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2006年12月11日
株式会社日立製作所
日立アプライアンス株式会社

「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を日立グループの3事業部門が受賞

  株式会社日立製作所(以下、日立)と日立アプライアンス株式会社(以下、日立アプライアンス)は、このたび、「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。本表彰は、環境省が1998年から地球温暖化対策を推進する一環として、技術開発・製品化部門、対策技術普及・導入部門、対策活動実践部門、環境教育部門、国際貢献部門の5部門における地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人または団体に対して、その功績を称えるものです。

  今回、日立は、技術開発・製品化部門において、日立の電力グループ日立事業所と日立アプライアンスが、対策技術普及・導入部門において、日立の都市開発システムグループが、それぞれ大臣賞を受賞しました。
  日立の電力グループ日立事業所の受賞は、半導体や液晶の製造工程でエッチングや洗浄に用いる代替フロン・ガスであるPFCガスを一括処理する屋外設置型の大容量処理装置の開発、製品化が評価されました。日立アプライアンスの受賞は、年間消費電力を半減し、年間2.5トンのCO2削減を実現したことおよび地球温暖化に影響する冷媒の使用量を33%低減した22.4kW〜33.5kWの店舗用パッケージエアコンの開発、製品化が評価されました。日立の都市開発システムグループの受賞は、ESCO*事業を中核としたエネルギーソリューションサービス事業の展開により、CO2の排出削減に貢献している点が評価されました。

  日立グループでは、今後も製品・サービスを通じて環境と調和した持続可能な社会実現に努めるとともに、環境に配慮したクリーンな事業や製品づくりを推進していきます。

  • *ESCO;Energy Service Company

受賞概要

1. 株式会社日立製作所電力グループ日立事業所(技術開発・製品化部門)

  日立製作所日立事業所で製造している触媒式PFC分解装置「HICDS」は、独自開発の触媒による高い安全性と経済性により、PFCガスを99%以上分解します。今回の受賞は、「HICDS」のうち、工場から排出されるPFCガスを一括処理する屋外設置型の大容量処理装置の開発、製品化が評価されました。
  PFCガスは半導体や液晶製造工程に不可欠なものの、地球温暖化への影響がCO2の数千から数万倍と大きく、その削減が世界的に求められています。「HICDS」は、低エネルギーでPFCガスを効率的に分解する地球温暖化防止に貢献するために開発した装置で、国内外の半導体、液晶メーカーの工場で使用されています。
  また、半導体や液晶の製造工程から排出されるガスには、PFCガスの他、一酸化炭素や固形物、酸性ガス微量副生成物など多様な物質が含まれていますが、「HICDS」は、これらの物質を一括して処理することが可能です。導入コストが低く、設置スペースも小さいことから、1998年に販売開始以来、2006年10月現在、400台近い納入実績があります。

2. 日立アプライアンス株式会社(技術開発・製品化部門)

  日立アプライアンスの店舗用パッケージエアコン「HiインバータIVX(アイビックス)」(大型店舗向け冷房能力を持つ22.4kW〜33.5kWクラスの製品)は、新型の非対称歯型スクロール圧縮機(高効率型スクロール圧縮機)を搭載し、モータの直流化技術、インバータ技術と過冷却冷凍サイクルを採用するとともに、室外熱交換器の熱交換効率を最大限に高めました。これにより、従来製品の定速機に対して28.0kW機の場合、年間消費電力量を半減し、年間2.5トンのCO2削減を実現しました。
  また、省資源性を強化するため、業界で初めて横吹出しタイプの室外機送風ファンを開発することでコンパクト化を図り、業界トップの軽量化を実現しました。さらに、地球温暖化防止の観点から、廃棄時に回収が義務付けされている冷媒の使用を従来製品よりも33%低減しました(28.0kW機、最長接続可能配管長である100m内の冷媒量の比較)。こうした製品の軽量かつコンパクトさやCO2削減に大きく寄与する点が評価されました。

3. 株式会社日立製作所都市開発システムグループ(対策技術導入・普及部門)

  日立製作所都市開発システムグループでは、ESCO事業を中核としたエネルギーソリューションサービス事業を展開し、熱や電気のバランスを考慮した総合的なエネルギーサービスを提供することで、企業の温室効果ガスの削減・省エネルギーの推進を図っています。ESCO事業は、省エネルギー設備導入に必要な経費をエネルギー削減からに賄うビジネス形態で、ユーザーに費用負担をかけることなく、エネルギー削減および温室効果ガスの削減が可能です。地球温暖化防止に寄与するサービス事業として、工場や病院、研究施設など、幅広い分野に納入をしています。日立グループが2000年から2005年までに納入したエネルギーサービス事業サイトにおけるCO2削減量は、累計で12万トン/年となっています。

以上

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