2007年10月2日
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日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、英国における鉄道のメンテナンス会社である日立レールメンテナンス社の英国アシュフォード車両整備拠点(英国ケント州アシュフォード)の開所式を10月2日に行い、本格的な操業を開始します。アシュフォード拠点では、2009年12月のCTRL Domestic車両(Channel Tunnel Rail Link Domestic/英国内運行用車両)の運転開始に向けて、順次、日本から英国へ輸入される、29編成174両の試験などを実施し、その後は鉄道車両のメンテナンスを実施します。
CTRL線は、ドーバーからロンドン市内のセントパンクラスを結ぶ英国初の高速線として、2003年9月に部分開業しました。現在、ロンドンとパリの間を結ぶ大陸間高速鉄道であるユーロスターの英国内での高速化をめざし、専用路線の敷設が進められています。
今回、日立が納入する車両は、CTRL Domestic車両として、CTRL線区周辺の在来線経由でCTRL線に乗り入れ、ケント州地区とセントパンクラスを高速で結ぶ車両として、ケント州地区沿線の通勤などの利用されるものです。車両は6両1編成のアルミ製車両で、CTRL線内の最高速度は時速225キロメートルです。
今回の受注は、日本国内における新幹線などの高速鉄道車両をはじめとする各種鉄道車両における日立の長年にわたる実績と、日立が世界への拡販をめざす、最新の鉄道技術などの品質と信頼性が高く評価されたものです。特に、日立が拡販をめざしている「A-train」は、素材にアルミを使用した軽くて丈夫な車両で、その製作に関しては、鉄道車両への利用を世界へ先駆けて実現した摩擦攪拌接合を採用するなど、日立の提唱する最新の技術により、実現する次世代の鉄道車両です。
なお、アシュフォード拠点の開所式では、英国運輸大臣のルースケリー氏、在英日本国大使館特命全権大使の野上義二氏が出席する予定です。
以上