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2005年9月13日
株式会社日立ディスプレイズ
NTTアイティ株式会社
裸眼立体視対応9型ワイド高精細3D TFT 液晶ディスプレイを製品化
株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長 森和廣)とNTTアイティ株式会社(代表取締役社長 橋田幸雄)は、NTTサイバースペース研究所が開発した新立体画像表示原理(DFD方式)を使用して、新しい方式の裸眼立体視ディスプレイを製品化いたしました。本製品は液晶2枚を前後に配置し、その輝度比によって立体感を得るものです。一般的な左右両眼に別々の画像を提示する立体視ディスプレイが視覚疲労に影響を与えることに対して、本製品では、両眼視線の交点(輻輳点)と画像ピント調節点(表示面)が、ほぼ一致することにより疲労感の少ない立体画像を得られることが特徴です。2006年度より量産化を計画し順次規模拡大を図っていく予定です。
なお、新製品は10月19日〜21日にパシフィコ横浜で開催されるFPDインターナショナル2005に出展する予定ですので、是非ご覧下さい。
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新立体画像表示方式(DFD方式)の表示原理 |
前後2枚の透明なTFT液晶を適当な間隔をあけて重ね合わせ、明るさの違う同じ画像を前後のディスプレイに重なり合うように表示すると、人間の目は一つの立体的な画像であるように感じます。この性質を利用して、前後に重なった同一画像の輝度比を変化させることにより二面間に連続的な奥行き感を出すことが出来ます。この方式は、自然な立体画像を表示できるため、長時間見ても疲れにくいことが特徴です。
本製品では、前後2枚のTFT液晶に入力されるインターフェース信号として、従来の各画素に対するデジタルRGB信号に、各画素の奥行きZ信号を加えた、RGBZ方式を採用しました。入力されたRGBと奥行きZ信号を基に、前面と後面用TFT液晶に輝度分配を行います。
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今後の製品展開 |
本製品の特徴から、適用用途としてはアミューズメント、車載用途などが考えられ、今後順次製品ラインアップを揃えていきます。アミューズメント用途としては、9型を初めとして10型〜15型までを検討しています。車載用途としては、3.5型〜9型までをラインアップとして検討しています。将来に向けては、小型の携帯、ゲーム、TV、医療用途への応用が考えられ、従来の裸眼立体視ディスプレイの常識を超えた「目にやさしい、人にやさしい」新しい3Dディスプレイとして新規市場開拓を行っていきます。
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主な仕様 |
9型(対角23cm)ワイド高精細VGA/3DTFT 液晶
- 表示サイズ; 196.8(H)×118.1(V)mm
- 外形; 236.8(H)×157.6(V)×36(t) mm
- 表示画素数;800(水平RGB)×480(垂直)
- 画素ピッチ; 0.08(H)×0.25(V)mm
- 表示色数; 26万色
- 輝度; 200cd/m2
- 色再現性; 45 %(対 NTSC比)
- C-Mos デジタルインターフェース