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2009年12月17日
クライアントPCからの情報漏えい防止と、情報システムの運用管理コスト低減に貢献
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)のシンクライアントシステム「セキュアクライアントソリューション 統合型」が、株式会社ワコールホールディングス(代表取締役社長 : 塚本 能交)の100%子会社である株式会社ワコール(社長執行役員 : 塚本 能交/以下、ワコール)が全国に展開している百貨・量販店(約800店)における売上・在庫管理などを行うためのクライアントPC環境として採用され、このたび、システムが本格稼働を開始しました。ワコールは、本システムの導入により、店舗に設置したクライアントPCからの情報漏えいを防止するとともに、情報システムの運用管理コストを大幅に低減できる見込みです。
ワコールは、今後、ほぼ全ての百貨・量販店(全国約1,500店)に、順次、本システムの導入をすすめていきます。
ワコールにとって、お客様との主要な接点である百貨・量販店の業務において、商品のタイムリーな売上・在庫情報の管理や、お客様への迅速な情報提供とともに、運用管理負荷の削減と情報セキュリティ確保の両立が必須の課題となっていました。こうした背景から、さらなるサービス品質の向上をめざし、クライアントPCの資源をセンターに集約することで、システム保守の一元管理とセキュリティレベルの強化を同時に実現できるシンクライアントシステムの導入を検討してきました。その結果、システムの導入や拡張が容易なことに加え、豊富な導入実績や信頼できるサポート体制を持つ点などが評価され、日立の「セキュアクライアントソリューション 統合型」が採用されました。
このたび本格稼働したのは、ブレードPC「FLORA bd500」約800台と、ノート型のシンクライアント端末「FLORA Se210」約800台、ならびにシトリックス社のデスクトップ仮想化ソフトウェアであるCitrix XenDesktop™を活用したシステムで、日立と株式会社日立システムアンドサービス(執行役社長 : 林 雅博)が共同で構築したものです。
本システムは、ブレードPCを活用することで、一般的なクライアントPCと同様の方法でシンクライアント化を実現しているため、業務アプリケーションの動作確認などが最小限で済み、導入に際するシステム設計や移行を容易に行うことができます。そのため、事業拡大に伴う業務システムの追加を柔軟に行うことが可能です。
さらには、他のクライアントPCによる作業の影響を受けないため、売上・在庫管理業務のピーク時にも安定した処理性能が保たれ、業務の集中時にも時間のロスなく作業を行うことができます。
またハードディスクをセンターで一括管理することにより、店舗側に情報が保管されないなどセキュリティレベルが高いことに加え、ハード障害時の対応や、ソフトウェアの更新作業をセンター側で一括して実施できるなど、業務停止時間を最小限にとどめることができます。
日立は、今回のシステム構築のノウハウを活かし、今後も「セキュアクライアントソリューション」の普及・拡大を推進していきます。
ワコールは、「美」「快適」「健康」をテーマとした価値の提供により業界を牽引する繊維メーカーとして、お客さまサービス品質の維持向上と、最先端の技術を取り入れた商品開発を推進しています。
「セキュアクライアントソリューション」は、シンクライアント技術を活用したセキュリティPC「FLORA Se シリーズ」、クライアントPCの機能をブレード型の装置に集約したブレードPC(クライアントブレード)「FLORA bd500」などの組み合わせで実現する、クライアント環境を集約するソリューションです。抜本的な情報漏えい対策に加え、クライアント環境をセンターに集約することにより、システム導入、維持・管理などにかかる費用総額(Total Cost of Ownership)を削減します。近年はパンデミックなどに代表されるBCP(Business Continuity Plan)対策のソリューションとしても注目されています。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 プラットフォームソリューション事業部
セキュアユビキタス部 [担当 : 武子(たけし)、加瀬]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号(大森ベルポートD館)
電話 : 03-5471-3967 (ダイヤルイン)
以上