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2008年10月20日
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)とハイブリッド自動車用などのリチウムイオン電池の製造会社である日立ビークルエナジー株式会社(取締役社長:川本 秀隆/以下、日立ビークルエナジー)は、このたび、米国Eaton Corporation(本社:米国オハイオ州/以下、Eaton社)から商用車向けのハイブリッド駆動システム用のモーター、インバーター、リチウムイオン電池などを受注しました。2011年までに納入することとなっており、このハイブリッドシステムが搭載された商用車が、北米、欧州、アジア市場において市場投入される予定です。
現在、世界的な環境規制の強化や燃費意識の高まりから、商用車を含めたハイブリッド自動車の市場規模は、世界で2007年度の69万台から、2010年度には150万台にまで伸長するとみられています*1。また、輸送業務に活用されているEaton社のハイブリッドシステムを搭載した商用車は、現在、窒素酸化物やその他の有害排気物とともに燃料コストにおいて走行経路や操作状態によって30%〜60%の間で削減することを達成しています。
Eaton社は、トランスミッションやクラッチ、ハイブリッド駆動システムを含む商用車パワートレインシステムの開発、生産、市場販売における世界的なリーディングカンパニーです。Eaton社では、2005年から世界に先駆けて日立のハイブリッド車用部品を含むハイブリッド駆動システムを商用車メーカーに納入しており、既に北米や中国において、宅配用バン、中型の業務用ピックアップトラックや運送業務用トラック、路線バスなどの用途に採用されています。
日立は、ハイブリッド自動車の主要部品であるモーター、インバーター、電池を日立グループ内で開発、製造し、システムとして納入できることを強みとしています。特に、日立の子会社である日立ビークルエナジーは、次世代ハイブリッド自動車のキーテクノロジーとして期待されているリチウムイオン電池を量産車向けに納入している世界で唯一の電池製造会社です。
「我々は、ハイブリッド電気駆動を世界の商用輸送車に導入するにあたって、日立をサプライヤーかつ協力者として迎えることを嬉しく思います」とEaton社ハイブリッド駆動事業部長のKevin Beaty氏は述べています。
一方、日立の執行役常務であり、オートモティブシステムグループ長&CEOの本田恭彦は、「このたび世界的な自動車部品メーカーであるEaton社からハイブリッド車用のモーター、インバーター、バッテリーを受注できたことを大変嬉しく思います。」と述べています。
2010年以降、各自動車メーカーがハイブリッド自動車事業をさらに本格化するとみられていますが、日立は、地球温暖化防止に向けた長期計画「環境ビジョン2025」*2の下、ハイブリッド自動車部品事業を通じ、地球環境の保全に貢献していきます。
会社名 | Eaton Corporation |
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Chairman and CEO | Alexander M. Cutler |
売上高 | 130億ドル(2007年) |
本社所在地 | 米国オハイオ州 |
事業内容 | トランスミッションや各種燃料バルブなどの開発・製造 |
会社名 | 日立ビークルエナジー株式会社 |
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取締役社長 | 川本秀隆 |
資本金 | 70億円(日立製作所65%、新神戸電機25%、日立マクセル10%) |
本社所在地 | 茨城県ひたちなか市 |
事業内容 | ハイブリッド自動車用などリチウムイオン電池のマーケティング及び開発・製造 |
以上