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2009年1月30日
業界初「Citrix XenDesktop™」対応の
クライアント統合用管理ソフトウェア「FLORA bd Link」および関連製品を販売開始
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、シンクライアントのシステムを使った情報漏えい防止ソリューション「セキュアクライアントソリューション」を強化しました。
具体的には、新たにシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス社)の「Citrix XenDesktop™」を活用した「統合型」メニューを開発し、従来の3つの接続方式*1に追加して本日から提供を開始します。また同時に、新メニューに対応するソフトウェアを製品化し、販売を開始します。
近年、業務の効率化とTCO削減やセキュリティ強化に対する意識の高まり、またBCP(Business Continuity Plan : 事業継続計画)への対応の必要性などから、シンクライアントシステムの大規模導入が進んでいます。日立ではこのようなニーズに対応するため、従来、特に情報漏えい対策を主とするセキュリティ面に注目したセキュアクライアントソリューションを提案してきました。
従来のセキュアクライアントソリューションでは、独自開発のブレード型クライアントPCであるクライアントブレードを1ユーザーに1台割り当てる「ポイント・ブレード型」、サーバ上で稼働する「Citrix XenApp™」*2により仮想化されたアプリケーションを複数のユーザーが共用する「センター型」などのシンクライアントシステムを提供していました。
しかし、ユーザー業務およびシンクライアントの使われ方の多様化や、業務の更なる効率化などのニーズが高まってきたため、それぞれの接続方式を適材適所で利用可能にする新方式の開発が急務となっていました。
そこで今回、これまでのセキュアクライアントソリューション事業や、日立社内での「Citrix XenApp™」の大規模社内利用などで強固なパートナー関係にあるシトリックス社の新しいクライアント管理ソフトウェア「Citrix XenDesktop™」を活用した「統合型」メニューを開発しました。
「統合型」では、最適なデスクトップ環境の接続先を一元管理でき、ユーザー毎の利用状況に応じた最適な接続方式の選択ができます。これにより、ユーザー/管理者双方の利便性を向上するとともに、利用実態にあわせてきめ細かく対応でき、シンクライアントの適用範囲を拡大します。 加えて、企業内PCクライアント環境の導入・運用に関わるTCO(Total Cost of Ownership)を、一般的なクライアント・サーバシステムに比べ約26%削減可能*3であるため、IT投資の最適化に貢献します。
「統合型」の提供にあたり、日立は業界で初めて「Citrix XenDesktop™」対応のクライアント統合用管理ソフトウェア「FLORA bd Link」を開発しました。本製品は「Citrix XenDesktop™」に日立独自開発のブレード型クライアントPCであるクライアントブレード「FLORA bd」を接続するソフトウェアであり、シンクライアント端末側からのクライアントブレードの電源オン実行、「Citrix XenDesktop™」管理コンソールからの管理・制御、動作状態監視などが可能となります。
さらに、従来提供してきたクライアントブレード用省電力運用ソフトウェア「SAVINGDA Pro (セービングディーエー プロ)」においても、省電力設定を管理者側から一斉配信できるなどのエンハンスを行い、管理機能を拡張しています。
これらにより、管理者側のシステム維持負担の軽減や、近年ますます高まるITの省電力、省エネルギー等の環境面からの要求にも対応可能で、ユーザーの業務要件に最適な対応が可能なシンクライアント環境を提供します。
日立は今後も、抜本的な情報漏えい対策、時間や場所に縛られないワークスタイル、さらにTCO削減を実現可能な「セキュアクライアントソリューション」関連製品の強化を図っていきます。
クライアントブレード「FLORA bd100」を「Citrix XenDesktop™」に接続するソフトウェアで、クライアントブレードを含めたシステム全体の統合管理を可能にします。「FLORA bd Link」により、ユーザーが1台のPCリソースを占有できるクライアントブレードと、アプリケーションを仮想化し複数のユーザーをサーバ上で効率的に集約できる「Citrix XenApp™」とを、一元的に管理・利用することができます。
また、電源オフとなっているクライアントブレードをシンクライアント端末からの接続時に起動することができるほか、「Citrix XenDesktop™」の管理コンソールからクライアントブレードの動作状態監視、構成管理等が可能となります。
夜間や休日など、不使用の時間帯にハードウェアを自動的に休止状態にすることで、クライアントブレードの省電力化を図るソフトウェアです。従来PCに比べ、年間最大65%減の省電力化が可能です。*5
今回発売するVer2では、休止/起動時間設定の一斉配信機能や、CO2排出削減量に換算した省電力効果集計などの管理機能を強化し、省電力運用の一層の推進を可能にしました。
Citrix Systems, Inc.が開発した、デスクトップデリバリー(デスクトップ画面表示)を実現するアプリケーションソフトウェアで、センター側にユーザーのデスクトップ環境を集約することにより、ユーザー個々のニーズに最適なシンクライアント環境を実現します。
製品名 | 価格 | 提供時期 | |
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セキュアクライアントソリューション 「統合型」 | 個別見積 | 2009年 1月30日 |
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クライアント統合用管理ソフトウェア 「FLORA bd Link」 (CD-ROM,ライセンス無し) |
10,500円 (税抜き10,000円) |
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クライアント統合用管理ソフトウェア 「FLORA bd Link」 (1ライセンス証書) |
15,750円 (税抜き15,000円) |
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省電力運用ソフトウェア 「SAVINGDA Pro Ver2」 (CD-ROM、1ライセンス含む) |
5,250円 (税抜き5,000円) |
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Citrix XenDesktop™2.1 | |||
メディアキット(CD-ROM) | 9,870円 (税抜き9,400円) |
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スタンダードエディション (1同時接続ユーザー、年間ソフトウェア更新サービス付) |
14,815円 (税抜き14,110円) |
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アドバンストエディション (1同時接続ユーザー、年間ソフトウェア更新サービス付) |
38,377円 (税抜き36,550円) |
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エンタープライズエディション (1同時接続ユーザー、年間ソフトウェア更新サービス付) |
58,012円 (税抜き55,250円) |
今回の発表に際し、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社から以下のコメントをいただいています。
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社は、Citrix XenDesktop™を活用した株式会社日立製作所の「セキュアクライアントソリューション 統合型」および「Citrix XenDesktop™」対応クライアント統合用管理ソフトウェア「FLORA bd Link」の発表を歓迎いたします。
株式会社日立製作所が発売される「統合型」メニューと今回新たに開発した対応製品により、企業ユーザーにおいては柔軟なシステム構成とTCO削減および環境に配慮した製品が利用可能となり、また、エンドユーザーにおいては業務に適したデスクトップ環境を意識せずに利用できるメリットをこれまで以上に享受することができます。ついては、今後のクライアントソリューションの活性化と同時にビジネスPC市場のさらなる活性化を期待しています。
「セキュアクライアントソリューション」は、シンクライアント技術を活用したセキュリティPC「FLORA Se シリーズ」や、認証デバイス「KeyMobile(キーモバイル)」、クライアントPCの機能をブレード型の装置に集約したクライアントブレード「FLORA bd100」などの組み合わせで実現するソリューションです。「情報を持たなければ漏えいしない」を基本コンセプトとし、抜本的な情報漏えい対策に加え、オフィスのフリーアドレス化やテレワーク化など、ワークスタイル改革を実現します。今回発売した「統合型」を加え、4種類の接続方式により多様なニーズに対応します。
以上