このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2008年1月29日
高い利便性とセキュリティを同時に実現
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、世界最小クラスの非接触ICチップ「ミューチップ」を使ったICタグ付き入場パスを活用した「イベント管理システム」を株式会社日経BP(代表取締役社長:大輝 精一/以下、日経BP社)主催の総合イベント「ITpro EXPO 2008」向けに提供します。本システムは、1月30日から2月1日まで東京ビッグサイトで開催される同イベントにて運用されます。
「ITpro EXPO 2008」は日経BP社が総力を結集し、Web、雑誌、展示会など、さまざまな手段でICT*1 に関する情報発信を2007年12月1日より100日間にわたり行う、新しいコンセプトのイベントです。本イベントは、最新のICT技術や現在、IT部門が抱えている問題点に対するソリューションを紹介するとともに、ICTの実験場としての役割を担っています。その実験のひとつが、今回のICタグ付き入場パスを活用した「イベント管理システム」です。
本システムは、「送付状印刷紐付システム」とイベント全体の入場管理を制御する「イベント管理システム」で構成されます。「送付状印刷紐付システム」は、送付先住所・氏名・会社名・バーコード・ICタグ付き入場パス(「ミューチップ」貼付)が印字された事前登録者向け送付状の印刷を行うとともに、送付状に含まれているICタグ付き入場パスのID(以下、タグID)とDBサーバ上で個人に割り当てられるID(バーコード形式で送付状に印字、以下ユーザID)とを紐付けるシステムです。
このシステムの導入により、数万人と見込まれている来場者の入場管理はもちろん、セミナーの登録・受付、ブースでのアンケート、ポイント付与によるスタンプラリーなど、入場パスひとつでイベント会場におけるさまざまなサービスを受けることができ、高い利便性を実現します。また、個人情報が登録されたサーバは外部のデータセンターに設置することにより、第三者からのアクセスを防止しています。さらに、印刷会社が入場パス付き送付状を印刷する際にデータセンターへアクセスする管理端末や、会場内に設置した入場管理用サーバにアクセスするための管理端末には指静脈認証装置を使用し、情報漏えいを防止するための高いセキュリティを実現しています。
今回のシステムで特に考慮したのが、サーバ上で個人に割り当てられたユーザIDと非接触ICチップ「ミューチップ」に書き込まれているタグIDの紐付処理方法です。事前登録の際にサーバ上で個人に割り当てられるユーザIDと「ミューチップ」のタグIDは独立して管理されているため、このふたつのIDを対応づけるための紐付処理を正しく行わないと、第三者に個人情報が漏えいする危険性がありました。このため、いくつかの方法を検討し、紐付けを行う端末に「ミューチップリーダー」*2 と「バーコードリーダー」を接続し、タグIDは「ミューチップリーダー」で読み出し、個人を特定するユーザIDは、バーコードとして送付状に印刷したものを「バーコードリーダー」で読み出し、ふたつのIDを連続して紐付けることにより、入場パスと個人データを正確に対応づけることを可能としました。
本システムの基本システムは、各種展示会、セミナー、講演会のほか、アミューズメントスポットやテーマパークなど、さまざまなイベントでの活用が可能です。当社はこれまで、「日本国際博覧会(愛・地球博)」向け入場券システムや「ポケモンジャングルツアーズ」向けアトラクション入退場/精算管理システム、「スパリゾートハワイアンズ」向け自動フォト撮影アトラクションシステムなど、「ミューチップ」を活用した各種ソリューションを提供してきました。
今後は、これまで蓄積した「ミューチップ」をはじめとするRFID*3 を活用したソリューションのノウハウを活かしてシステム構築をトータルでサポートし、さまざまな用途に合わせたソリューションを提案していきます。
数万人と見込まれている来場者の入場管理はもちろん、セミナーの登録・受付、ブースでのアンケート、ポイント付与によるスタンプラリーなど、会場の各所に設置した「ミューチップリーダー」に入場パスをかざすだけで、イベント会場におけるさまざまなサービスを提供し、高い利便性を実現しています。
住所や氏名などの個人情報が登録されたサーバは会場内には置かず、高度なセキュリティを備える外部のデータセンターに設置することにより、第三者からのアクセスを防止しています。また、印刷会社が入場パス付き送付状を印刷する際にデータセンターへアクセスする管理端末や、会場内に設置した入場管理用サーバへアクセスするための管理端末には、認証データの偽造が困難で第三者のなりすましを防ぐ「指静脈認証装置」を使用し、情報漏えい防止を考慮した高いセキュリティを実現しています。
非接触ICチップ「ミューチップ」に書き込まれたタグIDと個人を特定するサーバ上のユーザIDを対応づける紐付処理を正確に行うために、入場パスより読み出したタグIDは「ミューチップリーダー」で読み出し、ユーザIDはバーコードとして送付状に印字したものを「バーコードリーダー」で読み出して、ふたつのIDを連続して紐付けることにより、入場パスと個人データを正確に対応づけることを可能としました。
[PDF別紙](1) 送付状印刷紐付システム (2) イベント管理システム
1月30日(水)〜2月1日(金) 10:00〜17:00/東京ビッグサイト
株式会社日立製作所 コンシューマ事業グループ
ソリューションビジネス事業部 新事業推進部 [担当:赤羽、柿崎]
〒100-0004 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 新大手町ビル
TEL : 03-4232-5163 (直通)
以上