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2005年11月9日

情報制御プラットフォーム「BladeSymphony CF」を販売開始

 
情報制御プラットフォーム「BladeSymphony CF」
 
情報制御プラットフォーム「BladeSymphony CF」
 

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)は、このたび、「BladeSymphony」のシリーズに、電力システムや鉄道システム、産業システムといった社会インフラや産業分野における各種制御系システムを対象とし、システム規模の拡大にも柔軟に対応する拡張性のほか、制御系システムに不可欠なリアルタイム制御機能や障害検知・解析機能などを強化した情報制御プラットフォーム「BladeSymphony CF*1」を加え、12月1日から販売を開始します。

*1 CF : Control Field(制御分野)の略

  「BladeSymphony」は、2004年より販売開始された統合サービスプラットフォームで、従来メインフレームやUNIXサーバを利用していたミッションクリティカルな業務向けとして、金融・通信市場を中心に幅広い分野で、既に100社以上の導入実績があります。

  今回、製品化された「BladeSymphony CF」は、WindowsとLinuxをサポートし、オープン性を確保しつつ、日立独自の制御用OSを搭載することにより、制御イベント発生時に瞬時に関連システムへ情報を伝達するリアルタイム制御機能および障害の拡大を防ぐ自動障害検出や障害解析を支援するRAS機能などを強化した制御系システムに最適なプラットフォームです。
  また、今回新たに開発した情報制御基盤ミドルウェア「NX Transfield」(エヌエックス トランスフィールド)により、製造現場などの制御情報とその他の関連情報との連携が可能となります。さらに、制御データと業務データの通信帯域を論理的に分離する高速制御LANシステム「µΣNetwork-1000」(マイクロシグマネットワーク1000)により、制御データのリアルタイム性を失うことなく、既存の業務システムを同一ネットワーク内で共存させることが可能です。これらにより、制御系システムと業務システムの情報連携やネットワーク統合など効率的な運用が可能となるほか、「BladeSymphony」の特長でもある、ブレードの追加によりシステム規模の拡大に対応するハードウエアの拡張性などを活かし、既存のシステムを有効活用しながら、規模の拡大に柔軟に対応するシステムが実現できます。

  本製品は、日立が従来から情報制御事業分野において提唱しつづけている自律分散や高信頼リアルタイム制御と最新の技術を融合させた、情報制御技術コンセプト「プログレッシブセル アーキテクチャ*2」に基づき、設計、開発した製品です。

*2 プログレッシブセル アーキテクチャ:変化に対応し進化しつづける「生態系」とその力の根源「細胞」(Cell)に学んだアーキテクチャです。ユーザーから見える「機能」をひとつの「細胞(セル)」と捉え、たとえば「生産計画」「コスト管理」「製造工程」などのシステムの機能を「機能セル」として組み合わせ連携させることにより、環境変化に「調和」「順応」し「進化」するシステムを実現します。

  尚、本製品は、2005年11月15日から18日まで東京ビッグサイトで開催される「システムコントロールフェア2005」にて紹介する予定です。

 

情報制御プラットフォーム「BladeSymphony CF」の特長

 
 

1. オープン、高信頼性、高い拡張性により多様なニーズに対応

  サーバ部には高性能ブレードサーバを採用し、OSとしてWindows/Linuxに加えて、リアルタイム制御機能および制御系システムに不可欠な外部接点信号による異常通知、リモート立上げなどのRAS機能を強化した日立独自の制御用OSを搭載しています。これにより、業務アプリケーションを最新Windows/Linuxのブレードに、制御アプリケーションを制御用OSのブレードに搭載することができ、制御系システムにおいても、ブレード単位のソフトウェア改修で最新のオープン環境を享受することが可能となります。また、システムへの影響を最小限に、システムの更新や最新パッケージの導入が可能となるため、新・旧システムの共存を容易にし、環境変化に柔軟に対応できるシステムを実現します。

 

2. データの統合・選択・多重化および情報の関連付けによる製造現場などの状況を共有

  情報制御基盤ミドルウェア「NX Transfield」は、製造現場などで発生するリアルデータ群に対して、データの統合/選択あるいは多重化を行うことにより、その情報の価値や信頼性を向上させます。また、制御系システムと業務システムとの情報連携や、製造現場などで発生したデータとその他の情報との関連付けが可能となり、これにより、製造現場で今何が発生しているかという状況をいつでも、ユーザーの欲しい形で共有することができます。

 

3. 大容量(1Gbps)イーサネット環境とリアルタイム通信を両立

  高速制御LANシステム「µΣNetwork-1000」は、ギガビットイーサネットを使用したリング型LANであり、ネットワーク制御装置および制御用コントローラ接続用のアダプタから構成されます。これにより、高速サイクリック通信(1ms周期)などの制御データとTCP/IP通信などの業務データの帯域を論理的に分離するだけでなく、リング上の障害箇所を自動検知し、伝送経路から障害箇所を自動的に切離す高速網構成制御方式を実現し、高信頼な冗長化リング構成を提供します。
  さらに、既設の制御LANとの接続をサポートするゲートウェイ装置を導入することにより、既存システムを有効活用しながら、最新システムを導入することが可能となります。

 

新製品の最小構成、参考価格および出荷時期

 
製品 価格(税込) 出荷時期
ブレード
サーバ部
  • サーバシャーシ 1台
    (電源 x 2、管理モジュール x 1、I/Oモジュール x 1)
  • サーバモジュール 1台
    (インテル® Xeon® プロセッサ x 1、メモリ1GB、ディスク73GB x 2)
700万円〜
2006年
6月30日
RAS
機能部
RASユニット 1台
ラック筐体 ベース固定型キャビネット(34U)
ソフトウェア 日立制御用OSおよび管理ソフトウェア
 
 

他社商標注記

 
  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • Ethernetは、米国Xerox Corp.の商品名称です。
  • インテル、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • その他、記載された会社名および製品名などは該当する各社の商標または登録商標です。
 
 

関連情報

 
 
 

お問い合わせ先

株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
情報制御システム事業部 情報制御システム開発部 [担当:足達]
〒319-1293 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号
電話 : 0294-52-7308 (ダイヤルイン)

 
 

以上

 
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