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2008年3月3日
株式会社日立製作所
デカルトシステムズジャパン株式会社

日立とデカルトが「グローバル貨物トラッキングサービス」に関して協業

海外で事業を行っている企業向けに「グローバル物流プロセス可視化ソリューション」を
SaaS型サービスの形態で提供

  株式会社日立製作所 (執行役社長:古川 一夫/以下、日立)とデカルトシステムズジャパン株式会社(社長:Art Mesher(アート メッシャー/以下、デカルト)は、このたびグローバル貨物トラッキングサービスに関して協業することに合意、本日から提供を開始します。
  具体的には、日立がデカルトのグローバルで実績のあるサプライチェーン可視化システム「Visibility™」を採用し、海外で事業を行っている企業向けに、グローバルかつ部門間にまたがる物流サービス情報の可視化を実現するサービスとして、「グローバル物流プロセス可視化ソリューション」を、SaaS*1型サービスの形態で提供します。

*1
SaaS: ネットワークを使用してアプリケーション(ソフトウェア)の共有を行うサービス形態のひとつ。

  コスト低減等の理由で海外に工場や物流拠点を設立している企業が年々増えています。このようなグローバル企業は市場の需要変化への迅速な対応、きめ細かい納期への対応、業務効率の向上、輸送の最適化に対応するため、物流情報の把握は必須となっています。しかし、物流の情報が地域、企業、組織毎に分散したり、各所で情報の受発信が同期化されなかったために、サプライチェーン全般のパフォーマンスを測る術がなく、最適な輸送計画の策定・改善ができない課題があります。また、輸送中の貨物の状況をリアルタイムに把握できないため、輸送の遅延や貨物の紛失などの問題が生じた際に、迅速な対応、対策ができなくなり、機会損失を最低限に抑えられない課題も生じています。

  このたび提供を開始する「グローバル物流プロセス可視化ソリューション」は、グローバルに展開された物流プロセスや情報を一元管理し、物流情報の可視化、最適化を実現します。また、サプライチェーンパフォーマンスの最適化をはかり、物流コスト削減、流通在庫の圧縮も可能にします。
  本ソリューションの特徴と狙いは下記です。

「グローバル物流プロセス可視化ソリューション」の特徴及び狙い

  1. サプライチェーンの計画ではなく実行にフォーカスし、社外、社内を含めた物流トラッキング情報をリアルタイムに可視化
  2. 共通のプラットフォームで物流情報を顧客、物流パートナー、サプライヤーと共有するとともに、一元的に運用し、高度な情報リテラシーを実現
  3. 業務実行レベルにおいて、グループ企業部門間業務連携を効率化。また、可視化により、問題がおきる度に、タイムリーかつ最適な対策を講じることが可能。物流機会損失を回避し、業務価値の向上を実現
  4. 経営戦略レベルにおいて、グローバルサプライチェーンを対象に定期的に計画と実績管理を行い、ボトルネックや問題点を把握し、パートナーとともにバリューチェーン改善を支援

  これまで、サプライチェーン関連のシステムの多くが、自社でシステム開発・運用・所有する形態でしたが、その結果、システム構築・開発コスト、運用のコスト、物流パートナーとの連携のノウハウなどの課題に直面することで、サプライチェーンの可視化の検討・実現が先送りされていました。両社は、こうした課題を抱えているグローバル展開の企業に対して、デカルトの「Visibility™」基盤を用いて、プロトタイプ評価から、パイロット運用、本番展開運用のアプローチを加え、より実現しやすい導入手法を用いて、最適なソリューションを提供します。

サービス形態図

サービス形態図

価格及び出荷時期

サービス名 価格 提供開始
グローバル物流プロセス可視化ソリューション 個別見積 3月3日

デカルトシステムズジャパン株式会社 「Visibility™」について

  デカルトの 「Visibility™」(Descartes Visibility & Event Managementの略称)は調達側だけでなく調達先(サプライヤー)および物流にかかわる全ての輸送業者(営業倉庫、フォワーダー、3PL、輸送業者、通関業者)の情報をデカルトGLN(Global Logistics Network)で一元管理し、リアルタイムで情報の取得、共有、あらゆる物流プロセスの監視と管理するソリューションです。

1. 警告(アラート・メール)

物流プロセスにおける各種例外事象(計画/実績輸送進捗の不一致、発注/出荷品目数量の誤り、納期遅れなど)に基づく、一定の許容範囲を設定し、許容範囲以上の例外が発生した場合、直ちに担当者に警告メールを発信します。

2. 検索

物流プロセスに関わる各種ドキュメントの検索。検索条件をユーザが柔軟に定義でます。

3. KPI(Key Performance Indicator)分析

物流全般の業績、統計、輸送リードタイム、納期遵守率などKPIデータをWEBベースで定義、分析、印刷機能付き、スコアカードを作成する高度なカスタマ・レポートツール。

4. 階層管理

商品別、場所別、購入者又は発注先別にデータをグループ化し、容易な報告書の作成を可能にします。最小の在庫管理単位(SKU: Stock Keeping Unit)数レベルまでの関連商品の階層・紐付け一覧表を表示します。

5. モニタリング

出荷進度に照らし合わせた資材の移動状況を継続的に監視・測定します。潜在的に危険性のある個別注文や重要注文を、厳重に監視することができます。また、前回実績と比較したパフォーマンスの動向分析を可能にします。

6. 報告書

物流関連20種類以上の報告書テンプレートを標準配置しています。ユーザは目的に合わせてテンプレートを選択し、ドラッグアンドドロップで報告書の作成が可能です。各ユーザは報告書をカテゴリ化し、自分のホームページに案件に応じて管理することも可能です。

7. トラブルシューティング(コメント機能)

物流例外が発生した時、関係者が問題を解決するため意見交換パネルです。オンラインで、ディスカッション、タスク振分け、履歴管理などの機能を有しています。

8. 外部システムのリンク機能(Document Link)

「Visibility™」の画面から、外部システム(B/Lとインボイスなどのイメージファイル、外部ドキュメント管理システム、WEBページなど)へのアクセスが可能です。

9. WEBフォーム

EDI(Electric Data Interchange)化対応していない関係者に対して、柔軟に対応できる各種データ入力ツール(メール、WEBフォーム、EXCEL帳票など)を標準装備。

デカルトシステムズジャパン株式会社について

沿革 2002年12月25日設立。Descartes Systems Group100%出資の日本法人。
本店 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル 西村あさひ法律事務所内
支店 東京都江戸川区西葛西2-23-10-603
電話 03-3877-9449
業務内容 物流管理関連ソフトとSaaSサービス(物流追跡、VANサービス、AMS、FMC-NVOCC Bond、配車計画、輸送管理 等)の販売、導入、サポート

他社商標注記

  • 記載されている製品、サービス名は各社の商標並びに登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
グローバルソリューション統括本部 [担当:明石、毛海]
〒140-8572東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
TEL : 03-5471-8943 (ダイヤルイン)

以上

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