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2009年6月1日
旭化成ネットワークス株式会社
株式会社日立製作所
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:蛭田 史郎/以下、旭化成)の100%子会社で、データセンター、情報通信サービス等の事業を行っている旭化成ネットワークス株式会社(本社:宮崎県延岡市、代表取締役社長:中山 浩一/以下、旭化成ネットワークス)と株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)は、旭化成の研究開発部門の、新事業本部音声ソリューションビジネス推進部において、研究開発者が利用するクライアントPC環境をシンクライアント*環境に刷新し、このたび、システムが本格稼働を開始しましたので、お知らせいたします。
旭化成ネットワークスと日立は、今回のシステム構築の経験を活かし、シンクライアントソリューションである「セキュアクライアントソリューション」の普及・拡大を、今後も協力・連携しながら進めてまいります。
高性能なPCの普及にともない、アプリケーションソフトのインストールやバージョンアップ、複雑化するハードウェアのメンテナンス等にかかる運用・管理コストが問題となってきています。こうした中で、一般社員が使うクライアントPCには表示や入力等最低限の機能のみを持った専用のPCを配備し、アプリケーションソフト等の資源をデータセンターで一元管理することで、運用・管理コストの削減をはかることができるシンクライアントシステムへの関心は高まっています。
旭化成の新事業本部音声ソリューションビジネス推進部では、国内外の大手自動車会社のカーナビゲーションシステムで採用されている音声認識ソフトウェアなどの音声ソリューションを開発・販売しています。従来は、研究開発者が性能や仕様の異なる複数台のPCを利用していたため、業務環境の不統一によるPC運用面での問題やPC資産管理の面でも煩雑化するといった問題がありました。また、セキュリティの面からも、持ち出し時の紛失等による情報漏えいを防ぐためにデータセンターに業務環境を集約したいという意向があり、旭化成ネットワークスにクライアントPC環境の刷新を委託しました。
旭化成ネットワークスでは、大量の情報処理が伴う研究・開発業務でも問題なく使用できるシンクライアント環境を実現するという観点から、さまざまなシステムの検討を重ねてきました。その結果、大容量の音声データを扱うハードな開発業務に適したシステムとして、クライアントPCと同等の性能を実現する日立の「セキュアクライアントソリューション 統合型」で提供するブレードPC「FLORA bd100」を活用したシステムの採用を決定しました。なお本システムは、日立と株式会社日立システム九州(本社:福岡県福岡市、取締役社長:市山 信也)が共同で構築し、旭化成ネットワークスが自社内のデータセンターに設置、運用していきます。
本システムの導入により、以下のメリットが得られます。
旭化成ネットワークスは、宮崎県延岡市に位置するデータセンター企業です。地震が少なく主要都市からも適度な距離があるという地の利、旭化成グループ所有発電所からの豊富で安定的な電力供給、充実した監視・運用、保守サービスや高品質・大容量の通信回線等の特長を持ち、旭化成グループ以外の大手企業にもデータセンターとして活用されています。
「セキュアクライアントソリューション」は、シンクライアント技術を活用したセキュリティPC「FLORA Se シリーズ」や、認証デバイス「KeyMobile(キーモバイル)」、クライアントPCの機能をブレード型の装置に集約したブレードPC(クライアントブレード)「FLORA bd100」等の組み合わせで実現するソリューションです。抜本的な情報漏えい対策に加え、オフィスのフリーアドレス化やテレワーク化等、ワークスタイル改革を実現します。セキュリティ性やユーザー利便性だけでなく、システム導入、維持・管理等にかかる費用総額(TCO)の削減にも貢献します。
旭化成ネットワークス株式会社
サービス企画・営業部
Tel : 0982-22-2880
株式会社日立製作所 情報・通信グループ
セキュアユビキタス部
Tel : 044-549-1317
以上