このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2009年12月16日
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)は、このたび、自社の従業員など公的医療保険加入者の中で内臓脂肪症候群(以下、メタボリックシンドローム)と判定され、その改善が必要となった特定保健指導対象者(以下、参加者)のために、企業の健康保険組合などの公的医療保険の運営主体(以下、保険者)の指導者*1が行う特定保健指導*2を、ASP 型(SaaS) *3のシステムで支援する特定保健指導支援サービス「はらすまダイエット/保健指導」の提供を12月17日から開始します。
心疾患や脳血管疾患などにつながるメタボリックシンドロームに該当する人は、予備群を併せて国内で約2,000万人といわれています。この対策として厚生労働省は2008年4月から、「特定健診・特定保健指導」の制度を開始し、保険者に対して健診と保健指導の実施を求めています。また、企業でも従業員の健康を維持・管理することが企業経営上で重要視されるようになっています。
「はらすまダイエット」は、日立と学校法人産業医科大学公衆衛生学研究室(教授 : 松田 晋哉)、ならびに株式会社損保ジャパン総合研究所(取締役社長 : 石川 秀洋)が共同で、確実でかつ効果の高い自己改善プログラムとして開発した減量プログラムです。
指導者と参加者が、面談で食事制限や運動などの減量メニューを決めた後、参加者はその実施状況と朝晩の体重を日々記録していきます。指導者から10日ごとにアドバイスを受けながら、参加者は90日間で体重の5%減量を目標に生活習慣の改善に取り組みます。自ら生活習慣を振り返り、自分なりの改善方法の発見を促すように考えられた「自己改善型」の手法であるため、参加者は何をすれば体重が増え、何をすれば減るかを実体験より理解でき、効率よく、かつ効果的に減量していくことができます。
なお、日立社内では、これまで約1,400名に特定保健指導を実施し、終了した参加者のうち約50%が目標体重への減量成功やメタボリックシンドロームの判定から解除されたほか、平均で体重が4.7kg減少、継続率が約93%という非常に高い効果が実証されています*4。
今回、提供を開始する特定保健指導支援サービス「はらすまダイエット/保健指導」では、指導者向けとともに体重や行動記録の登録や参照などができる参加者用のそれぞれの支援機能を、ASP型(SaaS)のシステムで提供します。また、特定保健指導を開始する前に、指導者への「はらすまダイエット」の指導ノウハウの提供や参加者へのガイド提供など、円滑に特定保健指導へ取り組めるための支援も行います。本システムを導入することで、指導者が参加者の実施状況をシステムでリアルタイムに確認できるだけでなく、参加者の状況にあわせ自動生成されるひな型を活用し、参加者に指導メールを配信できるなど、指導業務の効率を向上できます。また、参加者は、日々の体重や行動記録を自宅のPCや携帯電話より手軽に入力できるため、PCの画面上で、自らの行動と体重変化の関係を検証することができます。また、食事・運動について100kcal単位で示した「100kcalカード」などの「はらすまダイエット」ならではのノウハウにより減量目標を設定することで、無理なく減量に取り組むことができ、減量継続率の向上につながります。
日立では、今後も、指導者のさらなる業務効率向上や参加者がより無理なく、そして楽しく減量に取り組めるような工夫を実現するサービスや機能の強化を図っていきます。また、本サービスを企業などの健康増進の取り組みにも活用できるよう、さらなるサービスメニューの拡充を行い、ITを活用した医療/健康分野へのソリューション提供の取り組みを強化していきます。
「自己改善型」で効果の高い減量手法のよさを理解し、支援システムを有効活用できるように、指導者、ならびに参加者向けにガイドを提供します。
ASP型(SaaS)でのサービス提供により、指導者と参加者用のPCや携帯電話*5があれば、インターネットを介してシステムを利用することができ、初期投資や運用コストを低減できます。
指導者は、参加者が日々入力する減量メニューの実施状況や体重を支援システムから確認できます。10日ごとの進捗確認は、その日の該当者を自動的に抽出する機能により、もれなく実施することが可能です。また、参加者の状況にあわせ自動生成されるひな型を活用し、参加者に指導メールを作成、送信でき、継続的なサポートが可能となるだけでなく、指導者のメール作成の負担を軽減できます。
参加者は、参加者用画面から「100kcalカード」を用いた減量メニューや目標体重の入力を行います。また、改善記録画面から日々の体重とメニュー実行の有無、さらには会食や出張、体調不良などの特記事項を入力することができます。入力されたデータは減量記録表示画面で、体重変化のグラフが減量メニューの実行状況や特記事項とあわせて一覧表示され、参加者は何をすれば体重が増え、何をすれば減るのかを自ら検証することができ、自分に合った体重コントロール方法を体得できます。
サービス名 | 価格 | 提供開始 |
---|---|---|
特定保健指導支援サービス 「はらすまダイエット/保健指導」 |
個別見積*6 | 2009年 12月17日 |
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 公共システム営業統括本部
カスタマ・リレーションズセンタ [担当 : 森、佐々木]
〒136-8632 東京都江東区新砂一丁目6番27号 新砂プラザ
以上