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2007年9月25日
株式会社 IPSアルファテクノロジ
IPSアルファテクノロジにおける生産能力の増強について
新たな追加投資を行い、32型換算で年間約600万台体制を構築
株式会社 IPSアルファテクノロジ(取締役社長:米内史明/以下、IPSアルファ)は、このたび、千葉県茂原市のテレビ用IPS液晶パネル(IPSαパネル)の最新鋭工場に、約90億円の追加投資を行うことを決定しました。
これにより、IPSアルファの生産能力は、32型換算で、現行の年間約500万台から、2008年度第2四半期(7-9月期)を目処に、さらに年間約100万台拡大して、年間約600万台を供給できる体制となります。
現在、デジタルテレビ放送の普及に加え、2008年の北京オリンピックなどの世界的なイベントを控えて、世界的に薄型デジタルテレビの需要が急速に高まっています。IPSαパネルを使用した液晶テレビは、高画質と優れた視野特性が国内外の専門家にも高く評価されており、IPSαパネルの需要は、主力の32型や、フルハイビジョン対応の37型をはじめ、大きく拡大しています。
IPSアルファは、この状況に対応するため、約90億円の追加投資により、生産効率の向上を図り、2008年度第2四半期を目処に、現行で年間約500万台の生産能力を、年間約600万台まで増強します。これにより、高画質のIPSαパネルに対する顧客の期待に応えていきます。
IPSアルファの生産能力増強の経緯
IPSアルファは、株式会社 日立ディスプレイズ(取締役社長:井本義之)の敷地内に、最新鋭のテレビ用IPS液晶パネル製造工場を建設して、2006年5月に年間約160万台体制(32型換算)にて量産を開始しました。その後、IPS液晶テレビの需要拡大に対応するため、2007年1月に年間約250万台体制としました。さらに、2007年10月までに生産能力を2倍に高める計画を立て、さらなる供給体制の拡充を進めてきましたが、9月時点で年間約500万台体制を構築しました。
また、欧州における薄型テレビ市場の急速な拡大に対応するため、チェコ共和国に液晶モジュール生産工場を建設し、2007年7月から稼動を開始しました。今後、2007年末までに、年間約200万台体制まで増強します。
IPSαパネルについて
IPS液晶は、In-Plane-Switching(横電界)方式TFT液晶の略称で、「斜めから見ても美しい」高画質の横電界液晶です。IPS方式は、原理的に、広視野角であり、見る方向や白から黒までの全階調での色調変化が少なく、どこから見ても自然な画像を表示できる特長があります。特に、テレビ用に開発したIPS-Pro技術*は、初期のIPS方式との比較で、透過率を約50%、コントラスト比を3倍以上に向上させ、高画質を実現しました。一般的には、視野角をコントラスト比10:1で表示するのに対し、IPS-Pro技術では全方位でコントラスト100以上を実現しています。IPSアルファでは、この最新技術を用いて生産したパネルを「IPSαパネル」と称し、世界中に
展開していきます。
IPS技術については、以下のURLをご参照ください。
- *In-Plane Switching Provectus。Provectusとは、ラテン語で「革新」を意味します。
IPSアルファテクノロジの概要について
1. 会社名 | 株式会社 IPSアルファテクノロジ |
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2. 代表者 | 取締役社長 米内史明(よない ふみあき) |
3. 発足日 | 2005年1月1日 |
4. 資本金(資本準備金含み) | 1,000億円[2007年9月] |
5. 出資比率 | 日立ディスプレイズ500億円(50%)、 松下電器産業300億円(30%)、 東芝150億円(15%)、 DBJ新産業創造投資事業組合他50億円(5%) |
6. 所在地 | 千葉県茂原市早野3732番地 |
7. 事業内容 | IPS液晶パネルの設計、製造、販売、およびこれら事業に関連する保守・サービス等 |
8. 生産品目 | 23型以上のテレビ用IPS液晶 |
9. 生産開始時期 | 2006年5月11日 |
10. 生産能力(32型換算) |
2006年5月 160万台/年 2007年1月 250万台/年 2007年9月 500万台/年 2008年度第2四半期 600万台/年 [基板サイズ:1,500mm×1,850mm、26型12枚取り、32型8枚取り、37型6枚取り] |
以上
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