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2009年9月10日
日立アプライアンス株式会社

肉や魚の保存に適した約-1℃の設定が可能な新「真空*1チルドルーム」搭載

大容量冷蔵庫「フロストリサイクル冷却 真空チルドS」シリーズを発売

庫内の霜から生じる冷気を冷蔵室や野菜室の冷却に活用する、
新開発の省エネ技術を採用

[画像]日立[まんなか冷蔵]冷蔵庫「フロストリサイクル冷却 真空チルドS」(R-Z6200)

  日立アプライアンス株式会社(取締役社長:石津尚澄)は、食品の酸化を抑え、保存性を高める日立独自の「真空チルドルーム」に、肉や魚の保存に適した「真空氷温」(約-1℃)設定が可能な大容量冷蔵庫「フロストリサイクル冷却 真空チルドS」シリーズ6機種を9月29日から順次発売します。
  また本製品では、新開発の省エネ技術として、冷凍室の奥にある冷却器に付着した霜から生じる冷気を活用し、冷蔵室や野菜室を冷却する「フロストリサイクル冷却」を採用しました。通常庫内を冷却する際にはコンプレッサーを稼働させますが、「フロストリサイクル冷却」中は、コンプレッサーを止めた状態でも、霜から生じた冷気による冷却ができるようになり、その稼働に必要な消費電力量の低減を図りました。さらに、冷却時のコンプレッサーの回転数を抑えて稼働させることも可能となり、ドアの開閉回数が少ないときなどに、より細かい制御*2が行えるようになりました。これらの省エネ技術により、R-Z5700とR-SF57ZMの2機種では、省エネNo.1*3となる年間消費電力量330kWh/年*4を実現しました。

型式および発売日

型式 総庫
内容量
本体希望
小売価格
発売
予定
当初
月産
台数
R-Z6200 616L オープン価格 9月29日 2,500台
R-Z5700 565L オープン価格 9月29日 2,500台
R-SF62ZM 616L オープン価格 10月上旬 3,000台
R-SF57ZM 565L オープン価格 10月中旬 6,000台
R-SF52ZM 520L オープン価格 10月下旬 6,000台
R-SF48ZM 475L オープン価格 10月下旬 10,000台

新製品の主な特長 <「フロストリサイクル冷却 真空チルドS」シリーズ>

1. 肉や魚の保存に適した「真空氷温」設定が選べる新「真空チルドルーム」を搭載

  「真空チルドルーム」は、ルーム内を約0.8気圧の真空状態とすることで、食品に含まれる栄養素の酸化を抑え、保存性を高める日立独自の機能です。本シリーズでは、ルーム内の温度を約-1℃とすることで、肉や魚の主成分であるタンパク質を劣化させる酵素の働きを抑制し、鮮度劣化を抑える「真空氷温」設定を新たに追加しました。また、主に野菜や果物などの保存向けにルーム内の温度を約1℃とした「真空チルド」設定も用意し、保存する食品の種類に合わせた温度設定を選べます。
  なお、マグロの刺身を「真空氷温」設定で保存した場合、生鮮度の指標であり、数字が小さいほど鮮度が良いことを示す「K値」は12.6%となり、冷蔵室での保存時の25.9%、「真空チルド」設定での保存時の18.2%に比べ、鮮度劣化の抑制を示す結果*5となりました。

2. 庫内の霜を活用する「フロストリサイクル冷却」などにより、省エネNo.1を達成
(R-Z5700、R-SF57ZM)

  本シリーズでは、これまで解かして捨てるだけだった冷却器の霜から生じる冷気を有効利用し、冷蔵室と野菜室に送り込む構造を新たに採用しました。通常庫内を冷却する際にはコンプレッサーを稼働させますが、「フロストリサイクル冷却」中は、コンプレッサーを止めた状態でも、霜から生じた冷気による冷却ができるようになり、その稼働に必要な消費電力量の低減を図りました。
  また、冷却時のコンプレッサーの回転数を抑えて稼働させることも可能となり、ドアの開閉回数が少ないときや、庫内の食品収納量が少ないときなどには、その状況を本体各所に設置したセンサーで検知し、より細かい制御が行えるようになりました。さらに、日立独自の「フレックス真空断熱材」も継続採用しています。
  これらの省エネ技術により、R-Z5700とR-SF57ZMの2機種では、565Lという大容量ながら、省エネNo.1となる年間消費電力量330kWh/年を実現しました。
  また、「フロストリサイクル冷却」では、冷気に含まれた水分により、食品の乾燥を抑えることも可能です。冷蔵室での保存の場合、従来機種と比べ、スライスハムでは約8%、スライスチーズでは約4%、水分保持率がアップ*6しました。

