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Hitachi

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2009年12月15日

小規模オフィス向けタワーサーバ「HA8000/TS10」にて
さらなる小型化、省電力化、静音化を実現

同時に、日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」のソリューションを拡充

[画像]「HA8000/TS10」

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)は、このたび、PCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」の小規模オフィス向けタワーサーバ「HA8000/TS10」を、小型化、省電力化、静音化の面から強化し、12月17日から販売を開始します。具体的には、現行モデル*1と比較し筐体を約36%低減(体積比)したことや、サーバ動作音を33dB*2と図書館並みの静かさ*3を実現したことで、オフィスや店舗などへ設置しやすくしたほか、80PLUS®*4に準拠した高効率電源の採用などにより消費電力を低減したことで、システムのランニングコストを削減することができます。
  同時に、「HA8000/TS10」と、サーバOS「Windows Server® 2008 R2 Foundation」をセットにしたモデルも製品化し、販売を開始します。本モデルを活用することで、15ユーザー以下の小規模システムを、通常モデル*5の利用に比べコストを抑えて構築することができるため、中小企業や個人事務所などへのサーバ導入がさらに容易になります。

*1
HA8000/TS10(2008年12月発売モデル)
*2
ISO7779に準拠した弊社測定値
*3
騒音レベルの参考値として、40dBは図書館の中、30dBはささやき声程度と言われています。
*4
80PLUS® : 米国EPRI(The Electric Power Research Institute, Inc.)が作成した「80 PLUS®プログラム」に基づき、電源効率が80%以上の基準を満たすと認定された製品に与えられるもの
*5
HA8000/TS10 Windows Server® 2008 R2 Standardプレインストールモデルなど

  加えて、「HA8000シリーズ」の導入を支援する各種サービス、ソリューションを強化し、12月28日から提供を開始します。日立にてシステム構築に必要なストレージ、ネットワーク機器、仮想化ソフトウェアを1ラックにまとめ、仮想環境の構築まで実施し、プライベートクラウド基盤*6として顧客に提供する「HA8000仮想サーバEasyStartソリューション」や、ストレージとサーバ本体の接続や各種設定を日立にて実施した上で顧客に提供する「EasyStartパック」などを新たにメニューに追加したことで、顧客システムの効率的な導入・運用を支援し、TCO(Total Cost of Ownership)の削減に貢献します。

*6
プライベートクラウド基盤 : 企業内に構築されるクラウド基盤

  また、「HA8000/TS10」とラックサーバ「HA8000/RS110」において、高性能な最新インテル® Xeon® プロセッサーを採用したことにより現行モデル比約2倍*7の処理性能を実現するなど、「HA8000シリーズ」、「HA8000-esシリーズ」のハードウェア性能強化も、あわせて実施しました。

*7
弊社測定値

今回の機能強化について

1. 筐体サイズの小型化 (対象モデル :「HA8000/TS10」)

  「HA8000/TS10」の筐体サイズを、現行モデルと比較し、約36%(体積比) 低減したことで、オフィスのデスク脇などへの設置が容易になりました。内蔵ハードディスクドライブ(以下、HDD)を3.5型HDD*8モデルでは4台、2.5型HDDモデルでは8台まで搭載できることに加え、ホットプラグ*9へも対応しているなど、筐体の小型化を実現しながらも、現行モデルの持つシステムの拡張性や保守の容易さを確保しているため、企業におけるプリンタサーバや部門サーバとしてますます活用しやすくなりました。

*8
ディスクの直径が3.5インチ(約8.9cm)のHDD。最も一般的なものであり、容量も大きい。2.5型(約6.4cm)は3.5型に比べると容量は小さくなるが、省スペース性、省電力性などに優れる。
*9
ホットプラグ : システム装置の電源を入れたまま、HDDなどの部品交換が可能なこと

2. 高効率電源の採用などによる省電力化 (対象モデル :「HA8000/TS10、TS20、RS110」)

  「HA8000/TS10」の全モデルにおいて、80PLUS®に準拠した変換効率82%以上となる高効率電源を採用し、システムの省電力化を実現しました。また特に、サーバの待機状態における動作電力を抑えることなどにより、コンピュータの省電力規格である「ENERGY STAR®*10」に適合したモデルを、「ENERGY STAR®モデル」として新たに製品化しました。これにより、電気代などランニングコストの削減ができることに加え、昨今高まっている環境に配慮したシステム構築のニーズに対応します。
  なお、「HA8000/TS20、RS110」全モデルにおいても、あわせて80PLUS®に準拠した高効率電源を採用したモデルを製品化しています。

*10
ENERGY STAR® : 米国Environmental Protection Agency (EPA)とDepartment of Energy (DOE)が推進する、エネルギー効率のよい製品および実行による環境保全プログラム。従来は Computers (クライアント向け)を対象としていたが、2009年5月にComputer Servers(サーバ向け)まで対象範囲が拡大した。

3. サーバ動作音の静音化 (対象モデル :「HA8000/TS10」)

  高効率電源の採用による熱量の低減と、サーバ内の空気が効率よく流れるような装置内部の構造設計により、ファン回転数を抑えサーバの動作音を約33dBまで低減しました。図書館並みの静かさを実現していることで、オフィスのデスク脇などに本製品を設置しても業務の妨げになりません。

4. 最新プロセッサーの採用や内蔵HDDの強化 (対象モデル :「HA8000/TS10、RS110、TS20、RS210、RS220」、「HA8000-es/RS210、RS220」)

