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日立が郵船航空サービスから爆発物検査装置を受注
株式会社日立製作所ディフェンスシステム事業部(事業部長&CEO:武井三雄/以下、日立)は、このたび、郵船航空サービス株式会社から、爆発物検査装置「DS-120E」を受注しました。本装置は、2006年2月15日に、航空貨物の検査を行う成田ロジスティックスセンターに設置され、今後、中部国際空港および関西国際空港の航空貨物検査施設に順次設置される予定です。
国土交通省は、円滑な物流を維持しつつ航空貨物の保安強化を図るために、2006年4月1日から新保安対策基準を全面施行します。これを受け、爆発物検査の世界的な評価機関である米国の運輸保安局(Transportation Security Administration/以下、TSA)の認証を米国以外の企業として世界で初めて取得した「DS-110E」の後継機種である「DS-120E」が、郵船航空サービスに評価され、採用に至りました。
「DS-120E」は、バッグやスーツケース、小包といった検査対象物の表面に付着している可能性のある極微量な爆薬の粒子を専用のシートで拭き取ることで採取し、分析することで爆薬の痕跡の有無を確認する装置です。本装置は分析部に質量分析計を採用することで、採取された物質の分子をイオン化し、その重さを測定して物質の分子構成を推定、特定するため、非常に高い検知性能を実現しています。また、採取した物質のイオン化の手段として、従来の放射線照射でなくコロナ放電*を採用しているため、放射線の管理や取り扱いに関わる申請や資格を必要とせず、運用面や廃棄面での制限が少なくなります。
日立は今後も安全、安心社会の実現へ向け、爆発物検査装置の受注拡大をめざします。
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コロナ放電:針状の電極に数キロボルトの電圧を印加することにより発生する安定な放電。 |
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お問い合わせ先 |
株式会社 日立製作所 ディフェンスシステム事業部 PSB推進統括センタ [担当:佐々木]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号 秋葉原ダイビル
電話 : 03-4564-5298 (直通)