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2009年2月5日
オンライン業務の処理異常を早期に検知する機能などを追加
株式会社日立製作所 (執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、メインフレーム製品のエンタープライズサーバ「AP8800」とオペレーティングシステム「VOS3/US」において、業務のさらなる安定稼働や高セキュリティの実現など、ビジネスの継続を支える高信頼化機能を強化し、2月9日から販売を開始します。
企業を取り巻く環境が急激に変化する今日、基幹システムでは変化への迅速な対応を可能とする安定性の高いプラットフォームが依然として求められています。これに対し日立では、金融機関や公共機関、電力などの社会インフラや企業の基幹システムで多くの実績をもつメインフレームにおいて、さらなる高性能・高信頼化機能の強化を継続するとともに、オープンサーバと統合したシステム環境における業務や運用の統合など、システム全体での最適化への対応が必要と考えています。
そこで今回、オンライン業務の処理異常を早期に検知する機能や、RDB*1の処理性能の向上など、さらなる安定稼働の実現を図りました。また、内部統制で有効な監査証跡機能やオンライン業務における利用者認証の強化など、セキュリティ機能の拡充を図りました。さらに、メインフレーム帳票のオープン連携支援強化など、オープンサーバとの連携も強化しています。
今後も日立は、ユーザーの既存資産を継承し、ビジネスの成長を支える基幹システム構築を可能にするため、メインフレーム製品、および周辺装置の提供を継続していきます。
トランザクション処理の効率的な運用をサポートする「XDM/DCCM3」のオンライントランザクション業務において、滞留(処理待ち)件数や一定時間内に処理される件数を監視し、トランザクション処理の滞留件数が上限値を越えた場合や、一定時間内に処理されるトランザクション件数が下限値を下回った場合に、警告メッセージを出力する機能を提供します。これにより、トランザクション処理における異常な状態を早期検知し、早期対応が可能となります。
RDB「XDM/RD E2」において、固定長の行データに加え、可変長の行データに対しても、排他制御*2機能をサポートします。
これにより、可変長文字列を含むデータベースやデータ圧縮されたデータベースなどにおける単位時間あたりのデータ処理性能が向上します。
「総合利用者管理機能」*3が出力するアクセス履歴に、メインフレームへアクセスする端末を特定できるIPアドレス情報を出力する機能を提供します。これにより、ファイル転送操作や、TSS(Time Sharing System)操作を行った端末をIPアドレスで特定することができるとともに、監査証跡情報としても有効に利用できます。
オンライン業務における利用者認証を強化し、指定された利用者IDが別端末で既に利用されていた場合、認証エラーとする機能をサポートします。これにより、1つの利用者IDで複数の端末を利用するなどの不正アクセスを防止することができます。また、チェック結果は監査ログに出力されるため、監査証跡情報として利用できます。
磁気テープライブラリ装置から仮想テープライブラリ機能へのデータ移行において、従来は、対象となる磁気テープライブラリ装置を使用する業務を停止した上でデータ移行を行う必要がありました。今回、仮想テープライブラリサービス「DMFVTLS」とライブラリ支援「DMFLSS」の連携により、業務で使用中の磁気テープライブラリ装置からのデータ移行を可能としました。
これにより、業務を止めずに容易にデータ移行を行うことが可能となります。
メインフレーム帳票オープン連携支援「PRINT DATA EXCHANGE-Print Edition」や「PRINT DATA EXCHANGE-Portable Document Format Edition」において、出力ページの特定文字列キーによる、印刷帳票やPDFファイルの分割・仕分け機能をサポートします。これにより、ページフォーマットの異なる印刷帳票や電子帳票ファイルにおいても、先頭から順に配布先ごとの分割・仕分けが自動的にできるようになります。
メインフレームとPC端末を接続するソフトウェア「CommuniNet Version 4」において、JIS2004*4対応の文字の入出力をサポートします。これにより、JIS2004に対応したデータも利用することがきるようになります。
メインフレームに接続するオープン系テープ装置として、大容量のテープ装置であるLTOライブラリ装置に加え、小規模システムのバックアップ向けに最大記憶容量1.6TB(Ultrium4*6圧縮時*7)であるLTOドライブ装置を新たにサポートします。本装置はLTOカートリッジの挿入・取り出し操作を手動で行うため、シンプルな運用が可能です。また、万一の災害などに備えるため、LTOカートリッジを遠隔地など外部に保管するようなバックアップ運用にも使用できます。
製品名 | 価格* | 出荷時期 |
---|---|---|
VOS3/US標準パッケージ (OS基本制御、ストレージ管理、オープン連携ほか) |
月額300万9,300円** (税抜286万6,000円) |
2009年4月1日 |
XDM/DCCM3 | 月額27万7,200円** (税抜26万4,000円) |
2009年7月〜 |
XDM/RD E2 | 月額37万8,000円** (税抜36万円) |
2010年2月〜 |
LTOドライブ装置 | 200万4,450円〜 (税抜190万9,000円〜) |
2009年4月1日 |
以上