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2007年6月27日

SCM改革効果シミュレータ
「SCPLAN/Transformation Impact Simulator」を販売開始

実運用規模と同等のデータを利用して、効率的にSCM改革の効果を
シミュレーションできるパッケージソフトウェア

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、サプライチェーンマネジメント(以下、SCM)*1の実現や最適化を支援するサプライチェーンプランニングパッケージ「SCPLAN」(エスシープラン)のラインアップに、SCM改革効果シミュレータ「SCPLAN/Transformation Impact Simulator」(エスシープラン/トランスフォーメーション インパクト シミュレータ)(以下、SCPLAN/TIS)を追加し、6月29日から販売を開始します。
  SCPLAN/TISは、日立の生産技術研究所において研究開発してきた高速MRP*2技術を活用した「SCM改革評価技術」により、実運用規模と同等のデータを利用して、効率的にSCM改革の効果をシミュレーションできるパッケージソフトウェアです。SCPLAN/TISを導入することで、さまざまなSCMの改革案が容易に比較検討できるため、短期間でのSCM改革の実現を支援します。

*1
SCM(Supply Chain Management) : 調達から製造、物流、販売、サービスといった、モノづくりから販売までのプロセスにおける情報の流れを整理・統合し、全体で共有する取り組み
*2
MRP (Material Requirements Planning) : 資材所要量計画

  製造業を取り巻く環境変化が増していく中、企業が収益を継続して上げていくためには、市場変化に即応可能な業務へと変革し、これを確実かつ柔軟にサポートできる物流・情報システムに再構築する、いわゆるSCM改革が必要不可欠です。このSCM改革を着実かつ迅速に遂行するためには、改革の施行前に定量的な効果の試算と実現性の根拠を短期間に評価できることが重要です。

  SCPLAN/TISでは、まず、SCMモデル作成支援ツール「BOP*3Designer」により、部品から製造ライン、保管倉庫、出荷のための拠点や物流ルートといったサプライチェーンの改革案を検討し、その改革案となるSCMモデルというデータを画面上で操作して作成します。その作成したSCMモデルのデータと、実際の部品・部材や製品の在庫量、生産計画、販売計画といったデータを改革効果シミュレートエンジン「TIS Engine」に取り込み、モノの流れや在庫推移などのシミュレーションを行います。その結果となる在庫回転状況や平均在庫回転率などは、シミュレーション結果表示ツール「KPI*4Viewer」によって表やグラフにより表示します。
  SCPLAN/TISを利用することで、SCM改革を実施した後の状況を容易にシミュレーションできるため、検討により出たさまざまな改革案を効率よく、かつ視覚的に比較検討することができます。また、採用となったSCMモデルのデータは、「SCPLANシリーズ」のマスタデータとして活用できるため、改革案決定後のシステム化を効率よく進めることが可能となります。さらに定常業務においても、需要変動リスクを想定し、シミュレーションすることで、経営リスクを考慮した意思決定を支援します。

*3
BOP (Bill of Process) : プロセス表
*4
KPI (Key Performance Indicators) : 重要業績評価指標

  なお、本製品は、6月27日(水)から29日(金)、東京ビッグサイトにて開催される「第18回 設計・製造ソリューション展」、ならびに、7月25日(水)、26日(木)と東京国際フォーラムにて開催される「日立uVALUEコンベンション2007」に出展します。

SCM改革効果シミュレータ「SCPLAN/Transformation Impact Simulator」の特長

1.改革効果を実運用規模の品目・点数で高精度かつ高速にシミュレーション

従来、改革効果を測定する場合には、数種類の代表品目でシミュレーションすることしかできませんでした。しかし、SCPLAN/TISでは、SCMシステム(SCPLAN)と同じ高速MRP計算エンジンと、これと連動した物流計算エンジンにより、実運用規模の品目・点数で、モノの流れや在庫推移を高精度かつ高速にシミュレーションできます。その結果である在庫回転状況や平均在庫回転率などは品目単位・拠点単位に表やグラフで可視化されるため、有効性と実現性の高い改革案の策定を迅速に行うことが可能となります。

2.定常業務でも需要変動リスクに対する意思決定を支援

SCM改革時だけでなく、通常の定常業務においてもSCPLAN/TISを活用することで、需要変動のリスクを想定し、生産・在庫にどのような影響を及ぼすかをシミュレーションすることが可能となります。これにより、日常の変化が与える影響を事前に察知し警告することで、経営リスクを考慮した意思決定を支援します。

3.短期間で効果算定を実現

SCM改革評価は、設計と評価を繰り返して実行すべき改革案を導き出すため、迅速なモデル設計が必要となります。SCPLAN/TISでは、SCMモデルを容易に、かつ迅速に作成するためのツールとして「BOP Designer」を用意しました。また、「SCPLAN生産計画」といった「SCPLANシリーズ」のデータをそのまま利用することが可能です。これによって、効果算定に要する期間を短縮し、迅速に効果算定を実施することができます。

価格及び提供時期

製品名 内容 価格*5 出荷時期
SCPLAN/Transformation
Impact Simulator
改革構想立案時に改革効果のシミュレーションを支援するアプリケーションパッケージ群です。日常の業務においても、意思決定を支援します。 20,000,000円
(税抜 19,047,619円)
2007年8月1日
*5
本価格は、1ユーザライセンスあたりの価格です。本価格にはマニュアル、ソフトウェア(CD-ROM)などが含まれます。ハードウェアの価格や導入コンサルティング、教育費用、インストール代行などの費用は別途必要です。
稼働環境

OS : Microsoft Windows 2000, Windows XP, Windows Server2003
推奨環境 : メモリ1GB以上

販売目標

2009年度末までに20社

関連情報

他社登録商標

  • Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または 登録商標です。Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
  • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信グループ 産業・流通システム事業部 [担当:勝部、丹羽]
〒140−8573 東京都品川区南大井6丁目26番2号 大森ベルポートB館
TEL : 03−5471−2052 (ダイヤルイン)

以上

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