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2009年7月9日
株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)のシンクライアントソリューションである「セキュアクライアントソリューション 統合型」が、株式会社損害保険ジャパン(代表取締役社長:佐藤 正敏/以下、損保ジャパン)のグローバル開発拠点におけるシンクライアントシステムとして採用され、このたび、システムが本格稼働を開始しました。
今回本格稼働したのは、損保ジャパンの保険システムなどの開発を実施している中国・大連のシステム開発センターや国内開発拠点のシンクライアントシステム(ブレードPC合計約600台)です。損保ジャパンは、本システムの導入により、グローバルでの開発環境の柔軟性を向上させるほか、クライアントPCの運用管理コストの大幅な低減が実現できる見込みです。
損保ジャパンは、最新のITシステムを駆使し、業務品質やお客様サービスのさらなる向上を実現するシステムやサービスを開発するため、2008年11月、中国・大連にシステム開発センターを開設するなど、開発体制を強化してきました。今後、さらにグローバルかつ効率的なシステム開発を実現するため、シンクライアントシステムの採用を考え、その要件を多角的に検討してきました。その結果、クライアントPCを集約するセンター環境へのアクセスを円滑に実現するクライアント接続管理ソフトウェアであるCitrix XenDesktop™*1と、クライアントPCと同等の性能実現によりシステムの開発用途に適しているブレードPCを組み合わせたシンクライアントソリューションを持つ点や、シンクライアント構築の豊富な実績や信頼できるサポート体制を持つ点などが評価され、日立のシンクライアントシステムが採用されました。
今回本格稼働したのは、日立の「セキュアクライアントソリューション 統合型」で提供するブレードPC「FLORA bd100」と、デスクトップ型のシンクライアント端末「セキュリティPC FLORA Se330」を活用したシステムです。
本システムでは、開発者のシンクライアント端末からブレードPCへの接続が管理サーバで一元的に管理されるため、一つのシンクライアント端末でホストサーバ環境とブレードPC環境を自由に切り替え、開発業務を行うことが可能です。また、専用ソフトを多く使用し高度な開発を行うユーザーには、そのユーザー専用のブレードPCを使う「静的割当」、一般開発を行うユーザーには、使いたいときに自分のデータをサーバから読み込んでブレードPCを使う「動的割当」ができるなど、業務や利用形態に応じてブレードPCの利用方法を選択することができます。そのため、ブレードPCのリソースを共有化するなど導入コストの削減ができるほか、開発者の異動など入れ替わりがあっても柔軟に対応できます。
システム運用面においては、ソフトウェアのアップデート設定などを拠点ごとに担当者を置いて個別に実施する必要がなくなり、電算室の中でまとめて実施することができます。これにより、サポートなどにかかる管理コストを大幅に低減することができます。
日立は、今回のシステム構築のノウハウを活かし、今後も「セキュアクライアントソリューション」の普及・拡大を推進していきます。
「セキュアクライアントソリューション」は、シンクライアント技術を活用したセキュリティPC「FLORA Se シリーズ」や、認証デバイス「KeyMobile(キーモバイル)」、クライアントPCの機能をブレード型の装置に集約したブレードPC(クライアントブレード)「FLORA bd100」などの組み合わせで実現するソリューションです。抜本的な情報漏えい対策に加え、オフィスのフリーアドレス化やテレワーク化など、ワークスタイル改革を実現します。セキュリティ性やユーザー利便性だけでなく、システム導入、維持・管理などにかかる費用総額(TCO)の削減にも貢献します。
株式会社日立製作所 情報・通信グループ プラットフォームソリューション事業部
セキュアユビキタス部 [担当:武子(たけし)、加瀬]
〒212-8567 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎
TEL : 044-549-1317 (ダイヤルイン)
以上