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  株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長＆CEO：古川　一夫、以下、日立)と、ミラクル・リナックス株式会社(本社：東京都港区東新橋、代表取締役社長 佐藤 武、以下、ミラクル・リナックス)は、このたび、Linuxをはじめとするオープンソースソフトウェア(以下、OSS)に関する技術提携について基本合意しました。両社は今回の基本合意に基づき、ミラクル・リナックスが提供するディストリビューションについて、日立製ハードウェア上での評価の共同実施やLinux及びOSSに関する信頼性ノウハウなどの技術情報の共有、障害解析ツールなどの高信頼化機能の共同開発やLinuxコミュニティへの提案などを行います。
  なお、今後両社は、基幹系システムへのLinux適用拡大に向けた信頼性強化や、Linuxコミュニティへの貢献を目的とした各種のビジネス協業を進めていきます。

今回の技術提携の概要

(1) Linuxの共同評価及びOS差分情報の共同把握

  今後の基幹系システムへのLinux適用拡大を踏まえ、日立製ハードウェア上でのディストリビューションの共同評価の結果などを、ミラクル・リナックスの提供する「MIRACLE LINUX - Asianux Inside」*に反映します。また、ユーザーシステムの信頼性面で重要なLinuxのコンポーネントに関しては、OSのバージョンアップ時に差分情報を共同で把握し、今後のビジネス協業での活用を検討していきます。

(2) 各種信頼性ツール及び関連サービスの共同開発

  Linuxカーネルやライブラリ(glibc)などのLinux高信頼化に関連するコアテクノロジーの検証評価の一環として、Linuxカーネル解析ツールであるLKST(Linux Kernel State Tracer：Linuxカーネルトレーサ)などの障害解析機能の共同開発を行います。また今後、共同開発の成果に基づき、基幹業務へのLinux適用を支援する高度なサポート機能やサービスの提供を進めていきます。

  日立は、1999年からLinuxのサポートサービスを開始し、2000年には業界に先駆けてメインフレームからモバイルまで、幅広いハードウェアラインアップにおけるLinuxサポートを表明し、Linuxの基幹系システムへの適用を推進してきました。また、昨年9月に発売開始した統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の対応OSの１つとしてLinuxを採用し、高信頼を要求されるシステムへのLinux適用を進めているほか、すでに1000社以上の顧客システムへのLinux適用とサポートを行っています。ミラクル・リナックスのディストリビューションに関しては、これまで日立アドバンストサーバHA8000シリーズでの動作検証と検証結果の情報提供を推進してきましたが、今後さらに、各種ハードウェア上での検証を共同で実施することで、より基幹系システムへ適用しやすい製品提供が可能となります。
  また、ミラクル・リナックスは、中国レッドフラッグ社、及び韓国ハーンソフト社と共同で、アジア共通Linuxの開発を目指すAsianux^(R)(アジアナックス)プロジェクトを推進しています。さらに、Linuxサーバ関連製品とサービス専門事業会社として、高い品質と信頼性、安定性、拡張性、セキュリティを徹底追及したエンタープライズLinuxサーバ OS「MIRACLE LINUX - Asianux Inside」の開発および販売、Linux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供など、幅広く事業を展開しています。

*	「Asianux(R)」は、「Common(共通)、Collaboration(協調)、Contribution(貢献)」をコンセプトに、ミラクル・リナックスと中国レッドフラッグ社、韓国ハーンソフト社が共同で展開するソフトウェア開発プロジェクトです。「Asianux(R)」はまた、アジア市場に最適化し信頼性の高い共通のエンタープライズLinuxディストリビューションとして各国で提供しており、日本では「MIRACLE LINUX - Asianux Inside」として販売しています。

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