2007年11月15日
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世界初の鉄道用ハイブリッド車両が「環境大臣賞」を
中距離モーダルシフトの開発が「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞」を受賞
日立グループは、株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)が東日本旅客鉄道株式会社(代表取締役社長:清野 智/以下、JR東日本)と共同で開発した世界初の鉄道用ハイブリッド車両と、株式会社日立物流(代表執行役社長:鈴木 登夫/以下、日立物流)の開発した中距離モーダルシフトが、エコプロダクツ大賞推進協議会が主催する第4回エコプロダクツ大賞を受賞しました。今回、鉄道用ハイブリッド車両は、JR東日本と共同で「環境大臣賞」を、中距離モーダルシフトの開発は、「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞」を受賞しました。
エコプロダクツ大賞は、最も環境に配慮した、優れた製品・サービス(以下、エコプロダクツ)を表彰することを通じて、企業の環境への取り組みを支援し、日本におけるエコプロダクツの開発・普及の促進を図るとともに、正確な情報を事業者、消費者等に広く伝えることを目的に、2004年度から実施されているものです。本活動は、財団法人地球・人間環境フォーラム、社団法人産業環境管理協会、交通エコロジー・モビリティ財団、社団法人日本有機資源協会の4団体から構成されるエコプロダクツ大賞推進協議会が主催し、財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省の後援により推進されています。
今回、「環境大臣賞」を受賞した鉄道用ハイブリッド車両は、日立とJR東日本が共同で開発したハイブリッド制御システムが搭載された世界初の鉄道用ハイブリッド車両で、2007年7月31日から小海線(小諸駅〜小渕沢駅)で営業運転が開始されています。この車両は、非電化鉄道路線向け車両であるディーゼル車の環境負荷低減を目的に開発されたもので、従来のディーゼル車では不可能であった回生エネルギー*の回収を可能にしました。ブレーキ時に発生する回生エネルギーを、モータを通じて電気に変換、蓄電池に充電し、走行用電源として再利用することで、駅停車中のアイドリングストップなどと併せて、燃料消費率を約10%向上させるとともに、排気中の窒素酸化物や粒子状物質の低減、駅停車中の騒音低減を実現しました。
「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞」を受賞した日立物流の中距離モーダルシフトの開発は、地球環境保全に大きな効果が期待できる方法である、輸送手段をトラックから鉄道や船へ切り替えるモーダルシフトを中距離間の輸送で実現したものです。日立物流では、モーダルシフトは長距離間の輸送が対象であるという概念を取り払い、中距離間の輸送で鉄道を利用することを検討し、関係者と調整・試行を重ねてきました。その結果、東京から栃木までの片道約140キロメートルという、従来では考えられなかった中距離区間でのモーダルシフトを実現し、年間約800トンの二酸化炭素の削減を可能にしました。
日立グループでは、今後も製品・サービスを通じて環境と調和した社会の実現に努めるとともに、環境に配慮した事業や製品づくりを推進していきます。
株式会社日立製作所 電機グループ 交通システム事業部
車両システム本部 車両技術部 [担当:徳山]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL 03-4564-3575(直通)
株式会社日立物流 輸送改革推進本部 [担当:高橋]
〒135-8372 東京都江東区東陽七丁目2番18号
TEL : 03-5634-0357(直通)
以上