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2009年1月15日
「ミューチップ」をシール状に加工した「ミューチップシールタグ」が病院において初めて導入
日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)は、このたび、社会福祉法人三井記念病院(所在地:東京都千代田区/以下、三井記念病院)の入院棟向けに、日立が開発した世界最小クラスの非接触ICチップ「ミューチップ」を活用した入退室管理システムを納入しました。「ミューチップ」は、0.4mm角の極小チップで、書き換えができず、低コストで提供できることを特長とする非接触ICチップです。「ミューチップ」を用いた本システムの導入により、入院患者のリストバンドや職員がもつ既存のICカードなどにシール状の「ミューチップ」を貼付し、利用者に合った様々な形態の認証媒体で高い信頼性と低コストな入退室管理を実現します。病院において、「ミューチップ」を活用した入退室管理システムが導入されるのは今回が初めてです。
近年、病院においては、さまざまな目的をもつ不特定多数の人の入退室管理を適切に実施し、かつ個人情報を保護することが求められています。しかし、従来の入退室管理システムでは、ICカードの発行やシステム運営に多額の費用がかかるほか、入院患者がカードを持ち歩かなければならないことが課題となっていました。
今般、三井記念病院の入院棟に納入した入退室管理システムは、職員や入院・外来患者、見舞い客、納入業者など様々な病院利用者を、それぞれの属性ごとに入室許可範囲や入室期限を管理するためのシステムで、「ミューチップ」のついたリストバンドやカードなどをかざすことで、ドアの開錠を行います。今回のシステム導入にあたっては、「ミューチップ」の単価が安く、低コストでの導入が出来るコスト優位性に加え、書き換えができずチップ自体に個人情報が書かれていないことから、使い捨ても可能になる安全性と、0.4mm角という小ささをいかし、さまざまな形態の認証媒体を利用できるという利便性が高く評価されました。
特に、本システムでは、ミューチップ内蔵カードとともに、「ミューチップ」をシール状に加工した「ミューチップシールタグ」を採用しており、「ミューチップシールタグ」を入院患者が着用しているバーコード付きリストバンドや職員がもつ既存のICカードなどへ貼付するだけで認証媒体となるため、入退室管理システムの容易で迅速な導入が実現しました。
今後も、日立は、個人情報の厳重な取扱いや新生児連れ去り防止、薬剤・医療材料管理など高度なセキュリティ対策が求められる病院向けに、「ミューチップ」を活用した入退室管理システムの拡販を積極的に進めていきます。
医療スタッフ、事務スタッフなど病院のシステム認証用ICカードを所持しているスタッフには、「ミューチップ」をシール状に加工した「ミューチップシールタグ」を配布し、カードホルダーに貼付することで認証媒体として使用できます。また、入院患者が使用するバーコード付きリストバンドに「ミューチップシールタグ」を貼付することにより、カードを持ち歩くことなく入退室することが可能です。リストバンドへの「ミューチップシールタグ」の適用は、今回が初めてです。
入院・外来患者、見舞い客、納入業者などの一時的な入室者向けに新たにICカードを発行する場合には、入院棟のみの出入り権限を付与した「ミューチップ」内蔵のカードを配布しますが、万が一、回収ができなかった場合にも、入退室管理システムで有効期限を設定することにより、自動的に無効となる仕組みを導入しています。
株式会社日立製作所 都市開発システムグループ ソリューションエンジニアリング本部
セキュリティエンジニアリング部 [担当:青木(和)]
〒101-8010 東京都千代田区外神田四丁目14番1号
TEL : 03-4564-4112 (直通)
以上