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2007年1月4日
株式会社日立製作所
執行役社長 古川一夫
2007年 社長年頭の挨拶(抜粋)
あけましておめでとうございます。
昨年は、業績修正や事故など、日立の歴史の中でもきわめて残念な年でした。しかし、そうしたことを謙虚に反省をした上で、昨年11月に発表した新しい経営方針を着実に実行していきたい。
新しい経営方針では、2009年度の営業利益率5%、D/Eレシオ0.8以下を約束しました。基本施策の第一番目に「FIVルールの徹底」を挙げましたが、適正な利益を上げて拡大再生産し、社会に貢献していくこと、私は、それが企業の存在意義だと考えています。適切な収益を上げることが、事業存続の最低条件であります。約束を達成できるように、全員で汗をかこうではありませんか。
また、新経営方針では、経営基本方針を「協創と収益の経営」としましたが、この「協力して新たな価値を創る」「協創」が、今後の収益拡大における重要なポイントの一つと考えています。日立には、多様な業種にわたるグループ会社があります。この日立グループ内のシナジーを最大限に活かして、次の社会にイノベーションを起こすような事業を推進していきましょう。日立グループならそれができるし、日立グループにしかできない事業が、たくさんあるのです。
昨年、私は社長就任時に、「和」「誠」「開拓者精神」の日立創業の精神をあらためて思い起こし、全社員で共有したい言葉として「信頼、挑戦、飛躍」と申し上げました。これは「日立創業の精神」を現代に即して自分なりに表したものです。日立グループ社員一人ひとりが、ステークホルダーの皆様からの「信頼」をいただきながら、難しい課題に「挑戦」し続け、社会とともに「飛躍」する、私自身その先頭に立っていきたいと思います。
先日、社内の事業所を訪問した際に、掲示してあるポスターにサインを求められました。私は、「めざせ世界一」と大きく、力を込めて書きました。「世界一」とは、技術力、スペック、価格、納期、お客様に対する姿勢などあらゆる面でナンバーワンになるべく、一人ひとりが強い意気込みとスピード感を持って取り組んでもらいたい。次の100年には「世界一」の企業となるべく、まずは経営方針の目標を確実に達成することを、全社一丸となって果敢にチャレンジしていきましょう。
以上
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