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2005年3月3日
株式会社日立ディスプレイズ

デジタルスチルカメラ用
低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイに
IPS技術を適用、量産開始

 
 
 

  株式会社日立ディスプレイズ (取締役社長:米内 史明、以下日立ディスプレイズ)は、TV用高画質液晶技術であるIPS(In-Plane Switching) 技術を世界で初めて適用したデジタルスチルカメラ (DSC)用低温ポリシリコンTFT液晶の量産を、3月から開始します。
本製品は、IPS技術の適用により、見る角度でコントラストや色調が変化するといった液晶の視野角問題を大幅に改善し、写真のきめ細かく美しい画質が再現出来ます。撮影や写り具合の確認時や写真をDSC本体で見る時など、いろいろなシーンで高画質な画像を楽しむことができます。
デジタル一眼レフに代表されるように、DSCの高性能化に伴い、使用される液晶ディスプレイにも高品質の要求が高まっています。日立ディスプレイズでは、この期待に答えるためIPS技術を適用したDSC用TFTを開発し、昨年のFPDインターナショナル展示会などで製品を紹介いたしました。その画質の良さからDSCメーカから高い評価を頂き、いよいよユーザの皆様にご使用頂けることとなりました。「IPSの高画質技術」と「低温ポリシリコンTFTの高精細化技術」を融合し実現した世界最高画質の液晶ディスプレイです。画面サイズも見やすい大画面2.0型、2.5型、3.0型のラインナップを揃えました。また屋外での視認性確保のための微反射機能も特徴としています。
千葉県茂原市にあるV3棟の低温ポリシリコンライン (大型基板;730×920mm)で、当初は月産数万個の規模で生産し、今後需要の拡大に応じて増産して行く計画です。

 

主な仕様

2.5型IPS低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイ
(型名DX06D12TC****)

  • 表示サイズ; 6.4cm(2.5型)
  • 表示画素数;960(水平)×240(垂直)
  • 表示色数;16M色
  • 視野角;上下左右 170度以上
  • 色再現性;50%(対 NTSC比)
  • RGB 8bit デジタルインターフェース+

IPS技術は、通常のTFT液晶とは動作が異なる、日立で生まれた横電界液晶技術です。日立製作所が1995年に発表し、1996年より実用化しました。以降、 Super-IPS、Advanced-Super IPSと進化しています。液晶分子が、横電界によりTFT基板に平行な面で回転するもので、その分子の動きがシンプルなため、視野角、色再現性や中間調での応答速度などに優れた性能を生み出します。本技術は、日立製作所等の32型大型液晶テレビ用に採用され、その画質は高い評価をいただいております。
IPS技術内容は下記をご参照ください。

 
 

以上

 
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