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2006年11月8日
高性能ラックマウントタイプ
産業用コンピュータ「HF-W7500RM」を販売開始
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学/以下、日立)は、このたび、産業用コンピュータ「HF-Wシリーズ」に、優れた電力効率を備えたデュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー LV 2.0GHzを採用し、大幅に性能向上を実現したほか、業界トップクラスの最大2.5TBまで容量拡張を可能としたラックマウントタイプ「HF-W7500RM」をラインアップに加え、11月9日から販売を開始します。
産業用コンピュータは、24時間連続運転と約10年の長期使用を前提とした高い信頼性および長期安定供給が要求される製品です。現在、半導体・液晶をはじめとする各種製造装置や検査装置に加え、情報制御システム、通信・放送・医療など多岐にわたる分野で利用されていますが、近年、生産効率や歩留まりの向上を目的とした稼動ログ情報の取得などのニーズがより高まってきており、高性能で、且つ大容量を実現する製品が求められています。
今回販売を開始する「HF-W7500RM」では、このようなニーズに応えるため、プロセッサーに高性能、低消費電力を特長としたデュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー LV 2.0GHzを採用し、大幅な性能向上を図りました。これにより、プロセッサーの発熱による寿命への影響を最小限に抑えた上で、高性能、長期間の使用が可能となり、運用管理コストの削減を実現します。また、RAID5構成で最大6台のHDDを内蔵できる構造とし、業界トップクラスの最大約2.5TBまで容量を拡張可能にしました。これにより、大容量データを取り扱うデータベース用のサーバシステムにも対応することができるようになります。さらに、EIA規格*1に準拠した19型ラックに搭載可能な2U*2サイズの薄型ラックマウントタイプを採用し、ラック内に複数台搭載できるため、省スペース化にも貢献します。
- *1
- EIA規格 : Electronic Industries Alliance(米国電子工業会)によって定められたラックとそこに収納する機器のサイズに関する規格
- *2
- 1U :約44.5mm
現在、OSはMicrosoft® Windows® XP ProfessionalおよびMicrosoft® Windows Server™ 2003に対応しており、今後、Linuxについてもサポートする予定です。
なお、「HF-W7500RM」は11月15日から17日までパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2006」、および12月6日から8日まで幕張メッセで開催される「セミコン・ジャパン2006」に出展する予定です。
新製品の特長
1.処理性能・容量の大幅向上
- 高性能、低消費電力を特長とするデュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー LV 2.0GHzの採用による大幅な性能向上
- 最大8GBまで拡張可能な大容量DDR2 SDRAMメモリ*3の採用による高性能・高速化を実現
- 業界トップクラスの最大約2.5TBまで容量拡張可能な内蔵ストレージ搭載によりデータベース用のサーバシステム用途にも対応
2.高い信頼性の確保
(1)高信頼化設計による安定稼動
- 24時間の連続運転や約10年間の長期使用を想定した高信頼設計
- コネクタやコンデンサ等の部品レベルまで厳しい検査による高信頼獲得
- 温度マージン試験などの実施により、安定した稼動を確保
(2)RAS*4機能の充実
- 本体の状態監視や障害検知など充実したRAS機能を標準搭載
- 自動的に障害の復旧を行うシステム障害監視ツール(オプション機能)が搭載可能
(3)自己診断機能の実装
- 筐体前面に起動時のハードウェア故障やRAS異常を知らせる状態表示デジタルLEDを装備
- 簡易ハードウェア自己診断プログラムをBIOS*5に内蔵し、主要部品の障害一次切り分けが可能
- リセットボタン押下時のメインメモリ内容をHDDに保存するメモリダンプ機能の標準搭載
3.長期安定供給と充実した保守サービスを提供
- 販売開始後3年間に渡る製品の安定供給
- 保守ラインアップ(センドバック、オンサイトなど)をメニュー化し、最長10年間の保守契約が可能
4.省スペース化の実現
- EIA規格に準拠した19型ラックに搭載可能な2Uラックマウント筐体による、省スペース化を実現
5.各種規格に対応
- UL/CSA/CEマーク*6などの海外安全規格に準拠
- RoHS指令に対応
- *3
- DDR2 SDRAMメモリ :Double data rate 2 SDRAMメモリの略、クロックの立上りと立下りの2つのタイミング゛で書込み/読出しが行えるメモリ
- *4
- RAS :Reliability, Availability, Serviceabilityの略、信頼性の尺度としてよく用いられる信頼度、保守性、可用性を列挙したもの
- *5
- BIOS :Basic Input Output Systemの略、コンピュータを形成するプロセッサーやメモリ、HDDなどのハードウェアを制御するプログラム
- *6
- UL/CSA/CEマーク: 海外の安全に関する規格(UL(米国)、CSA(カナダ)、CEマーク(ヨーロッパ))
新製品の仕様、価格および出荷時期
項目 | HF-W7500RM | |
---|---|---|
型式 | HJ-75R0-6EWJ | HJ-75R0-6SSJ |
基本構成 |
デュアルコア インテル®Xeon®プロセッサー LV 2.0GHz×2、 メインメモリ(オプション選定)最大8GB(ECC*7付)、 シリアルATAHDD(オプション選定): Aモデル*8 500GB以上/Fモデル*9 1TB以上、FDD、DVD、 PCI-X(133MHz, 64Bit)×2(ロング)、PCI-Express(x8)×1(ショート)、 RGB×1、RS-232C×2、 USB×4(前面2ch/後面2ch)、LAN×3、RASプロセッサー、RASソフト | |
標準付属品 | キーボード、マウス、電源ケーブル | |
プレインストールOS | Windows® XP Professional日本語版 | Windows Server™ 2003日本語版 |
使用期間 | 24時間連続運転10年間*10 | |
標準価格 | オープン価格 | |
出荷開始予定 | Aモデル:2007年1月31日 Fモデル:2007年3月30日 |
- *7
- ECC :Error Correcting Codeの略、データのビット誤りを検出・訂正するためのコード
- *8
- Aモデル :シリアルATA HDDシングルディスクモデル
- *9
- Fモデル :シリアルATA HDD RAID5ホットスワップモデル
- *10
- HDD、DVD、電源、ファン等有寿命品の交換は必要
他社商標注記
- Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
- インテル、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
- Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標もしくは商標です。
- その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
関連情報
お問い合わせ先
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ 情報制御システム事業部 情報制御ソリューション本部
情報制御機器部 プロダクトマーケティンググループ 【担当:猪狩】
〒108-6113 東京都港区港南二丁目15番2号(品川インターシティB棟)
TEL : 03-5495-7120 (ダイヤルイン)
以上
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