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2009年7月15日

最先端のグリーンITを駆使した環境配慮型データセンタを横浜に開設

日立グループの総力を結集した、クラウドコンピューティング時代の新データセンタ

[画像左]「横浜第3センタ」の外観、[画像右]日立統合管制センタ

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村隆/以下、日立)は、このたび、横浜のデータセンタを拡張し、3棟目となる「横浜第3センタ」(以下、新センタ)を7月21日に開設します。
  新センタは、日立グループの総力を結集し、最先端のグリーンITを駆使した環境配慮型データセンタであり、内部には、一元管理による迅速な障害対応支援など充実した運用管理を実現する日立統合管制センタ(以下、統合管制センタ)を設置し、さまざまな企業ニーズに応えていきます。

  近年、企業を取り巻く環境が厳しい中、経営に必須である情報システムの運用管理に対しては、TCO(Total Cost of Ownership)削減、人的負担軽減、業務効率化および企業経営戦略への貢献などが求められており、データセンタ活用への企業ニーズはますます高まってきています。一方、地球温暖化などの地球的規模での課題に対処していくためのさまざまな取り組みがなされてきており、データセンタへも環境への配慮が強く求められています。
  また、日立グループ全体では、情報通信システム、電力システム、環境・産業・交通システム、社会・都市システムなどの「社会イノベーション事業」への傾注を深めており、その一環で、情報通信システムと電力・電機システムの融合を進め、「環境配慮型データセンタ事業の推進」を重点施策の一つとして掲げています。

  こうした背景のもと、日立は日立グループの総力を結集し、堅牢性、信頼性を兼ね備え、環境に配慮した新センタを開設するとともに、企業ニーズに十分対応できるように充実した統合管制センタを新センタ内に設置します。さらに、企業の膨大な業務に対応する高信頼、高セキュリティなクラウドコンピューティング環境の実現をめざし、クラウドコンピューティングの検証やサービス提供を行うHarmonious Cloudセンタも新センタ内に設置します。

  日立は、新センタの開設により、今後ますます高まるデータセンタサービスに対する企業ニーズに最大限対応し、ユーザーの経営強化に一層貢献していきます。

日立グループの総力を結集した環境配慮について

  日立グループが現在取り組んでいるデータセンタ省電力化プロジェクトCoolCenter50*1の成果を適用し、IT省電力化計画Harmonious Greenプラン*2による省電力IT機器を取り入れることにより、日立グループの総力を結集した環境配慮型データセンタとなっています。
  具体的には、高効率設計の空調設備「FMACS®-V(エフマックス-V)*3」や無停電電源装置「UNIPARA(ユニパラ)」などを導入して省電力性を高めるとともに、3次元熱流体シミュレータ「AirAssist®(エアアシスト)」を用い、最適な空調効率が得られるような環境を構築しています。
  また、サーバラックに設置したセンサーから温度・湿度などのデータを収集するとともに、電力監視システムにより収集したデータとあわせてサーバ室環境の「見える化」を進め、サーバの安定稼動と管理コスト削減の両立を図っています。
  屋上においては、緑化や保水性ポーラスコンクリートパネル*4を採用し、熱負荷を軽減するとともに空調効率を高めています。
  さらに、省電力・省スペースなデータセンタ環境を実現する「モジュール型データセンタ」など省電力運用ソリューションを適用し、エネルギー効率の最適化につなげています。

*1
CoolCenter50:日立グループが総力を結集し、データセンタの消費電力量を、2012年度までに2007年度比で最大50%削減することを目標としたデータセンタ省電力化プロジェクト。
*2
Harmonious Greenプラン:主要IT製品の消費電力削減を進める技術・製品開発計画。本プランに沿った製品により、2008年度からの5年間で累計約33万トンのCO2排出量抑止をめざす。
*3
FMACS-V:株式会社NTTファシリティーズと日立アプライアンス株式会社の共同開発によるIT装置用床置型空調機。FMACSは株式会社NTTファシリティーズの登録商標。
*4
保水性ポーラスコンクリートパネル:パーライト、カキ殻、植物繊維をセメントで結合した軽量保水性コンクリートパネルで、高温化防止に用いられる。

充実した運用管理を実現する統合管制センタについて

  統合管制センタでは、IT機器、サーバ室環境、ビル設備の稼動状況について24時間365日体制で一元的に監視を行っており、システムの「見える化」を実現、障害時にも迅速な対応を可能にしています。障害対応支援に関しては、運用管理ソフトウェア「JP1」を活用することにより、システム稼動監視機能、インシデント管理機能および問題管理機能を持たせ、ハードウェア・ソフトウェアの両面からワンストップで、システム障害に対するユーザーの負荷軽減を実現する体制を整えています。
  また、障害対応支援強化メニューをパッケージ化し、システム稼動監視サービスを軸とした各種サービスを効率よく利用できる工夫もしています。

その他の特長について

  新センタは、堅固な地盤への直接基礎工法と免震装置を併用し、サーバルーム床荷重1t/m2と堅牢性の高い構造と、電源系統の完全二重化、指静脈認証やICカードによる入退管理システム、カメラと連動した防犯センサー、共連れ防止システム*5などのハイレベルなセキュリティ環境を実現しています。

*5
共連れ防止システム:入場する人に続いてチェックなしで入場することを防止するシステム。

新センタの建築概要

所在地 神奈川県横浜市
敷地面積 5,829m2(既設用地含め、19,961m2)
延床面積 10,961m2(既設建物含め、38,420m2)
建物構造 鉄筋コンクリート造(PCaPC工法*6)・基礎免震構造
建物規模 地上7階、高さ31m
*6
PCaPC工法:あらかじめ工場で製作された柱、梁などのプレキャスト部材を、現場にて緊張力を導入することにより組み立てていく工法。(プレキャストプレストレストコンクリート工法)

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ アウトソーシング事業部 [担当:市川、平松]
〒212-8567 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎
TEL : 044-549-1322 (ダイヤルイン)

以上

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