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混雑時の待ち時間短縮を実現する
将来予測知能群管理エレベーターシステム「FI-600」を発売
日立製作所 都市開発システムグループ(グループ長&CEO:大沼邦彦/以下、日立)は、大規模ビル等で複数台のエレベーターを制御する群管理システムに、“将来予測目標ルート制御”を採用し、混雑時の待ち時間の短縮を実現する将来予測知能群管理エレベーターシステム「FI-600」を、9月30日から発売します。
大規模なオフィスビルや官公庁ビル、ホテル等においては、利用者のさまざまなニーズに対応し、複数台のエレベーターを効率良く制御する多機能な群管理システムが必要とされています。
日立は、1972年に業界初の即時予約システムを導入、1996年に遺伝的アルゴリズムを採用した個性化知能群管理エレベーターシステム「FI-340G」を発売するなど、常に業界をリードする高性能群管理システムを製品化してきました。
従来の群管理システムでは、過去や現在の利用状況に応じて運転制御を行っていましたが、今回の「FI-600」では、高性能RISCマイコンの採用と知識処理応用技術により、将来予測目標ルート制御アルゴリズムを実現し、将来のエレベーター運行ルートを予測しながら、それぞれのかごの運行を時間的に等間隔とすることで長待ちの最小化を図りました。
これにより、待ち時間のばらつきを抑制し、従来製品の「FI-340G」と比べて、平均待ち時間を5〜10%低減、60秒以上の長待ち発生確率を6〜12%低減しました。
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FI-600の特長 |
1. スムーズ・アクセス
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将来予測目標ルート制御 |
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一般的に、待ち時間を短縮するには、エレベーターを等間隔に配車する必要があります。しかし、一時的に交通需要が増加すると、エレベーターが数珠つなぎとなって同一方向に運転する、いわゆる“だんご運転”が発生します。従来は、こうした状態を解消するためにその瞬間における最適なエレベーターを配車していましたが、混雑が継続した場合、この状態を解消しきれず長く待たなくてはならないケースが発生するという問題がありました。“将来予測目標ルート制御”では、将来の運行ルートまで配慮してエレベーターを配車することで“だんご運転”の発生を抑制し、待ち時間の短縮と長待ち発生確率の低減を可能にしました。 |
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動的配車制御 |
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かごを分散待機させ、待ち時間の短縮をはかる際、その待機階を交通流学習により自動的に修正し、利用頻度の高い階を重点にかごを配車します。また、同一交通流が長期に続く場合、自動的に将来予測される利用者の多い階がどこであるかの見直しをはかり、次に発生する乗り場呼びに対して長待ちにならないようにかごを配車します。
<オフィスビル>
オフィスビルでは、従業員の方々の利用状況にあわせ、館内交通を考慮しながら、最適なかご配車の台数を設定し、効率の良いサービスを行います。
<ホテル>
シティホテルなどの場合、夕方のチェックイン、宿泊客の外出・帰館、ホテル内での食堂利用、チェックアウトなどで生じる交通ピークに対して、サービスをいち早く強化するかご配車を自動的に行います。
<共同住宅>
共同住宅では、中間階に集会場などの共同施設がある場合を除き、エントランスホールと住戸階との、上り下りの2方向交通になります。このような場合でも上層階と下層階へ適切なかご台数を考慮した配車を行います。
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2. フレキシブル・マネジメント
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設置計画サポート |
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お客様自身が、エレベーター輸送能力や平均運転間隔をWEB上で算出することができます。
また、エレベーターの詳細な運行シミュレーションについては、日立が必要に応じてサポートし、そのシミュレーション結果により、ビルに適したエレベーター計画であるかを確認できます。 |
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ユーザー・コマンド・ファンクション |
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管理者用パソコンで、乗り場やかご内に関する使い勝手の運転仕様(出勤時出発基準階全台呼び寄せ、乗り場ボタンによる到着案内無効、かご行先階ボタンの誤登録取消無効)を、お客さまのご要望に合わせて選択できます。 |
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運行モニター機能 |
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エレベーターの運行状況(乗り場呼び継続時間、利用人数、稼働台数)を、管理者用パソコンに表示できます。 |
3. ビジュアル・インフォメーション
運行状況の案内、ニュース、広告などを乗り場やかご内に設置したカラー液晶ディスプレイに表示できます。これにより、エレベーターを待っている時間や乗っている時間の心理的負担を軽減させるなどの効果が期待できます。