ニュースリリース

高性能・高信頼なミドルレンジモデル
産業用コンピュータ「HF-W6500シリーズ」の最新モデル2種の販売開始

HF-W6500モデル35

  株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫／以下、日立)は、このたび、日立の産業用コンピュータ「HF-W6500シリーズ」に、インテル®Core™2 Duoプロセッサー 2.13GHz (E6400)を採用した「HF-W6500モデル35」と、インテル®Pentium® デュアルコア プロセッサー 1.8GHz(E2160)を採用した「HF-W6500モデル30」をラインアップに加え、11月14日から販売を開始します。

  産業用コンピュータは、24時間連続運転と約10年の長期使用を前提とした、高い信頼性と長期安定供給を特徴とする製品です。半導体・液晶をはじめとする各種製造装置や検査装置、また、プラント設備での計装や交通などの分野で、システムや装置の監視・制御等に利用されています。さらに、最近は、通信・放送システムや情報システムにも広く使用されています。

  今回販売を開始する「HF-W6500モデル35」および「HF-W6500モデル30」は、ECCメモリ*1や高機能RASプロセッサー*2を搭載して高い信頼性・保守性を実現した、産業用コンピュータ「HF-W6500」の後継機として開発したものです。「HF-W6500モデル35」および「HF-W6500モデル30」は、高性能と移行性を特長としており、従来機種の「HF-W6500モデル20」と比較して性能が約2倍(当社比)のプロセッサーを採用、最新のI/Oバス規格に対応しているPCI-Expressをサポートして、高性能を実現しています。また、従来機種と外形寸法の互換性を保ち、PCIを継続してサポートすることで移行性を追求しています。
  OSはMicrosoft® Windows® XP ProfessionalとMicrosoft® Windows Vista® Business、およびRed Hat Enterprise Linuxに対応しています。

*1

ECCメモリ : ECC(Error Checking and Correcting)とは、エラーの検出と訂正を行う機能。

*2

RAS(Reliability, Availability, Serviceability) : 信頼性の尺度としてよく用いられる信頼度、保守性、可用性を列挙したもの。 温度上昇、ファン停止など、異常の監視・検出のために、日立独自のRAS機能を搭載している。

  なお、「HF-W6500モデル35/30」は、以下の展示会に出展する予定です。

組込み総合技術展Embedded Technology 2008	会場 : パシフィコ横浜 (11月19日〜21日)
セミコン・ジャパン2008	会場 : 幕張メッセ (12月3日〜5日)

新製品の特徴

1. 高性能プロセッサーの採用による性能向上の実現

  プロセッサーとして、「HF-W6500モデル35」には、インテル®Core™2 Duoプロセッサー2.13GHz(E6400)を、「HF-W6500モデル30」には、インテル®Pentium® デュアルコア プロセッサー1.8GHz(E2160)をそれぞれ搭載しており、従来機種に比較して、約2倍の性能(当社比)を実現しています。

2. 高い拡張性の確保

  多種多様なI/Oボードが搭載可能なPCIスロットを4スロット*3装備しているほか、最新I/Oバス規格であるPCI-Express×8、PCI-Express×1をそれぞれ1スロットずつ装備しています。また、汎用3.5型ベイも搭載しており、市販のデバイスが実装可能です。
  PCIスロットの装備により、従来機種からの移行もスムーズに行えます。

3. 高い信頼性の確保

(1) RAS機能を標準搭載しており、迅速な障害検知と切り分けが可能

• 筐体前面にハードウェア故障や稼働状態を知らせる状態表示デジタルLEDを装備
• ハードウェア自己診断プログラムをBIOS*4に内蔵し、障害一次切り分けが可能
• 障害解析を行うため、任意のタイミングでメインメモリ内容をHDDに保存するメモリダンプ機能
• ハードウェア障害(ファン停止など)検出時のアラーム表示機能(画面ポップアップ)
• 適正な設置環境で使用されるために筐体内部の温度を測定・記録する温度トレンドロギング機能
• HDD交換時期お知らせ機能

