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このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2005年11月10日

自己診断機能を強化した産業用パソコン
「HF-W6500モデル20」を販売開始

インテル®Pentium®Mプロセッサ745(1.8GHz)の採用により性能も向上

 
「HF-W6500モデル20」
 
「HF-W6500モデル20」
 

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下、日立)は、このたび、産業用パソコン「HF-W6500シリーズ」に、新たに自己診断機能を強化し、インテル®Pentium®Mプロセッサ745(1.8GHz)を採用して、信頼性と性能を向上させた「HF-W6500モデル20」をラインアップに加え、11月14日から販売を開始します。

  産業用パソコンは、24時間連続運転と約10年の長期使用を前提とした高い信頼性および長期安定供給が要求される製品です。現在、産業、半導体・電子部品、通信・放送、医療など多岐にわたる分野で利用されていますが、ディスプレイやキーボードを使わずに製造装置の一部として組み込まれて使用される場合も多く、システムの状態監視や障害解析を迅速に行うことが求められていました。

  今回販売を開始する「HF-W6500モデル20」は、このような産業用パソコン特有の使用環境を想定し、起動と同時に常にシステムの状態を監視し、ハードウェア障害やRAS異常*1の際には、異常内容を知らせるデジタル表示画面を筐体の前面に装備しました。これにより、保守用ディスプレイの接続や組み込み装置からパソコンの取り出しをすることなく、システムの異常検出が可能となります。また、万一の障害の際には、BIOSに内蔵されている簡易診断プログラムを起動させることで、障害内容が画面に表示されるため、ユーザー自身が障害の一次切り分けをすることができます。このように二重の障害検知を行う自己診断機能を強化することにより、迅速かつ詳細に障害個所の特定が可能となり、システム全体のダウンタイムの最小化につながります。
  また、インテル®Pentium®Mプロセッサ745(1.8GHz)を搭載することにより、二次キャッシュメモリーが従来機種「HF-W6500」に比べ、2倍の2MBとなるほか、シリアルATA HDD、ギガビットイーサネットなどの技術を採用することで、処理性能をさらに高めました。

  現在、OSはMicrosoft®Windows® 2000 ProfessionalおよびMicrosoft®Windows® XP Professionalに対応しており、今後、Linuxについてもサポートする予定です。

*1 RAS異常:RASプロセッサにより監視され、検出された異常のこと。(OS動作停止、温度上昇、ファン停止などの異常)

  なお、「HF-W6500モデル20」は11月15日から18日まで、東京ビッグサイトで開催される「第13回システムコントロールフェア2005」および12月7日から9日まで、幕張メッセで開催される「セミコン・ジャパン2005」において展示する予定です。

 

新製品の特徴

 
 

1. 高い信頼性の確保

 
 
(1) 自己診断機能の強化
 
  • 筐体前面に起動時のハードウェア故障やRAS異常を知らせるデジタル表示画面を装備
  • 主要部品の障害一次切り分けができる簡易ハードウェア自己診断プログラムをBIOSに内蔵
  • リセット時に主メモリー内容をHDDに保存するメモリーダンプ機能を標準搭載
 
 
(2) RAS機能の充実
 
  • 本体の状態監視や障害検知など充実したRAS機能を標準搭載
  • メモリーリーク解析に有効なメモリー監視ツールおよび自動的に障害の復旧を行うシステム障害監視ツールが搭載可能(オプション)
 
 
(3) 高信頼化設計による安定稼動
 
  • 24時間の連続運転や長期使用を想定し、長寿命のファンや電源装置を採用
  • コネクタやコンデンサ等の部品レベルまで厳しい検査に合格した高信頼部品を採用
  • 温度・電圧マージン試験などの実施により、安定した稼動を確保
 
 

2. システム処理性能の向上

  高性能を実現する大容量2MBの二次キャッシュメモリー、システムバスクロック400MHzのインテル®Pentium®Mプロセッサ745(1.8GHz)を採用したほか、シリアルATA HDD、ギガビットイーサネット、高速DDR SDRAMメモリーの採用によりシステム処理性能を向上しました。

 

3. 長期安定供給と充実した保守サービスを提供

  販売開始後3年間にわたり安定した製品供給を行います。また、保守サービスとして、センドバック保守からオンサイト保守までをメニュー化し、納入後最長10年間の保守契約が可能です。さらに、今回新たに割安な返送修理サービスの複数年パック契約をメニューに追加しました。

 

4. 高い拡張性を確保

  ショートサイズからロングサイズまで多種多様のI/Oボードが拡張可能なPCIバスを最大合計6スロット*2装備しています。また、汎用5型ベイを搭載しているため、市販のデバイスも実装可能です。

*2 ショートサイズ×2スロット、ロングサイズ×4スロット。なお汎用5型ベイ実装時は変更となります。
 
 

5. 海外安全規格に対応

  UL/CSA/CEマーク/CCCなどの海外安全規格に準拠しています。

 

新製品の仕様、価格および出荷時期

 
項目 HF-W6500モデル20
型式
HJ-6520-5EWJ
HJ-6520-6EWJ
基本構成
インテル®Pentium®Mプロセッサ745(1.8GHz)、メインメモリー(オプション選定)最大2GB(ECC付)、シリアルATA方式HDD80GB以上/HDD80GB以上ミラー、FDD、CD-ROM、PCI(ロング)×4、PCI(ショート)×2、RGB×1、DVI-D×1、RS-232C×1、パラレル×1、USB×3(前面1ch/後面2ch)、LAN×1、RAS-LSI、RAS支援ソフト
標準付属品
キーボード、マウス、電源ケーブル
注)ディスプレイは別売りです。
プレインストールOS
Windows® 2000 Professional日本語版
Windows® XP Professional日本語版
使用期間
24時間連続運転10年間
注)HDD,CD-ROM等有寿命品の交換が必要です。
標準価格
オープン価格
出荷開始予定
Aモデル:2005年12月29日 (シリアルATA HDDモデル)
Dモデル:2006年2月28日 (シリアルATA HDDミラーモデル)
 
 

略語説明

 
 
USB : Universal Serial Bus (外部機器接続用シリアルインタフェース)
DDR SDRAM : Duble data rate SDRAM (クロックの立上りと立下りの2つのタイミングで書込み/読出しが行えるメモリー)
ECC : Error Correcting Code (データのビット誤りを検出・訂正するためのコード)
BIOS : Basic Input Output System (コンピュータを形成するプロセッサやメモリー、HDDなどのハードウェアを制御するプログラム)
 
 

他社商標注記

 
  • インテル、Pentium、Celeronは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • Ethernetは、米国Xerox Corp.の商品名称です。
  • Microsoft、Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標もしくは商標です。
  • Wake on LANは、米国IBM Corporationの商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
 
 

関連情報

 
 
 

お問い合わせ先

株式会社 日立製作所 情報・通信グループ 情報制御システム事業部 情報制御ソリューション本部
情報制御機器部 プロダクトマーケティンググループ [担当:横山]
〒108-6113 東京都港区港南二丁目15番2号(品川インターシティB棟)
電話 : (03) 5495-7120 (ダイヤルイン)

 
 

以上

 
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