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2005年4月26日
三洋電機株式会社
シャープ株式会社
パイオニア株式会社
株式会社日立製作所
リムーバブルハードディスク・ドライブ標準規格
「iVDR」に対応したコンテンツ保護技術(SAFIA)
ライセンスグループの設立について
- リムーバブルHDDのデジタル家電への適用を実現するビジネスフレームワーク -
三洋電機株式会社、シャープ株式会社、パイオニア株式会社、株式会社日立製作所(50音順)の4社は、デジタル家電からPCまで幅広く対応するデジタル記録メディアのためのコンテンツ保護技術SAFIA*1を開発し、そのライセンス供与を目的としたライセンスグループを結成致しました。本SAFIA技術はリムーバブルHDD (ハードディスク・ドライブ)の標準規格であるiVDR*2のコンテンツ保護方式として開発され、これまでのデジタルエンターテイメントを一新するリムーバブルHDD応用商品の実現に寄与することが期待されます。
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1. 背景とねらい |
デジタル放送やブロードバンドの急速な普及にともない、大容量のデータを高速で読み書き可能なHDD が、多くのAVアプリケーションで利用されるようになりました。更に、そのHDDをいつでもどこでも利用できるよう持ち運びたいというユーザの要求から、HDDのリムーバブル化が求められています。このような状況の中、リムーバブルなHDDとしてiVDR の標準化及び普及推進が、iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム(2002年3月設立)によって進められています。
4社は、iVDRのデジタル家電及びPC向け活用を目指してコンテンツ保護技術SAFIAの開発を進め、リムーバブルHDDのビジネス環境構築に寄与するため、SAFIAライセンスグループを結成致しました。
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2. SAFIAコンテンツ保護技術の特長 |
SAFIAはインテリジェントなメディアであるiVDRを対象とした著作権保護技術として開発され、下記の特長を有しております。
(1) |
AES-128*3によるコンテンツ暗号化、PKI*4ベースの双方向認証と転送プロトコルにより、堅固なセキュリティを実現 |
(2) |
コンテンツの暗号化に用いた鍵とコンテンツ利用条件(ユーセッジルール)とを一体として取り扱う技術により、セキュアな環境でのコンテンツアクセスが可能 |
(3) |
HDDの特長を活かし、セキュアかつ高速なムーブ機能を実現可能 |
(4) |
アプリケーション毎にコンテンツ利用条件を設定可能 |
(5) |
コンテンツと鍵を独立した経路・タイミングで流通させる「超流通」にも対応可能 |
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3. 今後のスケジュール |
SAFIAライセンスグループでは、2005年7月までに対象製品や料金などの具体的ライセンスプログラムを決定し、関連商品を市場投入できるようなビジネス環境の立上げを行います。
*1 |
SAFIA: Security Architecture For Intelligent Attachment device |
*2 |
iVDR: information Versatile Disk for Removable usage |
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iVDRハードディスクドライブ・コンソーシアム(2002年3月設立)で技術標準化を進めている小型軽量で持ち運び可能なリムーバブルHDD。リムーバブルでありながら、HDDならではの大容量記録、高速ランダムアクセスが可能。インタフェースはSerial ATAに準じており、1.5Gbpsの高速なデータ転送に対応。 |
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*3 |
AES: Advanced Encryption Standard |
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AES暗号方式は、アメリカの国家新標準暗号規格で規格化された共通鍵暗号方式で、旧規格 DES に代わって広く普及が期待されている。NIST(米国国立標準・技術院)が2001年2月にAES暗号方式をFIPS PUB 197として採用した。AES-128という表記中の128という数値は、鍵長が128ビットであることを示している。 |
*4 |
PKI: Public Key Infrastracture (公開鍵基盤) |
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PKIとは、公開鍵暗号方式に基づいて、暗号化や相手を証明するためのインフラとなる技術である。信頼できる第三者機関を通して共有される鍵ペア(公開鍵と秘密鍵)を使い、インターネットのようなセキュアでない公共ネットワークで、安全にかつ秘密にデータを交換し合う。信頼される第三者機関である電子認証局が、個人または組織を特定することができるデジタル証明書を発行し、また必要に応じて取り消すことができるサービスを提供することで、このインフラが構築される。 |
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関連情報 |
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他社商標注記 |
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