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2009年11月26日
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長 : 川村 隆/以下、日立)が提供する日立クラウドソリューションHarmonious CloudのビジネスPaaS*1ソリューションが、このたび、リコーテクノシステムズ株式会社(代表取締役 社長執行役員 : 川村 收/以下、リコーテクノシステムズ)で運営しているITアウトソーシングサービスに採用されました。
これにより、リコーテクノシステムズは、必要となるシステム投資を最小限に抑えるとともに、IT投資リスクの軽減やユーザーの業務変化に応じたシステムの柔軟性、運用負荷の軽減といったクラウドコンピューティング本来の良さを享受しつつ、ビジネスで求められる高い信頼性とセキュリティを確保することができました。
なお、日立のビジネスPaaSソリューションは、主に以下の点をリコーテクノシステムズに高く評価され、今回の採用に至りました。
ネットワーク、サーバ、ストレージのそれぞれについて、ユーザーごとに完全に独立した環境を実現しているため、複数企業が共同で利用するクラウドコンピューティング環境においても、企業内に設置されたIT環境を利用するのと同等のセキュリティを確保できること。
特に、サーバの仮想化をハードウェアレベルで処理する日立独自のサーバ仮想化機構Virtage*2(バタージュ)により、ある仮想サーバから他の仮想サーバヘのメモリやデバイスの参照をハードウェアレベルで禁止するなど、仮想サーバ間の高いセキュリティを実現していること。
一般的なサーバ仮想化機能を用いたPaaSでは仮想化固有のノウハウが必要になるが、ビジネスPaaSソリューションでは、Virtageにより物理的な環境を透過的に見せることができるため、仮想化固有のノウハウがなくても、PaaS上のシステムの構築や運用、さらには、従来システムからPaaSへの移行も容易に実施できること。
日立は、今後もユーザーのニーズに最適なクラウドコンピューティング環境の提供に向けて、サービス強化を積極的に推進していきます。
なお、本発表に際し、リコーテクノシステムズから以下のコメントをいただいております。
このたび、弊社のITアウトソーシングサービスに、日立製作所様の高信頼、高セキュリティなHarmonious Cloudを採用することで、お客様にとってより一層付加価値の高いサービスが実現できることを嬉しく思っています。
弊社では、このシステムを利用して、お客様のPC調達・管理業務を簡素化するサービスに活用して行きたいと考えております。
2009年7月から日立が提供している、高い信頼性、堅牢なセキュリティ、環境への配慮を備えたクラウドソリューションです。Harmonious Cloudは、ネットワークを通じてITプラットフォームリソースをサービスとして提供する「ビジネスPaaSソリューション」、アプリケーションプログラムの機能をサービスとして提供する「ビジネスSaaS*3ソリューション」、企業内にクラウド環境を構築し運用する「プライベートクラウドソリューション」の3つから構成されます。
2006年から統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載している日立独自のハードウェアベースの仮想化機構です。メインフレーム開発で培ってきた仮想化技術をベースに実現しており、ソフトウェアでは実現が難しいハードウェアの論理分割方式を採用しています。仮想化ソフトウェアによるエミュレーションを極力排除してオーバーヘッドを低減しつつ物理サーバと同等の信頼性を保つことができるため、大規模システムや基幹データベース向けにも適用されています。
2009年12月8日(火)〜9日(水)にグランドプリンスホテル赤坂で開催される『SaaSWorld/Tokyo2009』において、本内容について講演予定です。
リコーテクノシステムズは、国内最大級のトータルサービスカンパニーとして、複写機・プリンターなどの画像機器からIT環境の企画・構築・保守までをワンストップサービス体制で、高い技術力と専門性をもってサービスを全国に提供する企業です。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 プラットフォームソリューション事業部
事業戦略部 [担当 : 野田]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
以上