  1プロセッサーモデル「HA8000/TS10、RS110」において、インテル® Xeon® プロセッサー X3400番台を採用し、現行モデル比約2倍の性能向上を実現しました。また、最大メモリー容量を現行モデル比2倍となる16GBとしたことで、より多くのデータを高速に処理できるようになりました。
  さらに、2プロセッサーモデル「HA8000/ TS20、RS210、RS220」においては、現行モデル比2倍となる6Gbps*11の高速データ転送を実現するSAS2.0インタフェース*12のRAIDボード*13を採用したモデルを追加しました。SAS対応の3.5型HDD(450GB、600GB容量)、2.5型HDD(300GB容量)の搭載も新たに可能となるなど、データの転送速度と容量を強化したことで、大量のデータをより効率的に処理することができるようになりました。
  エコロジーサーバ「HA8000-es/ RS210、RS220」においても、2.5型HDD(300GB容量)を追加し、大容量化を図りました。

*11
bps(bit per second) : 通信回線などのデータ転送速度の単位。ビット毎秒
*12
SAS2.0インタフェース : 従来のSAS(Serial Attached SCSI)のデータ転送速度3Gbpsから改良され、2倍となる6Gbpsでデータ転送を行うディスクインタフェース規格
*13
RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)ボード : 複数のHDDを組み合わせ、データを分散・冗長化し、記録することで、システムの性能・耐障害性を向上することができる機構

ソリューションの強化について

1. プライベートクラウド基盤として仮想環境を構築するソリューションを提供

  サーバ、仮想化ソフトウェア、ストレージ、ネットワークを1台のラックに搭載し、機器の初期設定や接続に加え、サーバ内における仮想環境の構築までを日立にて実施する「HA8000仮想サーバEasyStartソリューション」を提供します。本ソリューションを利用することで、ユーザーはプライベートクラウド基盤として整えられた仮想環境を導入することができるため、ITリソースを効率的に利用することができるようになります。また、サーバを社内ネットワークにつないで利用する環境の構築や、稼働システムの運用、保守サービスも提供できるため、仮想化に関する技術者が不在であったり、仮想環境の構築経験がないユーザーでも、安心して仮想環境を利用することができます。

2. 統合出荷サービスの強化により、システム導入の作業負荷を軽減

  日立にて、あらかじめサーバ装置に必要なソフトウェアのインストールや初期設定を行った上でユーザーに提供する、統合出荷サービスを強化しました。具体的には、「HA8000シリーズ」とストレージであるエントリーディスクアレイ装置「BR20」「BR1600」の接続や各種設定などを行う「EasyStartパック」を提供します。これにより、システム導入におけるユーザーの作業負荷を軽減し、ITシステムを迅速に立ち上げることができます。
  なお今後、仮想化ソフトウェア「VMware®」のインストール、設定を行うサービスの提供も予定するなど、引き続き、ユーザーが短期間で容易にシステムを導入できるよう、支援していきます。

今回機能強化した製品の価格と出荷、提供開始時期

「HA8000シリーズ」
機種名 プロセッサー
最大搭載数
価格 出荷時期
HA8000/TS10 1 233,100円〜
(税抜222,000円〜)
2010年
1月19日
HA8000
/TS10
ENERGY
STAR®
モデル
233,100円〜
(税抜222,000円〜)
Windows
Server®
2008
R2
Foundation
バンドル
モデル
243,600円〜
(税抜232,000円〜)
HA8000
/RS110
316,050円〜
(税抜301,000円〜)
HA8000
/TS20
2 400,050円〜
(税抜381,000円〜)
2009年
12月25日
HA8000
/RS210
437,850円〜
(税抜417,000円〜)
HA8000
/RS220
454,650円〜
(税抜433,000円〜)
「HA8000-esシリーズ」
機種名 プロセッサー
最大搭載数
価格 出荷時期
HA8000-es/RS210 2 502,950円〜
(税抜479,000円〜)
2009年
12月25日
HA8000-es/RS220 572,250円〜
(税抜545,000円〜)

※ Windows Server® 2008 R2 Foundationバンドルモデル以外は、OSレスの価格になります。

インストールOS : Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Enterprise / Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Standard /Microsoft® Windows Server® 2008 Enterprise / Microsoft® Windows Server® 2008 Standard / Microsoft® Windows Server® 2008 Enterprise 32-bit / Microsoft® Windows Server® 2008 Standard 32-bit /Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise x64 Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard x64 Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Enterprise Edition / Microsoft® Windows Server® 2003 R2, Standard Edition / Red Hat Enterprise Linux(※ モデル・構成により、サポート条件が異なります。※ Microsoft® Windows Server® 2003 R2は、Microsoft® Windows Server® 2008[Microsoft® Windows Server® 2003 R2 インストール代行サービス付き]にて対応します。※ Red Hat Enterprise LinuxはLinuxサポートサービスの契約を前提条件としてサポートします。)

プライベートクラウド基盤向け「HA8000仮想サーバEasyStartソリューション」
サービス名 価格 提供開始時期
HA8000仮想サーバ
EasyStartソリューション
(サーバ/ストレージ、
仮想化ソフトウェア、
仮想環境構築作業、
5年間保守)
1,785万円〜
(税抜1,700万円〜)
2009年
12月28日
「統合出荷サービス」BR20/BR1600 EasyStartパック
サービス名 価格 提供開始時期
BR20 EasyStartパック 472,500円〜
(税抜450,000円〜)
2009年
12月28日
BR1600 EasyStartパック 525,000円〜
(税抜500,000円〜)

他社商標注記

  • インテル、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
  • ENERGY STARは、米国の登録商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • Red Hatは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.の登録商標または商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • VMwareは、米国およびその他の地域におけるVMware, Inc.の登録商標または商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12
利用時間 9:00-12:00、13:00-17:00 (土・日・祝日を除く)

以上

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