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2008年12月16日
GE日立ニュークリア・エナジー
GE日立ニュークリア・エナジー(以下、GE日立)は、このたび、米国原子力規制委員会(以下、NRC)に、改良型沸騰水型原子炉(ABWR:Advanced Boiling Water Reactor)技術の設計認証の更新を、2010年半ばに申請する意向を通知しました。ABWRは、米国ではGE日立の前身であるGEニュークリア・エナジーが1997年にNRCから設計認証を受けており、認証の有効期限が2012年6月11日となっています。GE日立は、次世代原子炉「ESBWR(Economic and Simplified Boiling Water Reactor)」の設計認証申請もNRCに対して行っており、原子力発電所の新設を検討している世界各国の電力会社のニーズに応じて、ABWRとESBWRの2つの技術を提案することができます。
GE日立のABWRの設計は、1997年、NRCに承認されています。この設計はNRCが初めて承認した3種類の先進的原子炉設計のひとつで、NRCの承認を受けた第3世代の設計としては商業運転が行われている唯一の原子炉となっています。ABWRは、日本において、4基が運転されているほか、2基が建設中で、さらに複数の建設計画があります。また、台湾においても2基が建設中です。その設計、機器供給および建設に関しては、GEと日立製作所が協力して実施してきました。
2008年4月には、原子力発電所の新設を検討している米国の電力会社へのABWRの提案・提供のため、GE日立と、パートナーである日立GEニュークリア・エナジー(以下、HGNE)が、カリフォルニア州サンノゼにあるGE日立の施設内にグローバル・ユニファイド・プロジェクト・オフィス(Global Unified Project Office)を開設しました。同オフィスでは、GE日立の有する、米国でNRCの認証を受けているABWRの技術や設計ノウハウと、HGNEの日本におけるABWR建設実績を踏まえ、さらなる建設コストの削減などをめざし、米国を含む世界各国の顧客に向けて取組みを進めています。
GE日立副社長であるスティーブ・ヒューシックは、「ABWRの設計認証の更新申請によりABWRが確立された先進的技術であることが再認識されると共に、ESBWRの技術とあわせ幅広い安全性及び経済性の選択肢を米国をはじめ世界各国の顧客に提供できます。」と述べています。
GE日立は、2012年6月11日に有効期限を迎える、ABWRの設計認証の更新申請を2010年半ばに行うことを、12月5日にNRCに対して通知しました。設計認証の更新の申請は、有効期限の12カ月から36カ月前に通知することとされており、今回の申請通知は、定められた日程に沿うものです。GE日立は、申請後、2010年中にNRCが精査を開始することを見込んでいます。
GE日立は、今後も、日本において豊富な建設・運転実績を有するABWRと、環境に配慮した次世代原子炉であるESBWRの受注活動を積極的に展開していきます。
以上