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2005年4月18日
株式会社 日立産機システム

マイクロ水力発電システム
「日立エネルギー回収システム」に新機種を追加

 
日立エネルギー回収システム EBS-F125
 
日立エネルギー回収システム EBS-F125
 

  株式会社日立産機システム(取締役社長:椎木清彦/以下日立産機)は空調用冷却水の環水や、位置エネルギーを持つ水資源が落下する際に発生するエネルギーをマイクロ水車発電機で電力として回収する「日立エネルギー回収システム」に出力9kWの新機種を追加し、7月より出荷を開始いたします。

  近年、地球温暖化防止の対策として、企業には一層の省エネルギー化への取組みが求められております。オフィスビルや、工場設備等では、さらなる省エネルギー化が推進されていくと考えられます。日立産機は、これらの省エネルギー化の需要に対応する製品として、2003年1月よりマイクロ水力発電システム「日立エネルギー回収システム」を開発し、出力3kWまでの機種を発売しておりました。

  このたび発売する出力9kWの新機種は、電気事業法において一般用電気工作物に規定され、管理が比較的容易な出力10 kW未満の機種を望むユーザのニーズに対応するため、開発製品化いたしました。これにより、従来機種で3台並列設置していたものを1台設置で対応が可能になり、設置スペースなどの条件が大幅改善されることになります。また、弊社試算*1では、空調用の冷却環水を利用するケースで年間電気代で約118万円を節減した上、電力量換算で年間CO2排出量を約26t低減します。

  「日立エネルギー回収システム」は従来、見落とされていた水資源の位置エネルギーに着目した、大変ユニークなマイクロ発電システムです。日立産機では、オフィスビルや病院、工場設備などの省エネルギー需要に対して積極的にPRし、今年度100台の受注を目指しております。

*1 流量2.8m3/min、有効落差35m、24時間365日連続運転、業務用電力15円/kWh で算出
 
 

主な特長

 
 
1. 建物空調設備、工場設備などの未利用水力エネルギーの高効率回収
2. 小型コンパクトでインライン接続が可能など省スペース化を実現
3. 回収したエネルギーを揚水ポンプへの電力還元のほか、設備の照明や給湯器へ電力供給など、さまざまな用途に活用することが可能
 
 

製品仕様・性能

 
製品型式 EBS-F125
水車口径 入口:100mm
発電効率 最大59%(流量・落差により変動)
出力 最大9kW(流量・落差により変動)
流量 1.5〜2.8m3/min
落差 10〜35m
 
使用環境 周囲温度:0〜40℃(凍結なし) 周囲湿度:20〜85%(結露なし)
使用条件 水質:水道水相当 ph6〜8(不凍液混入は可能) 液温度:0〜80℃
 
 

お問い合わせ先

株式会社 日立産機システム 事業統括本部風水システム事業部 [担当:藤生、渡邉]
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3番地 AKSビル
TEL : (03)4345-6073 (直通)

 
 

以上

 
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