3. 内容積を616Lに拡大し、冷蔵室でのゆとりある収納を実現(R-Z6200、R-SF62ZM)

  さらなる大容量化を図った本シリーズのうち、R-Z6200とR-SF62ZMの2機種では、内容積を従来に比べ14L大きい616Lとしました。これにより、冷蔵室の棚の奥行を従来比で約4cm大きい約45.5cm*7に広げ、大皿や鍋などが余裕を持って収納できます。また、大容量化した冷蔵庫内を有効活用できるよう、冷蔵室には最上段の棚が手前下方に引き出せる「下がって届くん棚」や、簡単に位置を変更できる「らく変えポケット」などを引き続き採用しています。

4. 庫内温度が調整できるガラスタッチ式の操作部を「クリスタルドア」の表面に採用
(R-Z6200、R-Z5700)

  本シリーズのうち、プレミアムタイプと位置付けるR-Z6200とR-Z5700の2機種では、インテリア性が高いデザインで好評な、強化処理ガラス製の「クリスタルドア」を引き続き全てのドアに採用するとともに、冷蔵室のドア表面に触れるだけで、庫内温度の切り替えなどができる「ガラスタッチ式操作部」を搭載しました。また、従来*8は冷蔵室のドア表面と冷蔵室内に分かれていた操作スイッチをドア表面に集約し、ドアを開けることなく庫内温度の調整などができるようにしました。

*1
真空とは大気圧より気圧が低い空間のことを意味します。真空チルドルーム内は約0.8気圧なので、当社では真空と呼んでいます。
*2
従来機種R-Y6000のコンプレッサーの回転数10段階に対し、新型機種R-Z6200では、最も低い回転数を加え、回転数を11段階としました。
*3
新型機種R-Z5700およびR-SF57ZM。定格内容積501L以上の国内家庭用ノンフロン冷蔵庫において。2009年9月10日現在。
*4
年間消費電力量は、JIS C 9801(2006年度版)で決められた測定方法と計算方法において得られた値を表示しています。
*5
新型機種R-Z6200の冷蔵室と、真空チルド設定時と真空氷温設定時の比較。室温20℃、ドア開閉なし、3日間保存後の比較。
鮮度計(NJZ2020)でマグロのK値を測定。
*6
従来機種R-Y6000の冷蔵室と新型機種R-Z6200の冷蔵室の比較。室温20℃、ラップなし、ドア開閉なし、24時間保存後の比較。
*7
従来機種R-Y6000冷蔵室上から2段目の棚の奥行寸法と、新型機種R-Z6200冷蔵室上から2段目の棚の奥行寸法。
*8
従来機種R-Y6000の操作部。

需要動向と開発の背景

  2009年度の家庭用冷蔵庫の需要は、約460万台、前年比109%と大きく伸張すると見込まれます。このうち、401L以上のクラスで前年比113%、501L以上のクラスでは前年比147%と大容量冷蔵庫ほど高い伸びが予測されます。これは、設置性の向上などによる大容量冷蔵庫の需要の増加基調に加え、今年5月に始まった「エコポイント制度」において、401L以上のクラスの付与ポイント数が多いことなどが要因となっていると考えられます。また、冷蔵庫を購入する際に重視するポイントとしては、大容量で省エネ性能が高いことに加え、食品保存時の栄養素の維持などが挙げられています。(日立調べ)
  そこで、今回当社は、「真空チルドルーム」に新たに「真空氷温」設定を設け、肉や魚の保存機能を強化しました。また、庫内の霜から生じる冷気を活用した新開発の「フロストリサイクル冷却」を採用することなどで、省エネ性能を高めるとともに、冷蔵室と野菜室の食品の乾燥を抑えることも可能としました。内容積についても最上位機種で616Lとさらなる大容量化を図りました。

添付資料

  • 大容量冷蔵庫 「フロストリサイクル冷却 真空チルドS」 シリーズの詳細説明(PDF別紙)

お客様からの問い合わせ先

お客様相談センター
電話0120-3121-11

関連情報

以上

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