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2006年12月6日

「陽子線治療システムPROBEAT」の国内販売開始

  日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、薬事法に基づく医療機器の承認を厚生労働省より平成18年9月19日に取得しました。また、製造工場である日立事業所が、医療機器の製造業許可を茨城県より平成18年11月20日に取得したことをうけ、「陽子線治療システムPROBEAT」(以下、PROBEAT)を国内の医療機関向けに販売開始します。

  現在、がんの主な治療方法は、手術などの外科療法、薬物投与などの化学療法、そして電子線やX線による放射線治療などがありますが、この中で、現在、注目を集めているのが放射線治療のひとつである陽子線治療です。陽子線は、体内に進入した直後の線量が小さく、ある体内深度で線量が最大(ブラッグピーク)になり、その後急激に減少するという性質があります。この特長を生かし、陽子線の線量が最大になる深度を調整することで、電子線やX線と比較して、周囲の正常な細胞への影響を小さくし、がん細胞に線量を集中させて治療する方法が陽子線治療です。陽子線治療は、肝臓、前立腺、肺などのがんに広く用いられ、世界的に普及への期待が高まっています。

図:陽子線と電子線・X線の体内での線量分布比較

  こうした中で、日立は電機メーカとしての長い経験で培った加速器と放射線制御の技術を生かし、PROBEATを開発しました。PROBEATは日立の独自技術で陽子線を制御し、高精度で安定したビームを必要な時に、照射することができる陽子線治療装置です。

  日立はPROBEATを2000年3月、筑波大学に納入しており、高い評価を得ています。また、米国ではFDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)の認可を取得し、MDアンダーソンがんセンターに納入しています。

  日立は今後、PROBEATの国内販売活動を積極的に展開し、新しいがん治療技術の提供を通して、安心・安全社会に貢献していきます。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 電力グループ 放射線治療推進本部 [担当:渕上]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL : 03-4564-3565(ダイヤルイン)

以上

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