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2005年4月27日
凸版印刷株式会社
株式会社 日立製作所

凸版印刷と日立製作所が指静脈認証に対応した
ICカード発行等に関する提携で合意

 

  凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立 直樹、以下 凸版印刷)と株式会社 日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長:庄山 悦彦、以下 日立)は、このたび、指の静脈パターンを使った生体認証に対応したシステムを導入する金融機関や企業、自治体などで利用する指静脈認証のアプリケーションを搭載したICカードの開発、製造、発行、販売に関する提携で合意しました。
  今後、両社はそれぞれ指静脈認証に対応したICカードの販売を強化するほか、両社で協力し、指静脈認証に対応したICカードの普及を目指します。

 

背景

  昨年12月、金融庁が全国の金融機関に対し「利用者保護ルールの徹底と偽造カード犯罪などの金融犯罪防止」を打ち出しました。これを受け、全国銀行協会が不正に対する補償に前向きな方向を打ち出したことから、まず偽造カードの防止策としてICカード化への動きが加速しました。最近では、大手銀行を中心にICキャッシュカードの導入時期前倒しや、ICキャッシュカード発行に対する無料化が始まりました。さらに全国銀行協会では自主ルールとして偽造キャッシュカードの偽造被害を原則として全額補償するといった前向きな方向を示しています。政府も、このような動きに対しさらに徹底を図るため、立法化を含めた検討を行っています。
  また、不正使用が本人の重要な過失(他人に暗証番号を故意に教えるなど)か否かの証明は今までは被害者が行わなければなりませんでしたが、今後は金融機関が行わなければならなくなり、金融機関の自己防衛として、ICカード化と成りすましを防止する本人認証システムの導入要求が急速に高まっています。

 

提携内容

  今回、凸版印刷と日立は、生体認証技術のひとつである指静脈認証に対応したICカードに関する提携で合意しました。
  指静脈認証システムは日立が開発した生体認証システムで、指の中を走る複雑な静脈パターンを透過光で細密に読み取り本人認証するため、第三者のなりすましを防ぐことができる高いセキュリティを実現したシステムです。偽造カードの不正使用防止効果が高く期待されることから、大手金融機関を中心に続々と指静脈認証システムの導入を決めています。
  ICカードのトップベンダーである凸版印刷と指静脈認証を開発した日立が今回提携した内容は、大きく次の2点です。

 

1. 指静脈認証のアプリケーション仕様開示

  日立は、凸版印刷に対し、指静脈認証のアプリケーション仕様を開示します。これにより、凸版印刷は、関連するソフトウェアなどの開発を行います。

 

2. ICカードの製造プロセス受託

  凸版印刷は、日立が金融機関や企業、自治体などから受注した指静脈認証対応ICカードの加工から発行までを受託します。

  凸版印刷は、今後のICキャッシュカードの急速な需要に対応するため、先に発表したクレジット機能+キャッシュ機能を搭載した汎用ICカード(認証機能なし)、さらに他の認証機能付きICカードなど幅広いレパートリーでの展開を図っていきます。
  また、全国的発行SE体制強化として、グループ会社でもあるトッパン・フォームズ株式会社、日本データカード株式会社とも連携を図っていきます。さらに発行パッケージなども提供し、各銀行に対する発行関連のアウトソーシングから導入コンサルなど総合的サービス体制を構築しています。

  日立は、今年4月22日、指静脈認証に対応した「ICキャッシュカード提供ソリューション」を発表しました。これは、指の静脈パターンを使った生体認証に対応したシステムを導入する金融機関に対し、指静脈認証のアプリケーションを搭載したICチップ内蔵キャッシュカードの発行をワンストップで提供するソリューションです。今回の提携により、大量のICキャッシュカードの印刷に対応できる体制が確立しました。
  今後、日立は、ICキャッシュカードの発行・発行管理から指静脈認証対応システムの設計・構築までをトータルにサポートします。

 

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お問い合わせ先

<凸版印刷株式会社>
凸版印刷株式会社 金融・証券事業本部
IC・セキュアソリューション本部
〒112-8531 東京都文京区水道1丁目3番3号
TEL : 03-5840-4084(ダイヤルイン)

<株式会社 日立製作所>
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
IDソリューション事業部 スマートカードソリューション本部 [担当:畠中、白鳥]
〒212-8567 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎
TEL : 044-549-1755(ダイヤルイン)
 

 
 

以上

 
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