2007年12月10日
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センサ情報端末の位置を誤差30センチメートル程度の高い精度で検知することが可能に
日立製作所ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー(カンパニー長&CEO:木下 泰三/以下、日立)は、国内で初めて*1、温度センサ等を搭載可能なセンサネット端末(センサノード)の位置を、高精度な位置検出を特長とするUWB無線通信技術(超広帯域インパルス無線(Ultra Wideband - Impulse Radio:UWB-IR))*2を利用して、誤差30センチメートル程度で検知することが可能なUWB-IR高精度位置計測システム「日立AirSense™ UWBエントリーモデル」を開発し、2008年1月から販売開始します。
「日立AirSense UWBエントリーモデル」は、無線電波の反射が多くまたノイズの多い環境でも安定した通信が可能であり、UWB無線通信技術の特長である高精度での位置検知技術によって、30センチメートル程度の高精度な位置検知ができます。このため、工場内やオフィスでのモノや人の位置管理、移動経路の追跡、ナビゲーションへの適用が期待できます。
日立AirSenseは、日立が開発したセンサネットワーク情報システムで、身の回りのモノや人、環境の温度、振動、脈拍などの情報をネットワーク経由で収集することで、空調・照明の管理、食品衛生管理、災害監視、健康管理などを行うことができます。
近年、安心・安全・快適な社会を実現するため、各種センサを搭載したセンサノードの無線ネットワーク化が進み、セキュリティや防災保守、流通、健康管理など、さまざまな分野でのサービスに活用され始めています。このようなサービスにおいて、精度の高い計測を行うため、センサノードの位置をより正確に特定することが求められており、今後、モノや人の位置管理、移動経路の追跡、ナビゲーションといった分野への応用が期待されいます。これまでも、近距離通信領域において幅広く用いられている無線通信方式であるIEEE802.11やIEEE802.15.4を用いた位置測定が行われており、屋外やイベント会場などで数メートル程度の精度での位置検知は行うことができますが、倉庫や工場、オフィス、店舗といった、比較的狭く、ノイズや電波の反射が多い環境において、モノや人の位置を数十センチメートルの精度で検知することは困難でした。
このような市場のニーズに対し、日立はYRPユビキタス・ネットワーキング研究所(所長:
坂村 健 東京大学教授)の仕様に基づき、UWB-IR高精度位置計測システムを今年6月に開発しました*3。UWB無線通信技術は、無線通信の一つで、他の通信方式に影響が出ない程度の微弱な電波を広い帯域に渡って発信することで、高速通信と高精度の位置計測が可能、という特長があります。
2008年1月から販売開始するシステムは、本技術をベースにセンサネット情報システムである「日立AirSense UWBエントリーモデル」として提供するものです。
製品名 | 標準価格 | 出荷開始時期 |
---|---|---|
日立AirSense UWBエントリーモデル | 3,000,000円から(税込み) | 2008年1月 |
項目 | 数量 |
---|---|
UWB端末(送信機) | 4台 |
UWB測位基地局(受信機) | 4台 |
測位システムプログラム | 1式 |
日立グループは、今後「日立AirSense UWBエントリーモデル」を用いたトライアルをお客様と共同で実施し、適用事例拡大に向けたマーケティング活動と新しい分野へのソリューションを行っていきます。
「日立AirSense UWBエントリーモデル」は、12月12日〜14日に東京国際フォーラムで開催 される「TRONSHOW2008」 に出展する予定です。展示は、「日立AirSense UWBエントリーモデル」のシステム構築(SI)を担当する、日立情報制御ソリューションズのブースにて行う予定です。
株式会社日立製作所 ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー [担当:小故島(おこじま)]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号 秋葉原ダイビル
TEL : 03-4564-4376 (ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー代表)
以上