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Hitachi

2007年10月19日
株式会社IPSアルファテクノロジ

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フルハイビジョンテレビ用32型IPS液晶パネルを開発

  株式会社IPSアルファテクノロジ(取締役社長:米内史明/以下、IPSアルファ)は、液晶テレビの高画質化に対応するため、このたび、32型フルハイビジョン精細度(表示画素数:1920(水平)×1080(垂直))のテレビ用IPS液晶パネル(IPSαパネル)を開発しました。今後、2008年中に量産を開始する予定です。

  現在、デジタルハイビジョンテレビ放送の本格普及に加え、2008年の北京オリンピックなどの世界的イベントを控え、薄型デジタルテレビの需要が急速に高まっています。このような中、「斜めから見ても美しい」IPSαパネルの需要が大きく拡大しています。また、IPSアルファでは、デジタルハイビジョンテレビ放送の映像を忠実に再現できるフルハイビジョンテレビへの関心の高まりに合わせて、2007年4月には、37型フルハイビジョンテレビ用IPSαパネルを量産開始しており、国内外でその性能を高く評価されています。

  今回、開発したフルハイビジョンテレビ用IPSαパネルは、従来のハイビジョンパネル(表示画素数:1366(水平)×768(垂直))に対して、精細度を2倍化するとともに、液晶コントローラ及びパネル特性の新技術を搭載し、120Hzの動画性能に対応しています。また、IPSαパネルの高透過率設計により、高精細化に伴い増加するバックライトの消費電力を従来のハイビジョンパネルとほぼ同等レベルに抑え、低消費電力を実現しました。

  なお、今回開発したフルハイビジョンテレビ用32型IPSαパネルは、10月24日からパシフィコ横浜で開催される「FPD International 2007」で展示する予定です。

今回開発したフルハイビジョンテレビ用32型IPSαパネルの主な特長

1. 上下左右178度の広視野角でどこから見ても自然で美しい画像を表示

  上下左右178度の広い視野角を持ち、見る方向での色調の変化が少なく、どこから見ても自然で美しい画像を表示できます。

2. 動画応答速度とコントラスト比を改善

  フルハイジョンパネルの120Hz対応技術として、業界で初めて*12チャンネル低電圧差動伝送方式機能を内蔵した液晶コントローラを開発しました。120Hzの動画対応の画像を入力することが可能になっており、動画応答速度で8ms台に対応しております。さらに、液晶パネルとしては、パネル部材の散乱を低減することにより、正面コントラスト比を従来品に比べて20%改善いたしました。

*1
IPSアルファテクノロジ調べ

今回開発したフルハイビジョンテレビ用32型IPSαパネルの主な仕様

項目 仕様
表示サイズ 80cm(32型、698mm×392mm)
表示画素数 1920(水平)×1080(垂直)
画素ピッチ 0.36375(水平)×0.36375(垂直)mm
表示色数 16,777,216色
視野角 上下左右178°以上
輝度 500cd/m2
バックライト消費電力 105W
重量 7.2kg

IPS液晶およびIPSαパネルについて

  IPS液晶は、In-Plane-Switching(横電界)方式TFT液晶の略称で、「斜めから見ても美しい」高画質の液晶モードです。IPS方式は、原理的に、広視野角であり、見る方向での色調の変化が少なく、どこから見ても自然な画像を表示できる特長があります。とくに、テレビ用に開発したIPS-Pro技術*2は初期のIPS方式と比較して、透過率を1.8倍、コントラスト比を4.5倍向上させ、高画質化を実現しました。IPSアルファでは、この技術を用いて生産したパネルを「IPSαパネル」と称し、世界中に展開しています。

*2
In-Plane Switching-Provectus。Provectusとは、ラテン語で「革新」を意味します。

以上

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