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2008年9月11日
日立アプライアンス株式会社
世界最高レベルのエネルギー消費効率を実現した冷凍機の導入により
CO2排出量を11%削減
日立アプライアンス株式会社(取締役社長:石津 尚澄)は、中国の広州豊田汽車有限公司(広州トヨタ、広東省広州市)へ向けて、高効率ターボ冷凍機「HC-F-GXシリーズ」の大容量機種(1,800冷凍トン*1)6台を納入しました。中国市場における主力生産工場のひとつである広州トヨタでは、工場拡張を計画しており、ターボ冷凍機はこの拡張部分の空調を担い、2009年半ばから稼動開始予定です。
今回納入する機種は、「中華人民共和国国家標準」*2で規定された「エネルギー効率1等級」基準(COP6.1以上) *3を上回る、世界最高レベルのエネルギー消費効率を実現しています。また、現在、広く中国の工場で導入されている「エネルギー効率等級2等級」機種と比較した場合、CO2排出量を11%削減します。さらに、冷媒にはオゾン破壊係数ゼロのHFC134aを採用するなど、省エネ性の高さや環境面にも配慮した製品であることが高く評価されています。
当社では、昨年4月に、「HC-F-GXシリーズ」に、大容量の1,600、1,800、2,000冷凍トンの3機種を追加し、日本と中国で同時に発売を開始しました。日本市場では既に20台を納入しましたが、中国市場への納入は今回が初めてです。
経済成長が著しい中国市場では、工場設備投資が拡大傾向にあり、また都市部でのビル高層化や地域熱供給施設の導入など、空調用のターボ冷凍機に対する大容量化のニーズが高まっています。一方、国策としては、2006年から実施されている第11次五ヵ年計画において「資源節約型の社会の構築」を最重要視し、省エネ対策や環境対策を緊急政策課題として位置付けており、ターボ冷凍機にも5段階のエネルギー効率等級(省エネ等級)の表示指標を設けています。
今回受注した大容量ターボ冷凍機は、JIS基準COP6.4を実現しており、世界最高レベルのエネルギー消費効率を実現しています。これは、中国のエネルギー効率等級の表示指標ではCOP6.6に相当し、最上位の「エネルギー効率1等級」基準であるCOP6.1以上を大幅に上回るものです。当社の試算では、広州トヨタにおいて本製品を採用することにより、現在、中国の工場で多数導入されている「エネルギー効率2等級」製品を採用した場合と比較して、年間1,230トン、11%のCO2排出量*4の削減効果が期待できます。
日本の約4倍の規模を誇る中国のターボ冷凍機市場において、圧倒的なシェアを占める米国メーカー4社が主要冷媒のHFC134a採用機では「エネルギー効率1等級」製品を投入していない*5ことから、この機会に中国市場における高効率トップランナーの地位を確立して積極的な拡販を進め、シェア拡大を図っていきます。
なお、本製品は当社のグループ会社である広州日立冷機有限公司(広東省広州従化市)にて生産し、日立空調系統(上海)有限公司で販売しています。
項目 | 内容 |
---|---|
冷房能力 | 1,800冷凍トン |
温度条件 | 冷水 17/7℃、冷却水 32/37℃ |
主電源電圧 | 10,000V |
COP (エネルギー消費効率) |
6.5 (上記温度条件) 6.6(中国省エネ等級基準) |
据付寸法 | 長さ6.6m、幅3.4m、高さ3.5m |
日立アプライアンス株式会社 大型冷熱営業統括部 営業技術部 [担当:藤田]
〒105-0022 東京都港区海岸一丁目16番1号 ニューピア竹芝サウスタワー
TEL : 03-6403-4500 (ダイヤルイン)
以上