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Hitachi

2007年11月7日

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

高性能・高信頼ハイエンドモデル
産業用コンピュータ「HF-W7500モデル20」を販売開始

[画像]高性能・高信頼ハイエンドモデル産業用コンピュータ「HF-W7500モデル20」

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、日立の産業用コンピュータ「HF-W7500シリーズ」に、インテル®Core™2 Duoプロセッサー T7400 (2.16GHz)を採用して性能向上を実現したほか、高機能RAS*1プロセッサーを搭載し保守性を向上させ高い信頼性を確保したハイエンドモデル「HF-W7500モデル20」をラインアップに加え、11月8日から販売を開始します。

  産業用コンピュータは、24時間連続運転と約10年の長期使用を前提とした、高い信頼性と長期安定供給が要求される製品です。現在、半導体・液晶をはじめとする各種製造装置や検査装置に加え、交通、計装、通信、放送など多岐にわたる分野でシステムや装置の監視・制御等に利用されています。特に製造装置の一部として組み込まれて使用される場合が増えており、モニターレスでのコンピュータ本体の状態監視など保守性の高い製品が求められています。

  今回販売を開始する「HF-W7500モデル20」では、インテル®Core™2 Duoプロセッサー T7400を採用し、大幅な性能向上を図りました。また、半導体など各種製造装置などへの組み込みといった産業用コンピュータの使用環境を想定し、高機能RASプロセッサーを搭載して保守性を向上させたほか、ハードウェア異常やRAS異常などの稼動状態を表示する状態表示デジタルLED*2を筐体の前面に装備しました。これにより、保守用に外付けディスプレイを用いることなく、コンピュータ本体を装置に実装したままで稼動状態の把握が可能です。また、ハードディスクは本体カバーを取り外すことなく前面から交換可能な構造にしました。さらに、筐体内部の温度変化を監視や記録する温度トレンドロギング機能を搭載し、設置環境の把握や改善を行えるほか、障害予防保全にも活用することができます。

*1
RAS(Reliability, Availability, Serviceability):信頼性の尺度としてよく用いられる信頼度、保守性、可用性を列挙したもの。RAS異常とは、OS動作停止や温度上昇、ファン停止など、RASプロセッサーにより監視され検出された異常のこと。
*2
LED(Light Emitting Diode):電流を流すと発光する半導体素子の一種。

  現在、OSはMicrosoft® Windows® XP ProfessionalおよびMicrosoft® Windows Server® 2003に対応しており、今後Linuxについてもサポートする予定です。

  なお、「HF-W7500モデル20」は、11月13日から16日まで東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2007」にて、12月5日から7日まで幕張メッセで開催される「セミコン・ジャパン2007」にて展示する予定です。

新製品の特徴

1. 高い信頼性の確保

(1)RAS機能の充実

  • 筐体前面に起動時のハードウェア故障やRAS異常を知らせる状態表示デジタルLEDを装備
  • 簡易ハードウェア自己診断プログラムをBIOS*3に内蔵し、主要部品の障害一次切り分けが可能
  • リセットボタンを押した時点のメインメモリー内容をHDDに保存するメモリーダンプ機能の標準搭載
  • ハードウェア異常検出時のアラーム表示機能(画面ポップアップ)
  • 筐体内部温度トレンドロギング機能
  • HDD交換周期お知らせ機能

(2)高信頼化設計による安定稼動

  • 24時間の連続運転や約10年間の長期使用を想定した高信頼設計
  • コネクタやコンデンサ等の部品レベルまで厳しい検査による高信頼獲得
  • 温度や電圧マージン試験などの実施により、安定した稼動を確保

2. システム処理性能の向上

  • インテル®Core™2 Duoプロセッサー T7400 (2.16GHz)を採用し、処理性能を向上

3. 長期安定供給と充実した保守サービスを提供

  • 販売開始後3年間にわたる製品の安定供給
  • 保守サービスとして、センドバック保守からオンサイト保守までをメニュー化し、納入後最長10年間の保守契約が可能

4. 高い拡張性を確保

  • ショートサイズからロングサイズ*4まで多種多様のI/Oボードが拡張可能なPCIスロットを5スロット、PCI-Xスロットを1スロット装備
  • 汎用5型ベイを搭載しており市販のデバイスも実装可能

5. 海外安全規格に対応

  • UL/CSA/CEマーク/CCCなど*5の海外安全規格に準拠
  • RoHS指令*6にも対応
*3
BIOS(Basic Input Output System):コンピュータを形成するプロセッサーやメモリ、HDDなどのハードウェアを制御するためのプログラムのこと。
*4
ショートサイズ×1スロット、ロングサイズ×4スロット。なお汎用5型ベイ実装時は変更となります。
*5
UL/CSA/CEマーク/CCC:海外の安全に関する規格〔UL(米国)、CSA(カナダ)、CEマーク(ヨーロッパ)、CCC(中国)〕。
*6
RoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令:電気機器などにおける特定有害物質の使用制限に関する欧州連合(EU)による指令。2006年7月に施行された。

新製品の仕様、価格および出荷時期

項目 HF-W7500モデル20
型式 HJ-7520-6EWJ HJ-7520-6ESJ
基本構成 インテル®Core™ 2 Duoプロセッサー T7400
(2.16GHz)メインメモリ(オプション選定)最大4GB[ECC*7付き]
Aモデル*8(HDD:160GB/台、最大2台実装可能)
Dモデル*9(ホットスワップ、160GBミラー)
PCI×5、PCI-X(66MHz,64bit)×1DVI-I
29ピン×2
RS-232C×1、USB×4(前面2ch/背面2ch)、LAN×1、RASプロセッサー、RASソフト
標準付属品 キーボード、マウス、電源ケーブル*10
プレインストールOS Windows® XP Professional 日本語版 Windows Server® 2003 日本語版
想定使用期間 24時間連続運転10年間*11
標準価格 オープン価格
出荷開始予定 Aモデル:2008年1月31日
Dモデル:2007年12月27日
*7
ECC(Error Correcting Code):データのビット誤りを検出・訂正するためのコード
*8
Aモデル:シングルディスクモデル
*9
Dモデル:RAID1ホットスワップモデル
*10
ディスプレイは別売り
*11
HDD、DVDなど有寿命品の交換は必要

関連情報

他社商標注記

  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
  • インテル、インテル Coreは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標もしくは商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ
情報制御システム事業部 情報制御ソリューション本部
情報制御機器部 プロダクトマーケティンググループ [担当:柳澤]
〒108-6113 東京都港区港南二丁目15番2号 (品川インターシティB棟)
TEL : 03-5495-7120 (ダイヤルイン)

以上

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