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2006年3月13日

環境経営を実現するための中期計画「環境ビジョン2015」を策定

2015年度までに日立グループ全体で「エミッションニュートラル」の実現をめざす

 

  日立グループは、自然と調和した企業コミュニティと循環型社会を実現し、革新的な取り組みをグローバルに推進する中期計画「環境ビジョン2015」と、これを具体化するための今後5年間の行動計画である「第2期環境戦略」を策定し、2006年度より活動を開始します。

  今回のビジョンでは、2015年度を目標に、素材の採取、部品の加工・精製活動など生産活動のために使用されるエネルギーや生産現場から排出される温室効果ガス、廃棄物の再資源化、輸送のためのエネルギーなどの「直接環境負荷」の量と、製品の消費電力の削減や使用済み製品の再資源化に使用するエネルギーなどの「社会的環境負荷」の削減量を同等とする「エミッションニュートラル」を2015年度に実現することを柱に活動を展開していきます。具体的には、省エネルギーの更なる推進や化学物質の排出量削減、資源循環の面で先進的な取り組みを実施している環境配慮型工場「スーパーエコファクトリー」の増加などにより、CO2に換算した直接環境負荷の値を2015年度までに約90万t*削減し、約700万t*にします。同時に、消費電力の抑制や環境保全性に加え、地球温暖化、再資源化への配慮を強化した「スーパー環境適合製品」を展開することなどにより、CO2に換算した社会的環境負荷値を2015年度までに約700万t*削減します。これにより、「直接環境負荷」の量と「社会的環境負荷」の削減量の値が同等になり、「エミッションニュートラル」を実現する見込みです。

* 数値は、2004年度のデータをベースに実算したものです。

  「環境ビジョン2015」では、こうしたビジョンでめざす方向性を示すものとして「環境ビジョン2010」と同様、羅針盤の方位「E」「N」「S」「W」をモデルにした「グリーンコンパス」を定めています。
  「E」は、環境マインド&グローバル環境経営(Eco-mind & global environmental Management)、
  「N」は、次世代製品とサービスの提供(Next generation Products & Services)、
  「S」は、環境に高いレベルで配慮した工場とオフィス(Super Eco-factories & Office)、
  「W」は、ステークホルダーとの環境協働(Worldwide Environmental Partnership)、
を示しています。今後5年間の行動計画である「第2期環境戦略」は、この4つの目標を軸に策定されており、例えば、「E」では、2010年度までに、これまで事業グループ、グループ会社ごとに取得していた環境マネジメントシステムISO14001をグループ環境推進機構と事業グループ・グループ会社別統合環境マネジメントシステムを組み合わせて日立グループ全体として認証を取得、「N」では、「スーパー環境適合製品」の全体に占める割合を2010年度までに30%以上に拡大、「S」では、省エネルギー、化学物質の排出量削減、資源循環の面で先進的な取り組みを実施している環境配慮型工場「スーパーエコファクトリー」を2006年に導入し、2010年度に30サイトまで拡大、「W」では、社員とその家族のエコライフの推進、環境分野における社会貢献活動の拡大、などを進めていきます。

  日立グループでは、環境経営を推進するため、2001年度から2010年度を目標年度とする「環境ビジョン2010」を策定し、その行動計画である「第1期環境戦略」(2001年度〜2005年度)を推進してきました。今回策定した「環境ビジョン2015」は、「第1期環境戦略」が順調に成果を生み出し、製品の環境負荷の低減、環境適合製品の拡大、生産活動におけるエネルギーの削減、CO2排出量や化学物質排出量の削減をはじめとする廃棄物処分量の削減などの目標値を予定よりも早く達成したことや、企業の社会的責任の観点からもこれまで以上に環境を重視した経営を行っていく必要があることなどから「環境ビジョン2010」の目標を上回る中期計画を新たに設定したものです。

  日立グループでは、今後も製品・サービスを通じて環境と調和した持続可能な社会の実現に努め、企業の社会的責任を果たしていきます。

 

参考資料

 
 
 

お問い合わせ先

 

株式会社日立製作所 環境本部 [担当:佐藤]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL : 03-4564-3218 (ダイヤルイン)

 

以上

 
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