2007年10月16日
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- ユーザー自身による簡単導入・簡単運用・簡単保守を実現し、維持費用を大幅に削減 -
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下、日立)は、主としてSMB市場*向けに、ユーザー自身による簡単導入・簡単運用・簡単保守を実現するとともに、エントリーモデルでは100万円を下回る導入しやすい価格設定としたローエンドディスクアレイ「Hitachi Simple Modular Storage 100」を製品化し、本日から販売を開始します。
近年、内部統制等のコンプライアンスやビジネスリスクへの対応が重要視されるようになる中で、SMB市場においても取扱うデータ量が急増しており、ストレージシステム管理者の負担軽減ニーズが増大しています。こうしたニーズに応えるため、日立は従来提供してきたエンタープライズアレイおよびミッドレンジアレイ製品に加え、今回初めてSMB市場向けにローエンドディスクアレイを製品化します。
「Hitachi Simple Modular Storage 100」は、ディスクアレイの導入・運用・保守といったストレージ管理全体にわたって、ユーザー自身の簡単な操作で取扱うことができるローエンドディスクアレイです。専用の「簡易セットアップウィザード」の使用により、装置開梱からサーバによる認識までを約30分で実行できる簡単導入を実現した他、運用・保守についてもシステム管理者の負担を大幅に軽減しています。また、中堅企業においても高まる高信頼性ニーズに応えるため、RAID6の採用や、主要コンポーネントの二重化/冗長化等を行なっています。さらに、本製品のエントリーモデルでは100万円を下回るなど、導入しやすい製品価格設定としております。これらにより、中堅企業の中核システムや小規模な部門システムに最適なストレージとしてご活用戴けます。
なお、本製品は全世界で同時発表され、主にパートナー経由で販売されます。海外市場に関しては日立の100%子会社である日立データシステムズコーポレーション(本社:米国カリフォルニア州、CEO:小菅稔)が販売を取纏めます。
新製品の主な特徴は下記の通りです。
「Hitachi Simple Modular Storage 100」は専用の「簡易セットアップウィザード」の使用により、装置開梱から初期設定、サーバからの認識までを約30分で実行可能としています。また、SASディスクドライブ、あるいはSATAディスクドライブを搭載したモデルを全部で10種類と厳選しておりますので、購入の際のモデル選択が容易です。
本製品で採用している新開発の「アクティブ・アクティブ・コントローラ」は、装置コントローラ間のクロスパスにより、従来は必要であったサーバ上における論理ボリュームのコントローラへの割付けが不要になります。また両コントローラの負荷を定期的に監視し、アンバランスが発生した際は、コントローラ間において負荷調整が実施されるので性能設計が容易になります。
本製品では、ユーザー自身による「シンプルメンテナンス」を実現しています。具体的には、まずRAID6を採用して可用性を高めることにより、保守が必要となる機会自体を減らしています。また、障害が発生した場合は、障害の状況に応じて、下記の通りセキュアで安全な2種類の回復方法を提供しています。
ユーザーは、「保守Webポータル」にアクセスすることにより、保守用のディスクドライブの入手が可能です。到着したディスクドライブを保守専用の「Repair Slot」に挿入するだけで、元の冗長度を回復させることができます。障害の発生したディスクドライブを装置から外す必要が無いため、重要なデータの漏洩と言ったセキュリティ上の問題を防止することができます。
ユーザーは、「保守Webポータル」を通じて入手した入替装置(新装置)を障害の発生した装置(旧装置)にケーブル接続して専用の「Auto-Migration」機能を使用することにより、ユーザーデータと管理情報を完全に新装置に移行することができます。この移行後に、旧装置のユーザーデータと管理情報は専用のデータ消去機能を使用して消去されるため、重要なデータの漏洩といったセキュリティ上の問題を防止することができます。また、装置を開いて部品に触れる必要が無いため、活電部に触れるといった危険性もなく安全です。
なお、この機能は、より容量の大きなHitachi Simple Modular Storageモデルへのアップグレード時の移行にも有効であり、ストレージ寿命を超えるデータの長期保管におけるスムーズなストレージ移行を実現させます。
本製品では、フロントエンドインターフェースとしてiSCSI(Internet Small Computer System Interface)を採用しており、ファイバチャネルでは高価であったSAN(Storage Area Network)の構築を廉価に実現し、ストレージ統合を可能にしています。また、バックエンドインターフェースとしてSAS(Serial Attached SCSI)を採用しており、高速データ転送を実現しています。
RAID6の他、主要コンポーネントの二重化/冗長化、ASICによるデータへの保証コード付加により、高い信頼性を実現しています。
長期間安心してご使用戴くため、保証期間は標準で5年間としています。保証のレベルとして、「Premium」(24時間365日受付対応)、「Basic」(平日9:00〜17:00受付対応)から選べるようにしています。
今回提供する製品は、顧客業務に重点をおき、顧客自身が複雑なシステム構成やその運用を意識しなくてもストレージ資産の最適な活用を実現するという統合ストレージソリューションコンセプト「Services Oriented Storage Solutions」に基づいています。
名称 | 概要 | 価格(税込) | 出荷時期 |
---|---|---|---|
Hitachi Simple Modular Storage 100 |
ディスクアレイサブシステム iSCSI 4ポート サブシステム物理容量約855GB〜 |
997,500円〜 | 2007年 10月31日 (SASモデル) 2007年 11月30日 (SATAモデル) |
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
RAIDシステム事業部 事業企画本部 製品企画部 [担当:高松、阿部]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111 (大代表) 内線5739、5738
以上