(2) 安定稼働のための高信頼化設計

  24時間の連続運転や約10年間の長期使用を想定した高信頼設計、コネクタやコンデンサ等の部品レベルを含む品質管理を行っています。また、ECCメモリの採用により、データの信頼性を向上しています。

4. 長期安定供給と充実した保守サービスを提供

  販売開始後3年にわたり、製品の安定供給を行います。また、保守サービスとして、センドバック保守からオンサイト保守までをメニュー化し、納入後最長10年間の保守契約が可能です。

5. 海外安全規格に対応

  UL/CSA/CEマーク/CCCなど*5の海外安全規格に準拠しているほか、RoHS指令*6にも対応しています。

*3

ロングサイズ×4スロット。なお汎用3.5型ベイ実装時は変更となります。

*4

BIOS(Basic Input Output System) : コンピュータを形成するプロセッサーやメモリ、HDDなどのハードウェアを制御するためのプログラムのこと。

*5

UL/CSA/CEマーク/CCC : 海外の安全に関する規格 [UL(米国)、CSA(カナダ)、CEマーク(ヨーロッパ)、CCC(中国)]。

*6

RoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令 : 電気機器などにおける特定有害物質の使用制限に関する欧州連合(EU)による指令。2006年7月に施行された。

新製品のレパートリー

(1) HF-W6500モデル35

プロセッサー	プレインストールOS*7	Aモデル型式 (シングルディスクモデル)	Dモデル型式 (ミラーディスクモデル)
インテル® Core2™ Duo プロセッサー 2.13GHz(E6400)	Microsoft® Windows® XP Professional 32Bit版(日本語版)	HJ-65356EWJA	HJ-65356EWJD
	Microsoft® Windows Vista® Business 32Bit版(日本語版)	HJ-65357EWJA	HJ-65357EWJD

(2)HF-W6500モデル30

プロセッサー	プレインストールOS*7	Aモデル型式 (シングルディスクモデル)	Dモデル型式 (ミラーディスクモデル)
インテル® Pentium® デュアルコアプロセッサー 1.8GHz(E2160)	Microsoft® Windows® XP Professional 32Bit版(日本語版)	HJ-65306EWJA	HJ-65306EWJD
	Microsoft® Windows Vista® Business 32Bit版(日本語版)	HJ-65307EWJA	HJ-65307EWJD

*7

英語版モデル、Linuxモデルも用意。

新製品価格および出荷時期

価格	個別見積り
出荷開始予定	Windows® XPモデル:2009年1月30日 Windows Vista®モデル:2009年4月30日 Linuxモデル:2009年4月30日

新製品の主な仕様

基本構成	メインメモリ(オプション選定)最大4GB(ECC付き) Aモデル:(HDD:160GB/台、最大2台実装可能) / Dモデル:(ホットスワップ、160GBミラー) PCI×4、 Aモデル:(PCI-Express(×8)×1、PCI-Express(×1)×1) / Dモデル:(PCI-Express(×1)×1)DVI-I 29ピン×2 RS-232C×1、 USB×4(前面2ch/背面2ch)、LAN×1、RASプロセッサー、RASソフト
標準付属品*8	キーボード、マウス、電源ケーブル、分岐ケーブル
想定使用期間	24時間連続運転10年間*9

*8

ディスプレイは別売り

*9

HDD、DVD など有寿命品の交換は必要

関連情報

• 「HF-Wシリーズ」について

他社商標注記

• Microsoft､Windows、Windows Vistaは､米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
• インテル､Pentium、インテルCoreは､アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
• Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標もしくは商標です。
• その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
情報制御システム事業部 情報制御ソリューション本部
システム統括部 プロダクトマーケティンググループ [担当:柳澤]
〒108-6113 東京都港区港南二丁目15番2号(品川インターシティB棟)
TEL : 03-5495-7120 (ダイヤルイン)

以上