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業界に先駆けて64ビットバージョン
Windows x64及びEM64Tに対応した
ビジネスアプリケーション開発環境「COBOL2002」を発売
COBOLアプリケーションの開発生産性向上と
既存アプリケーション資産の有効活用を支援
日立製作所 情報・通信グループ (グループ長&CEO:古川一夫、以下、日立)は、このたび、業界に先駆けて64ビットバージョンWindows
x64 *1に対応した「64ビット版COBOL2002」を本日から販売開始します。今回発売する「64ビット版COBOL2002」では、
64ビットOS対応によりアプリケーション開発時に利用可能となるメモリ量が従来から大幅に増え、また、EM64T*2に対応したことで、COBOLアプリケーション開発の更なる生産性向上を支援するほか、既存の32ビットOS対応版との互換性も確保し、COBOLアプリケーション資産の有効活用も支援します。
*1 |
64ビットCPUであるx64に対応したWindows。大容量のメモリを利用可能なほか、既存の32ビットアプリケーション資産の利用が容易な特長をもつOS。 |
*2 |
Intelマイクロプロセッサ(x86)の64ビット拡張機能。既存の32ビットアプリケーションを高速に実行可能であるなどの特長をもつ。 |
近年のPCサーバ分野では、システムの大規模化や更なるシステム開発効率化の面から、従来の32ビットOSよりも大容量のメモリが利用可能な64ビットOSの浸透が加速しており、アプリケーション開発環境の64ビットOS対応が求められている状況です。また、既存の32ビットOS上で開発したアプリケーション資産を64ビットOS上でも有効に活用できる事が重要なポイントになっています。
日立はこれまで、基幹システムにおける高信頼なCOBOLアプリケーションの開発を可能とし、オブジェクト指向をはじめとする近年のプログラミング言語の技術を積極的に取り入れているCOBOL2002規格*3に対応したビジネスアプリケーション開発環境「COBOL2002」を提供してきましたが、更なるアプリケーション生産性向上を求める市場動向にいち早く対応するため、今回、64ビットOSおよびEM64Tに対応した「64ビット版COBOL2002」を提供するものです。
*3 |
COBOL2002規格は、2002年に新しく制定されたアプリケーション開発言語COBOLの第4次国際規格(ISO/IEC 1989:2002) で、オブジェクト指向をはじめとする各種プログラミング技術への対応が図られています。 |
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「64ビット版COBOL2002」の主な特長 |
(1) 64ビットOS対応によるアプリケーション開発生産性向上と、32ビット既存COBOLアプリケーション資産の有効活用を支援
今回の「64ビット版COBOL2002」では、64ビットOSが提供する大容量のメモリ空間が利用可能になることで、32ビットOSが扱えるメモリの制限を意識した処理の作りこみが不要となるなど、開発生産性の向上を支援できるほか、より大規模なアプリケーション開発にも対応可能となります。
また、既存製品の32ビット版COBOL2002とソースコードレベルで高い互換性を備えるため、32ビットOS環境で開発したCOBOLアプリケーション資産を64ビット向けに作り直す必要がなく、64ビット環境に特有なデータや関数の見直しを図るだけで容易に64ビットOS環境へ移行できます。さらに、EM64T対応により既存の32ビットアプリケーションを業務で使用しながら、並行して64ビットアプリケーションへの移行作業が可能となり、COBOLアプリケーション資産の有効活用を支援します。
(2) COBOL2002規格対応による生産性・ユーザビリティの向上
「64ビット版COBOL2002」では、COBOL2002規格の各仕様に対応し、開発生産性やユーザビリティの向上を図っています。例えば、プログラムの生成時に翻訳するソースプログラム内の処理記述部分に対し、それらを任意の条件で部分的に使い分けることを定めた「翻訳指令(条件翻訳)」の仕様に対応しており、プラットフォームやアーキテクチャに依存する処理部分を別個のソースプログラムで開発・管理する必要がなくなり、1つのソースプログラムとして開発しその中で利用可能なため、生産性向上を図れます。
また、システム開発者が独自にデータの型や関数を定義できるなど、より柔軟なプログラミングのための「利用者定義データ型及び利用者定義関数」の仕様にも対応しており、ユーザビリティの向上も図っています。
なお、今回の「64ビット版COBOL2002」発売にあたり、以下のコメントを得ています。(50音順)
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日本ユニシス株式会社 商品企画部 部長 岩藤誠 氏 |
日本ユニシスは、日立製作所によるEM64TおよびCOBOLの第4次国際規格(COBOL2002規格)に対応した「64ビット版COBOL2002」の提供を心より歓迎いたします。近年のシステムの大規模化に伴い、Windows環境でCOBOLによる大規模なシステム開発が可能となるため、これまで以上にお客様のCOBOLプログラム資産を有効活用できます。今後、ミッションクリティカルな分野において有用な、「64ビット版COBOL2002」の採用が拡大されるとともに、ますます進化していくオープンCOBOLに強く期待しております。
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マイクロソフト株式会社 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 鈴木協一郎 氏 |
このたびの日立製作所によるWindows XP Professional x64 EditionとWindows Server 2003 x64 Editionsに対応した「64ビット版COBOL2002」の販売開始、誠におめでとうございます。COBOL資産の有効活用、最新プラットフォームへの移行を希望されるお客様にとって、移行性の向上や最新の64-bitプラットフォームを活用できることは大きなメリットとなります。「64ビット版COBOL2002」により最新の64-bitプラットフォームおよびMicrosoft .NETの普及がより一層加速するものと期待しています。
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関連情報 |
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価格および出荷時期 |
商品名 |
概要 |
標準価格 |
出荷時期 |
COBOL2002 Net Developer(64) |
開発環境(コンパイラ含む)*4 |
420,000円
(税抜:400,000円) |
3月31日 |
COBOL2002 Net Server Runtime(64) |
COBOLアプリケーション実行時に使用するサーバ用ライブラリ*5 |
551,250円
(税抜:525,000円) |
COBOL2002 Net Server Suite(64) |
開発環境とサーバ用ライブラリの統合製品*5 |
950,250円
(税抜:925,000円) |
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*4 |
稼働環境はWindows® XP Professional x64 Edition、Windows Server™ 2003、 Standard x64 Edition、Windows Server™ 2003、Enterprise x64 Editionです。 |
*5 |
稼働環境はWindows Server™ 2003、Standard x64 Edition、Windows Server™ 2003、Enterprise x64 Editionです。 |
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他社製品名称に関する表示 |
- Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標又は商標です。
- Windows®の正式名称は、Microsoft® Windows® Operating Systemです。
- その他記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。
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お問い合わせ先 |
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ ソフトウェア事業部 企画本部 計画部 [担当:白井]
〒244-8555 横浜市戸塚区戸塚町5030番地
電話 : 045-866-8195 (ダイヤルイン)