新研究塔の概要

名称 G1TOWER(ジーワンタワー)
所在地 茨城県ひたちなか市市毛1070番地(水戸統括本部敷地内)
建築面積 388m2
建物規模 地上高213.5m、地下15m
階数 地上9階、地下1階
着工 2008年3月
竣工 2010年4月

新研究塔外観

[画像]新研究塔外観

以上

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