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Hitachi

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2008年5月8日

信頼性・保守性を強化したスリムタイプ
産業用コンピュータ「HF-W2000モデル20」を販売開始

[画像]産業用コンピュータ「HF-W2000 モデル 20」

  株式会社日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)は、このたび、24時間連続運転と 7〜10年の長期使用を想定した高い信頼性と、長期安定供給を保証する日立の産業用コンピュータ「HF-Wシリーズ」のラインアップに、ホットスワップ*1付きRAID1*2機能と状態表示デジタルLED*3を装備することで、信頼性と保守性をさらに強化したスリムタイプ産業用コンピュータ「HF-W2000モデル20」を加え、5月9日から販売を開始します。

*1
ホットスワップ:コンピュータの電源を入れたまま、ハードディスクなどの部品を交換する技術。
*2
RAID1:RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)とは、信頼性の向上を目的とし、複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術。RAID1は、ミラーリングとも呼ばれ、2台のハードディスクに同じデータを同時に書き込む方式。
*3
LED(Light Emitting Diode):電流を流すと発光する半導体素子の一種。

  産業用コンピュータは、半導体や液晶など電子部品の各種製造装置や検査装置の監視・制御などに利用されてきました。特に、昨今では、省スペース化のニーズが強い産業機器、通信・放送機器、医療機器などの装置の一部として組込まれて使用されるほか、24時間連続運転や長期使用などが求められるコールセンターの情報端末として利用されるなど、多岐にわたる分野において、スリムな筐体でありながら高い信頼性と保守性も同時に実現する産業用コンピュータへのニーズが高まっています。

  本製品「HF-W2000モデル20」は、ECCメモリー*4や高機能RAS*5プロセッサーを搭載して高い信頼性・保守性を実現したスリムタイプ産業用コンピュータ「HF-W2000」の後継機として開発したものです。今回さらに、ホットスワップ付RAID1機能を装備することでハードディスクドライブの冗長化を実現し、ハードディスク障害によるデータの消失を防止することができるほか、稼動中も電源を停止することなくハードディスクドライブを交換することができるなど、信頼性と保守性を強化しています。また、これに加え、ハードウェア故障やソフトウェア異常などの稼動状態を表示するデジタルLEDを筐体の前面に装備することで、いち早く故障内容を確認することもできます。

*4
ECCメモリー:ECC(Error Checking and Correcting)とは、エラーの検出と訂正を行う機能。ECCメモリーとは、この機能を搭載したメモリーのこと。
*5
RAS(Reliability, Availability, Serviceability):信頼性の尺度としてよく用いられる信頼度、保守性、可用性を列挙したもの。

  現在、OSはMicrosoft® Windows® XP Professional をサポートしており、今後、Windows Vista®、Linuxもサポートする予定です。

  なお、今回販売開始する「HF-W2000モデル20」は、2008年5月14日(水)〜2008年5月16日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第11回組込みシステム開発技術展(ESEC)2008」に展示する予定です。

新製品の特徴

1. 長寿命化設計によりトータルコストを低減

  • 24時間7年連続稼動に対応した長寿命部品を採用。顧客による製品の交換回数が低減するため、新たな製品の購入費や機能再検証費用などを抑えることが可能

2. 高い信頼性の確保

(1) RAS機能の充実
・筐体前面に起動時のハードウェア故障やRAS異常を知らせる状態表示デジタルLEDを装備
・簡易ハードウェア自己診断プログラムをBIOS*6に搭載し、主要部品の障害一次切り分けが可能
・リセットボタンを押した時点のメインメモリー内容をHDDに保存するメモリーダンプ機能標準搭載
・ハードウェア異常検出時のアラーム表示機能(画面ポップアップ)
・HDD交換周期お知らせ機能
(2) 高信頼化設計による安定稼動
・コネクタやコンデンサ等の部品レベルまで厳しい検査による高信頼獲得
・温度や電圧マージン試験などの実施により、安定した稼動を確保
・ECCメモリー採用により、データの信頼性を向上

3. システム処理性能の向上

  • インテル® Celeron® 440プロセッサーを採用し、処理性能を向上

4. 長期安定供給と充実した保守サービスを提供

  • 販売開始後3年間にわたる製品の安定供給
  • オンサイト保守(有償)契約も可能

5. 海外安全規格に対応

  • UL/CSA/CEマーク/CCCなど*7の海外安全規格に準拠
  • RoHS指令*8にも対応
*6
BIOS(Basic Input Output System):コンピュータを形成するプロセッサーやメモリ、HDDなどのハードウェアを制御するためのプログラムのこと。
*7
UL/CSA/CEマーク/CCC:海外の安全に関する規格[UL(米国)、CSA(カナダ)、CEマーク(ヨーロッパ)、CCC(中国)]。
*8
RoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令:電気機器などにおける特定有害物質の使用制限に関する欧州連合(EU)による指令。2006年7月に施行された。

新製品の仕様、価格および出荷時期

項目 HF-W2000モデル20
型式 HJ-20206EWJA HJ-20206EWJD
基本構成 インテル®Celeron®440プロセッサー(2.0GHz)
メインメモリ(オプション選定)最大4GB[ECC付き]
Aモデル*9(HDD:160GB/台、最大2台実装可能)
Dモデル*10(ホットスワップ、160GBミラー)
PCI(ショートサイズ)×2
アナログRGB(MiniD-sub15ピン)×1、
デジタル(DVI-D24ピン)×1RS-232C×1、
USB×6(前面2ch/背面4ch)、
LAN×2、
RASプロセッサー、
RASソフト
標準付属品 キーボード、マウス、電源ケーブル*11、縦置用スタンド、リカバリDVD
プレインストールOS Windows® XP Professional 日本語版
想定使用期間 24時間連続運転7年間*12
標準価格 オープン価格
出荷開始予定 Aモデル:2008年8月1日
Dモデル:2008年9月1日
*9
Aモデル:シングルディスクモデル
*10
Dモデル:RAID1ホットスワップモデル
*11
ディスプレイは別売り
*12
HDD、DVDなど有寿命品の交換は必要

関連情報

他社商標注記

  • Microsoft、Windows、Windows Vistaは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
  • インテル、Celeronは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
情報制御システム事業部 情報制御ソリューション本部
システム統括部 プロダクトマーケティンググループ [担当:太田]
〒108-6113 東京都港区港南二丁目15番2号(品川インターシティB棟)
TEL : 03-5495-7120 (ダイヤルイン)

以上

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