このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2009年9月28日
フィレンツェ美術館特別監督局公認
"Excellence Digital Archive for Polo Museale Fiorentino"プロジェクトの成果を公開
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)は、10月5日、6日に、イタリア文化会館(東京都千代田区)で開催される「日本−イタリア国際シンポジウム」において、ルネッサンス、マッキアイオーリ派の貴重な絵画を高精細にデジタル化したレプリカ10点とディスプレイによる高精細画像を展示します。
この展示は、フィレンツェ美術館特別監督局公認“Excellence Digital Archive for Polo Museale Fiorentino(エクセレンス・デジタル・アーカイブ・フォー・ポロ・ムゼアーレ・フィオレンティーノ)”プロジェクトの成果を公開するものです。
フィレンツェ美術館特別監督局は、従来、文化財のデジタル化を進めてきており、昨今の技術進歩にともない、より高度なデジタル技術を文化財の保存、科学調査、修復、配布、教育などに適用し、美術館、博物館の付加価値をさらに高めることを目標に"Excellence Digital Archive for Polo Museale Fiorentino" プロジェクトを2008年からスタートし、フィレンツェ大学、伊チェントリカ社および日立が参画しています。
本プロジェクトでは、日立のDigital Image Systemプロジェクトが開発したデジタル入力技術および画像処理技術を用いることで、これまで難しかった大型絵画を高精細にデジタル化することが可能となりました。これまでレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ラッファエッロといった名画のデジタル化が完了しており、今回の展示では、デジタル技術により再現された絵画レプリカ10点とディスプレイによる高精細画像を展示します。レプリカはすべて原寸大で、レプリカ、ディスプレイによる高精細画像ともに本物を忠実に再現しており、フィレンツェ美術館特別監督局としてはイタリア国外で初めての試みです。
今回の展示は、従来、博物館・美術館における展示の際に課題となっていた、運搬・環境変化などによる絵画の劣化を防止しつつ、日立のデジタル技術によって、広く遠隔地などにも絵画を公開したいというニーズに対応するものです。
日立は今後も、Digital Image Systemプロジェクトで培ったデジタル技術を活用したミュージアムへの展開を進め、芸術を通じた社会や文化の発展に貢献していきたいと考えています。
美術館、博物館、図書館などに所蔵されている文化財ほかの貴重なコンテンツをデジタル化し、保存や再利用するだけでなく、本物のコンテンツが持つ情報を余すことなく取り出し、見る人に美や感動を伝え、継承することを主な目標として1995年から研究・開発を推進している日立社内のプロジェクトです。
イタリア大使館、イタリア文化会館が主催で東京のイタリア文化会館で開催するシンポジウムで日伊両国の芸術・学術・技術各分野のスペシャリストを招き、最新のデジタル技術による文化の保護、復元や活用の実例を検証し、文化による国際交流の推進、新産業や雇用の創生により地域、都市、国家を活性化していく方法を議論することを目指したシンポジウムです。これまで2005年から3回開催されています。
日時 : 2009年10月5日(月)10:00〜18:10、6日(火)10:00〜17:00
場所 : イタリア文化会館(東京都千代田区)
株式会社日立製作所 情報・通信グループ 国際情報通信統括本部
Digital Image Systemプロジェクト[担当:東(あずま)、井上]
〒244-0817 横浜市戸塚区吉田町292番地
TEL : 045-866-6178 (ダイヤルイン)
以上