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2009年10月7日
階間調整機能付き超高速・大容量ダブルデッキエレベーター10台を含む
エレベーター24台とエスカレーター6台を受注
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)は、虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合(理事長:浜田 尚子)が東京都港区虎ノ門・六本木地区にて進めている「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」の中核施設である、地下4階、地上47階建ての高さ約200mとなる大型複合ビル等の昇降機全数にあたる30台を一括受注しました。
近年、高層ビル建設の増加に伴い、各階のフロアを最大限活用するためにエレベーター専有スペースの極小化と、エレベーターの輸送能力の向上が求められています。このようなニーズを背景に、超高速ダブルデッキ(2階建て)エレベーターは乗りかごを上下2段に連結することで通常のエレベーターの昇降空間を保ちながら、2倍の利用者を輸送することができるとともに、高速輸送も可能なことから、大きな注目を集めています。
日立は、2003年に「六本木ヒルズ」向けに分速300m、積載質量2,900kg(1,450kg×2、定員44人)のダブルデッキエレベーターを納入し、2008年には「上海環球金融中心」向けに分速480m、積載質量3,600kg(1,800kg×2、定員48人)の世界最大級のダブルデッキエレベーターを納入するなど、国内外の超高層ビル向けに、超高速・大容量のダブルデッキエレベーターを多数納入してきましたが、今回の受注はこれらの納入実績が高く評価されたものです。
今回日立が受注した昇降機は、分速360m、積載質量2,700kg(1,350kg×2、定員40人)の超高速・大容量のダブルデッキエレベーター5台を含む、エレベーター全24台と、エスカレーター6台の合計30台です。本計画のような大型複合ビルでは、各階の用途によって階間寸法が異なるため、今回納入する全てのダブルデッキエレベーターには、上かごと下かごの距離を着床階の階高に合わせて階毎に変更、調整することができる階間調整機能を搭載しています。
なお、日立の昇降機が納入される今回の大型複合ビルは、「緑の生活都心」をコンセプトに、住宅・事務所・商業施設による複合的都市機能の整備を図るとともに、従来より更に緑化を発展させた緑地計画を実現し、CO2削減に寄与する省エネ機器を採用するなど、環境に最大限配慮した計画に基づくもので2012年6月に竣工する予定です。
日立は、今後も日本や中国など、超高層ビルの需要が見込まれる地域に、超高速・大容量のダブルデッキエレベーターをはじめとする最新のエレベーター・エスカレーターを積極的に展開し、事業拡大を図っていきます。
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
用途 | オフィス用 | オフィス用 |
最高速度 | 360m/分 | 300m/分 |
積載質量 | 1,350kg×2 | 1,350kg×2 |
定員 | 20人×2 | 20人×2 |
昇降行程 | 190.8m | 157.25m |
台数 | 5台 | 5台 |
階間調整機能 | 有り | 有り |
所在地 | 東京都港区六本木1丁目、虎ノ門5丁目 |
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延床面積 | 約14.4万m2 |
建物規模 | 地上高約200m |
階数 | 複合棟 地上47階、地下4階 住宅棟 地上6階、地下2階 |
用途 | オフィス、商業施設、住宅など |
以上