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Hitachi

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2009年6月29日

ミッドレンジディスクアレイのラインアップ拡充

仮想化技術などのオプションや新モデルを追加し、全世界で販売開始

[画像]「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ」(最上位モデル:Hitachi Adaptable Modular Storage 2500)

  株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)は、このたび、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage(日立アダプタブルモジュラーストレージ)2000シリーズ」(以下、AMS2000シリーズ)向けに、仮想化技術や高密度の増設などに対応するオプションや主に通信事業者のシステムで求められる直流電源に対応した新モデルの追加などラインアップを拡充し、6月30日から全世界で販売を開始します。
  具体的には、仮想化技術によりディスクアレイの容量使用効率を最大化できるボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning(日立ダイナミックプロビジョニング)」や従来の増設ディスクアレイ筐体に比べ約2倍以上の高密度実装を実現した「高密度拡張筐体」などをオプションとして新たに提供するほか、直流電源での稼働が可能な「直流電源対応モデル」を追加します。

  近年、企業におけるさまざまなデータが爆発的に増加する中で、業務アプリケーションの多様化やシステムの複雑化とともに、ディスクアレイシステムの増加もさらに進んでいます。それらのシステムが設置されているデータセンターでの電力消費量や装置の設置面積が増大することで、運用管理コストがますます増加しています。そのため、ディスクアレイシステムでは、より容量の使用効率を向上させた運用を実現しつつ、無駄な電力消費量や装置の設置面積を低減していくことが大きな課題となっています。

  日立は、今後も、金融業界や通信業界をはじめ、さまざまな分野に仮想化技術を核として、業務効率を最大化し、TCOの削減を支援するストレージソリューションの提案、導入を積極的に進めていきます。

今回追加したオプション、ならびに「AMS2000シリーズ」新モデルの特長

1. オプションについて

(1) ボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」の搭載を実現
  今回、「AMS2000シリーズ」にオプションとして提供するボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」は、2007年5月にエンタープライズディスクアレイ「Hitachi Universal Storage Platform V(日立 ユニバーサル ストレージプラット フォーム ブイ)」向けに、エンタープライズクラスとして世界で初めて提供を開始したものです。
  ディスクアレイの実装容量に依存せずに予めサイズの大きな仮想容量を定義できるため、業務アプリケーションのデータ使用量に応じて容量が拡張できるソフトウェアです。複雑な容量設計を不要にするほか、ディスクアレイ全体の空き容量を複数の業務アプリケーションで使用できるため、ディスクアレイの容量使用効率を最大化するだけでなく、共有容量全体での性能設計を不要とします。また、余計なハードディスクドライブ(以下、HDD)導入も抑えることができるため、消費電力の削減も可能となります。
  これにより、金融業界をはじめ、さまざまな業界において、柔軟に、かつ安定した性能を確保したシステム対応ができ、顧客の投資対効果を向上させるとともに、消費電力の削減など、運用管理コストの改善を実現します。
(2) 「高密度拡張筐体」の搭載を実現
  「高密度拡張筐体」を「AMS2000シリーズ」の拡張用の増設ディスクアレイ筐体のオプションとして、販売を開始します。大容量・低ビットコストの1TBのSATA*1HDD専用筐体で、高さ4U*2の筐体に最大48台のHDDを搭載でき、従来の増設ディスクアレイ筐体に比べ約2倍以上の高密度実装を実現します。これにより、企業のビジネス拡大に合わせ、ディスクアレイの容量を追加していく場合に、増設筐体の増大を抑えた対応が可能となるほか、データセンターの装置設置面積の削減も実現します。
*1
SATA : Serial Advanced Technology Attachmentの略
*2
1U : 約44.5mm
(3) 8Gbpsファイバチャネルホストインタフェースに対応
  最上位モデル「AMS2500」と中位モデル「AMS2300」向けに、従来の4Gbps や2Gbpsのファイバチャネルホストインタフェースに加えて、オプションとして8Gbpsの高速ファイバチャネルホストインタフェースに対応します。近年、データの高速転送を求める企業ニーズの高まりに対応し、サーバとディスクアレイ間などのデータ処理の高速化を実現します。
(4) 「AMS2000シリーズ」専用のテープレプリケーション機能を追加
  サーバを経由することなく容易にディスクアレイのデータ複製ができる「AMS2000シリーズ」専用のテープレプリケーション機能をオプションとして追加します。本機能により、ディスクアレイのバックアップデータをディスクだけではなく、コストメリットが高いテープ媒体にも格納することが可能となります。

2. 新モデルについて

(1) 直流電源対応モデルを追加
  最上位モデル「AMS2500」に、主に通信事業者のシステムで求められる直流電源で稼働する直流電源対応モデルを追加します。本モデルは、米国における通信事業者向け機器の仕様規定、NEBS*3規格に基づいています。そのため、通信事業者は、容易にシステムを導入できます。
*3
NEBS : Network Equipment Building Systemの略、電源安定性や電磁波放射、耐震性などの安定運用に関する基準

製品の価格・出荷時期(国内)

名称 概要 価格(税込) 出荷時期
オプション追加 Hitachi
Dynamic
Provisioning
ボリューム
容量
仮想化
機能
69万
3,000円~
2009年
7月7日
高密度
拡張筐体
3.5型
SATAHDD
最大48台
搭載可能、
Uラック
マウント筐体
308万
7,000円
8Gbps
ファイバ
チャネル
インター
フェース*4
Hitachi
Adaptable
Modular
Storage2500、
2300向け
8Gbps
ファイバ
チャネル
インターフェース
ボード
(4ポート)
38万
4,300円
2009年
8月3日
テープ
レプリ
ケーション
機能
接続機能
ライセンス、
ならびに
専用テープ
ライブラリ
セット
(非圧縮容量:
25.6Tバイト~)
690万
9,000円~
2009年
7月31日
新モデル Hitachi
Adaptable
Modular
Storage
2500
直流電源
(-48V)
対応
モデル
ディスク
アレイ
サブシステム
ファイバ
チャネル
16ポート
キャッシュ
メモリ
4GB容量
約285GB~
1,322万
3,700円~*5
2009年
7月7日
*4
「AMS2500」では最大4オプション(合計:16ポート)、「AMS2300」では2オプション(合計8ポート)の搭載が可能です。
*5
システム構成部品により、本価格は異なります。

「日立uVALUEコンベンション2009」出展について

日立は、2009年7月22日~23日に東京国際フォーラムで開催する「日立uVALUEコンベンション2009」において、「AMS2000シリーズ」を出展し、ボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」ならびに「高密度拡張筐体」を紹介します。

関連情報

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お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
RAIDシステム事業部 事業企画本部 製品企画部 [担当:加納、阿部]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111 (大代表) 内線 5419、5777

以上

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